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小話・季節ネタなど(後書き手の呟きとか)
毎日こっそり差し入れる予定♡6
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「麻婆豆腐ときゅうりと竹輪とワカメの中華和え」
「香りからして既に食欲をそそるな、コレに会う酒を今回は2瓶頼むぞセブン氏」
「番様の側近様の分ですね」
「セブン氏の選んでくれた酒を試しに与えたら次の日機嫌が良くなっていた。効果は抜群だ」
「それでしたらより慎重に選ばせて貰います」
そう言って酒を取りにいった。
: : :
「これは如何でしょうか?」
「白ワインか?」
「パローニガルダリースリングです。青りんご、ピーチなどを思わせる果実香、ハチミツ香、オイリーな風味、石灰質を感じるミネラルなどが香ります。
口の中に青りんごやピーチをイメージするフレッシュな果実味が素直にストレートに広がります。
比較的豊かで綺麗な酸とミネラルに富み、爽やかで旨味豊かで、しっかりした骨格を備えています。
余韻はやや長く、果実の旨味と共に後味に僅かに残糖感を意識します。
青りんごやピーチをイメージするフレッシュな果実味、心地よいハチミツの旨味、綺麗な酸を感じ、爽やかで旨味豊かな心地よい残糖を意識するリースリングです。
意外と麻婆豆腐に合うんですよ」
「ふむ、フルーティーな白ワインと辛い麻婆豆腐か。いまいちイメージが出来んがセブン氏の舌は信用できるからな。2瓶頂いて行くぞ」
「麻婆豆腐の生みの親は、四川省の都・成都に住んでいたチャオチャオという女性でした。彼女は顔にあばたがあるものの、とても魅力的な少女だったようです。
17歳で結婚した彼女が移り住んだのが、成都の郊外の三軒長屋。その住まいの両隣には、豆腐屋と羊肉屋がありました。
菜種工場で働く夫と彼女は仲睦まじく暮らしていたのですが、その夫が10年後に急死。若くして未亡人となったチャオチャオは、その後も独身を通してつつましく暮らしていました。
生計の糧となったのが、彼女が作る料理です。
両隣が豆腐屋と羊肉屋で、お客さんは油かつぎの人夫たち。料理の材料にはこと欠きません。彼女の料理の評判は、成都では知らぬ者がないほど有名になっていきました。
このときの豆腐料理が「麻婆豆腐」だったのです。
文字から想像すると「麻というお婆さんの考えた料理」と想像しがちですが、それは間違い。「麻」はあばたという意味で、「婆」には身持ちの固いおばさんという意味があります。
チャオチャオ自身は「羊肉料理」と名付けたのですが、彼女が亡くなってからは誰ともなく「あばたのおばさんの豆腐料理」として『麻婆豆腐』と呼ばれるようになったのです。
豆腐は、ビタミンEが豊富な油脂を使って料理をすると、大豆に含まれるゲステニンの抗酸化作用が高まります。
唐辛子や長ねぎ、しょうが、にんにくなどにも抗酸化作用をアップさせる働きがありますから、これらの材料を使う麻婆豆腐は、抗酸化作用が抜群にいいお料理といえます。
ガン予防にはうってつけの一品といえるかもしれません。
それからキュウリと竹輪は―――――」
「それでは今日もこれにてお暇させて貰おう!」
サイヒは【次元移動】で天界へと逃亡する。セブンの呪文に付き合うにはこの空腹では気持ちも体力も持たない。
サイヒだって自分の分の麻婆豆腐を食べるのを我慢してセブンの元へ届けに行っているのだ。
勿論食べる気満々なので夕食は抜いている。
「後1日か………」
6日間、セブン宅に訪れるのは楽しかった。
唯一の酒飲みはサイヒが飲むのには付き合ってくれないのだ。
ルーク相手なら飲み足りなくても付き合うくせに。
友達を越えて男女の関係にも一切ならない心友。
頭が固くて融通は利かないが誰よりも面倒見が良くて優しい。
優しく無いのはサイヒ限定だ。
だが旨い食事と酒のある時なら少しは笑顔を見せるだろうか?
