65 / 161
オマケは御使い様になりました
【カグウ様の身体事情】
しおりを挟む
※月の物発言あり
特殊性別あり
若干BL風味に見えるかも?
苦手な方はバックをお願い致します。
「フカミ、何か匂いを誤魔化せる香は無いだろうか?」
「香水でなく?」
「出来るだけ効果が長く続く方が良い。それと匂いも強い方が良い。匂いのキツイ香水は傍に居るものが苦痛だろう?もう少し優しい香りの匂い消しになる物が欲しい」
それは珍しいカグウからのお願いだった。
現在深海は専用のラボを1室貰っている。
4畳半ほどの小さなラボだが何か物を作る事前の準備などに役に立つ。
トイレがあるのも大助かりだ。
大きいテーブルになんやかんやの資材。
散乱している紙。
部屋の隅にあ3人掛けのソファ。
枕になるクッションと、上布団替わりのブランケットが置いてある。
何時でも仮眠が取れて深海は満足である。
偶に籠り過ぎて鳴海に浴場へとドナドナされた上、ラキザの消化に良い手料理が待っていたりするが。
クロイツから取り寄せている栄養ゼリーだけで食事を済ますからである。
普段は食べる事が好きな深海だが、一端物事に没頭し始めると駄目だ。
満足いくまで3代欲望を削りに削って研究に明け暮れる。
最近では法術国家フォクウンのポーションに興味津々だ。
何時か自分で作れるようになりたいらしい。
現在カカンで医療に使われてるのは専ら漢方薬なので、外からの傷に強いポーションは是非とも欲しい物なのだ。
まぁそんな色気のないラボにカグウが尋ねて来た訳で。
ビーカーでお茶を出そうか出すまいか悩んでいた深海に言ったのが最初の発言である。
「防臭の魔石は使わないのでしょうか?」
「普段はそうしていたのだがな…疲れている時に安らぐ匂いがすると少し癒される……」
「分かりました。そう言う事なら匂い袋を作ります。顔色も悪いですし、あちらのソファで横になってブランケット被ってて下さい」
「すまないな。小一時間休ませて貰う」
カグウはソファにソコになるとすぐにスヤスヤと寝始めた。
流石はお値段以上ニ〇リを真似て作ったソファだ。
寝心地も最高である。
「さて、匂い袋。日本は奈良時代化ら使ってる1000年以上物のアイテムだからな。あるもんで出来るだろう」
:::
〇匂い袋の作り方
匂い袋に使用する香原料は『刻み』で、袋につめる香原料の割合(調合)によってさまざまな香りが作れる。
製作に必要な材料・道具
・香原料(刻み)
・布袋
・乳鉢またはボウル
・スプーン
①「材料を入れる」
香原料を混ぜるための器を準備する。
調理用のボウルなど、混ぜやすいものであればなんでもOK。
まずは白檀を入れる。
②「香りを確かめる」
白檀の香りそのものを確かめる。
③「単体の匂いを確かめながら、次の香原料を選ぶ」
白檀の香りを確かめたら、次に入れる香原料を選ぶ。
器に入れる前に、必ず香原料単体の香りを確かめて覚えていく。
入れる順番は決まってはいないが、龍脳は香りを全体的に持ち上げる効果があるため最後に入れる。
④「よく混ぜる」
香りを確かめたら器に入れ、色が均等になるまでよく混ぜる。
上から香原料をさらさら落とすように混ぜると香原料が均一によく混ざる。
⑤「龍脳を入れる」
最後に龍脳を入れる。
龍脳の清涼感のある香りを確かめた後に、器に入れ混ぜる。
⑥「混ぜ合わせた香原料を布袋につめる」
全てを混ぜ終えたら、できあがったものを布袋に詰める。
布袋の角まで原料が入るようにスプーンなどで少し押し込むといい。
⑦「布袋の口を折る」
口部分を写真の様にW 形にして折る。
⑧「紐で縛る」
W の形を保ったまま、布袋の口から1~1.5cm下の所を紐で縛る。
⑨「布袋の形を整えて完成」
最後に全体の形を整え直し、ふっくらとした巾着型にしたら完成。
:::
「うん、まぁまぁの出来だな。香木伽羅(きゃら)と香木沈香(じんこう)ならリラックス効果もあるだろう」
深海はカグウを起こすべくソファに近づいた。
そして薄っすら香る鉄の臭いに気付いた。
腹部を温めるようにカグウは手を当てている。
顔は紙のように真っ白で、額に汗をかいている。
深海はその汗をハンカチで拭う。
そしてカグウが何故自分の所に来たかを理解した。
カカンに来て1年と少し経つが自分はかなりカグウに信頼されているらしい。
「カグウ様、起きれますか?」
「ん、どれくらい寝ていた?」
「20分ほどです。で、この香袋はどうですか?」
カグウに作りたての香袋を渡す。
「アロマと違う落ち着く香りだな」
「それとコレを」
「?」
「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、漢方薬です。体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りに効きます」
「気付いたか…」
「気付かれるのが分かっていて来て下さったのでしょう?期待に応えられるように頑張ります。親衛隊の皆様はご存知なんですか?」
「コキョウだけな。あれは生まれた時から一緒に居るから。あとはスティルグマの姉様だけだ」
「成程、コキョウ様の今までの行動も理解できますね。カグウ様に過保護な所、その体の事を知られると政略に使われかねませんからね。これからは俺が未熟ながらも主治医代わりに診させて貰います。今までソチラ方面で医師にかかわった事は無いのですよね?」
「あぁ、全部姉様頼りだ」
「ではこれからは漢方と鍼で体質の改善を促しましょう。下手に人に見られたくないのでラボで見る事になりますが構いませんか?」
「構わない、が、お前受け入れるの速すぎないか?気持ち悪くないのか?」
「両方の性を持っているなんて天使のようで素敵だとは思いますが?」
「時代の差か………?」
「いえ、俺が少々特殊です。でも本当に素敵だと思いますよ?恋する相手が普通の人の倍なんですから。まぁ俺としたらコキョウ様とくっ付いて欲しいです。コキョウ様、本当にカグウ様の事好きですから」
「………あまりコキョウを煽るなよ?調子に乗る」
「ふふ、口外しません。医師として当然です。俺は医師見習いですけどね」
「いや、十分お前は医師として働いてくれている。これからも頑張ってくれ」
「美味しいご飯とお菓子さえあれば」
「安い奴だな。金や宝石は望まんのか?普通の女はそう言ったものが好きだろう?」
「俺は美味しいものが食べれて大好きな皆様の傍において下さるだけで幸せですよ。愛しの半身も居ますしね」
「俺が普通の男だったらお前を口説いていたかもな」
「お褒めの言葉有難うございます。でもそれ、遠回しに女として伴侶を娶ると言っているのと変わりませんよ?」
ニコッ、と笑う深海の発言を聞いて。
珍しくも美貌の賢王はポーカーフェイスを忘れて頬を赤く染めるのだった。
特殊性別あり
若干BL風味に見えるかも?