最終日に出された酒によってはルークと心友と料理の作り手を誘い、皆で食事と酒を楽しむのも良いかも知れないとサイヒは思うのであった。
「香りからして既に食欲をそそるな、コレに会う酒を今回は2瓶頼むぞセブン氏」
「番様の側近様の分ですね」
「セブン氏の選んでくれた酒を試しに与えたら次の日機嫌が良くなっていた。効果は抜群だ」
「それでしたらより慎重に選ばせて貰います」
そう言って酒を取りにいった。
: : :
「これは如何でしょうか?」
「白ワインか?」
「パローニガルダリースリングです。青りんご、ピーチなどを思わせる果実香、ハチミツ香、オイリーな風味、石灰質を感じるミネラルなどが香ります。
口の中に青りんごやピーチをイメージするフレッシュな果実味が素直にストレートに広がります。
比較的豊かで綺麗な酸とミネラルに富み、爽やかで旨味豊かで、しっかりした骨格を備えています。
余韻はやや長く、果実の旨味と共に後味に僅かに残糖感を意識します。
青りんごやピーチをイメージするフレッシュな果実味、心地よいハチミツの旨味、綺麗な酸を感じ、爽やかで旨味豊かな心地よい残糖を意識するリースリングです。
意外と麻婆豆腐に合うんですよ」
「ふむ、フルーティーな白ワインと辛い麻婆豆腐か。いまいちイメージが出来んがセブン氏の舌は信用できるからな。2瓶頂いて行くぞ」
「麻婆豆腐の生みの親は、四川省の都・成都に住んでいたチャオチャオという女性でした。彼女は顔にあばたがあるものの、とても魅力的な少女だったようです。
17歳で結婚した彼女が移り住んだのが、成都の郊外の三軒長屋。その住まいの両隣には、豆腐屋と羊肉屋がありました。
菜種工場で働く夫と彼女は仲睦まじく暮らしていたのですが、その夫が10年後に急死。若くして未亡人となったチャオチャオは、その後も独身を通してつつましく暮らしていました。
生計の糧となったのが、彼女が作る料理です。
両隣が豆腐屋と羊肉屋で、お客さんは油かつぎの人夫たち。料理の材料にはこと欠きません。彼女の料理の評判は、成都では知らぬ者がないほど有名になっていきました。
このときの豆腐料理が「麻婆豆腐」だったのです。
文字から想像すると「麻というお婆さんの考えた料理」と想像しがちですが、それは間違い。「麻」はあばたという意味で、「婆」には身持ちの固いおばさんという意味があります。
チャオチャオ自身は「羊肉料理」と名付けたのですが、彼女が亡くなってからは誰ともなく「あばたのおばさんの豆腐料理」として『麻婆豆腐』と呼ばれるようになったのです。
豆腐は、ビタミンEが豊富な油脂を使って料理をすると、大豆に含まれるゲステニンの抗酸化作用が高まります。
唐辛子や長ねぎ、しょうが、にんにくなどにも抗酸化作用をアップさせる働きがありますから、これらの材料を使う麻婆豆腐は、抗酸化作用が抜群にいいお料理といえます。
ガン予防にはうってつけの一品といえるかもしれません。
それからキュウリと竹輪は―――――」
「それでは今日もこれにてお暇させて貰おう!」
サイヒは【次元移動】で天界へと逃亡する。セブンの呪文に付き合うにはこの空腹では気持ちも体力も持たない。
サイヒだって自分の分の麻婆豆腐を食べるのを我慢してセブンの元へ届けに行っているのだ。
勿論食べる気満々なので夕食は抜いている。
「後1日か………」
6日間、セブン宅に訪れるのは楽しかった。
唯一の