苦手な方はバックをお願い致します。
「フカミ、何か匂いを誤魔化せる香は無いだろうか?」
「香水でなく?」
「出来るだけ効果が長く続く方が良い。それと匂いも強い方が良い。匂いのキツイ香水は傍に居るものが苦痛だろう?もう少し優しい香りの匂い消しになる物が欲しい」
それは珍しいカグウからのお願いだった。
現在深海は専用のラボを1室貰っている。
4畳半ほどの小さなラボだが何か物を作る事前の準備などに役に立つ。
トイレがあるのも大助かりだ。
大きいテーブルになんやかんやの資材。
散乱している紙。
部屋の隅にあ3人掛けのソファ。
枕になるクッションと、上布団替わりのブランケットが置いてある。
何時でも仮眠が取れて深海は満足である。
偶に籠り過ぎて鳴海に浴場へとドナドナされた上、ラキザの消化に良い手料理が待っていたりするが。
クロイツから取り寄せている栄養ゼリーだけで食事を済ますからである。
普段は食べる事が好きな深海だが、一端物事に没頭し始めると駄目だ。
満足いくまで3代欲望を削りに削って研究に明け暮れる。
最近では法術国家フォクウンのポーションに興味津々だ。
何時か自分で作れるようになりたいらしい。
現在カカンで医療に使われてるのは専ら漢方薬なので、外からの傷に強いポーションは是非とも欲しい物なのだ。
まぁそんな色気のないラボにカグウが尋ねて来た訳で。
ビーカーでお茶を出そうか出すまいか悩んでいた深海に言ったのが最初の発言である。
「防臭の魔石は使わないのでしょうか?」
「普段はそうしていたのだがな…疲れている時に安らぐ匂いがすると少し癒される……」
「分かりました。そう言う事なら匂い袋を作ります。顔色も悪いですし、あちらのソファで横になってブランケット被ってて下さい」
「すまないな。小一時間休ませて貰う」
カグウはソファにソコになるとすぐにスヤスヤと寝始めた。
流石はお値段以上ニ〇リを真似て作ったソファだ。
寝心地も最高である。
「さて、匂い袋。日本は奈良時代化ら使ってる1000年以上物のアイテムだからな。あるもんで出来るだろう」
:::
〇匂い袋の作り方
匂い袋に使用する香原料は『刻み』で、袋につめる香原料の割合(調合)によってさまざまな香りが作れる。
製作に必要な材料・道具
・香原料(刻み)
・布袋
・乳鉢またはボウル
・スプーン
①「材料を入れる」
香原料を混ぜるための器を準備する。
調理用のボウルなど、混ぜやすいものであればなんでもOK。
まずは白檀を入れる。
②「香りを確かめる」
白檀の香りそのものを確かめる。
③「単体の匂いを確かめながら、次の香原料を選ぶ」
白檀の香りを確かめたら、次に入れる香原料を選ぶ。
器に入れる前に、必ず香原料単体の香りを確かめて覚えていく。
入れる順番は決まってはいないが、龍脳は香りを全体的に持ち上げる効果があるため最後に入れる。
④「よく混ぜる」
香りを確かめたら器に入れ、色が均等になるまでよく混ぜる。
上から香原料をさらさら落とすように混ぜると香原料が均一によく混ざる。
⑤「龍脳を入れる」
最後に龍脳を入れる。
龍脳の清涼感のある香りを確かめた後に、器に入れ混ぜる。
⑥「混ぜ合わせた香原料を布袋につめる」
全てを混ぜ終えたら、できあがったものを布袋に詰める。
布袋の角まで原料が入るようにスプーンなどで少し押し込むといい。
⑦「布袋の口を折る」
口部分を写真の様にW 形にして折る。
⑧「紐で縛る」
W の形を保ったまま、布袋の口から1~1.5cm下の所を紐で縛る。
⑨「布袋の形を整えて完成」
最後に全体の形を整え直し、ふっくらとした巾着型にしたら完成。
:::
「うん、まぁまぁの出来だな。香木伽羅(きゃら)と香木沈香(じんこう)ならリラックス効果もあるだろう」
深海はカグウを起こすべくソファに近づいた。
そして薄っすら香る鉄の臭いに気付いた。
腹部を温めるようにカグウは手を当てている。
顔は紙のように真っ白で、額に汗をかいている。
深海はその汗をハンカチで拭う。
そしてカグウが何故自分の所に来たかを理解した。
カカンに来て1年と少し経つが自分はかなりカグウに信頼されているらしい。
「カグウ様、起きれますか?」
「ん、どれくらい寝ていた?」
「20分ほどです。で、この香袋はどうですか?」
カグウに作りたての香袋を渡す。
「アロマと違う落ち着く香りだな」
「それとコレを」
「?」
「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、漢方薬です。体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りに効きます」
「気付いたか…」
「気付かれるのが分かっていて来て下さったのでしょう?期待に応えられるように頑張ります。親衛隊の皆様はご存知なんですか?」
「コキョウだけな。あれは生まれた時から一緒に居るから。あとはスティルグマの姉様だけだ」
「成程、コキョウ様の今までの行動も理解できますね。カグウ様に過保護な所、その体の事を知られると政略に使われかねませんからね。これからは俺が未熟ながらも主治医代わりに診させて貰います。今までソチラ方面で医師にかかわった事は無いのですよね?」
「あぁ、全部姉様頼りだ」
「ではこれからは漢方と鍼で体質の改善を促しましょう。下手に人に見られたくないのでラボで見る事になりますが構いませんか?」
「構わない、が、お前受け入れるの速すぎないか?気持ち悪くないのか?」
「両方の性を持っているなんて天使のようで素敵だとは思いますが?」
「時代の差か………?」
「いえ、俺が少々特殊です。でも本当に素敵だと思いますよ?恋する相手が普通の人の倍なんですから。まぁ俺としたらコキョウ様とくっ付いて欲しいです。コキョウ様、本当にカグウ様の事好きですから」
「………あまりコキョウを煽るなよ?調子に乗る」
「ふふ、口外しません。医師として当然です。俺は医師見習いですけどね」
「いや、十分お前は医師として働いてくれている。これからも頑張ってくれ」
「美味しいご飯とお菓子さえあれば」
「安い奴だな。金や宝石は望まんのか?普通の女はそう言ったものが好きだろう?」
「俺は美味しいものが食べれて大好きな皆様の傍において下さるだけで幸せですよ。愛しの半身も居ますしね」
「俺が普通の男だったらお前を口説いていたかもな」
「お褒めの言葉有難うございます。でもそれ、遠回しに女として伴侶を娶ると言っているのと変わりませんよ?」
ニコッ、と笑う深海の発言を聞いて。
珍しくも美貌の賢王はポーカーフェイスを忘れて頬を赤く染めるのだった。
1
お気に入りに追加
648
あなたにおすすめの小説

聖女が降臨した日が、運命の分かれ目でした
猫乃真鶴
ファンタジー
女神に供物と祈りを捧げ、豊穣を願う祭事の最中、聖女が降臨した。
聖女とは女神の力が顕現した存在。居るだけで豊穣が約束されるのだとそう言われている。
思ってもみない奇跡に一同が驚愕する中、第一王子のロイドだけはただ一人、皆とは違った視線を聖女に向けていた。
彼の婚約者であるレイアだけがそれに気付いた。
それが良いことなのかどうなのか、レイアには分からない。
けれども、なにかが胸の内に燻っている。
聖女が降臨したその日、それが大きくなったのだった。
※このお話は、小説家になろう様にも掲載しています
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

私は聖女(ヒロイン)のおまけ
音無砂月
ファンタジー
ある日突然、異世界に召喚された二人の少女
100年前、異世界に召喚された聖女の手によって魔王を封印し、アルガシュカル国の危機は救われたが100年経った今、再び魔王の封印が解かれかけている。その為に呼ばれた二人の少女
しかし、聖女は一人。聖女と同じ色彩を持つヒナコ・ハヤカワを聖女候補として考えるアルガシュカルだが念のため、ミズキ・カナエも聖女として扱う。内気で何も自分で決められないヒナコを支えながらミズキは何とか元の世界に帰れないか方法を探す。
王子が元聖女と離縁したら城が傾いた。
七辻ゆゆ
ファンタジー
王子は庶民の聖女と結婚してやったが、関係はいつまで経っても清いまま。何度寝室に入り込もうとしても、強力な結界に阻まれた。
妻の務めを果たさない彼女にもはや我慢も限界。王子は愛する人を妻に差し替えるべく、元聖女の妻に離縁を言い渡した。

親友に裏切られ聖女の立場を乗っ取られたけど、私はただの聖女じゃないらしい
咲貴
ファンタジー
孤児院で暮らすニーナは、聖女が触れると光る、という聖女判定の石を光らせてしまった。
新しい聖女を捜しに来ていた捜索隊に報告しようとするが、同じ孤児院で姉妹同然に育った、親友イルザに聖女の立場を乗っ取られてしまう。
「私こそが聖女なの。惨めな孤児院生活とはおさらばして、私はお城で良い生活を送るのよ」
イルザは悪びれず私に言い放った。
でも私、どうやらただの聖女じゃないらしいよ?
※こちらの作品は『小説家になろう』にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる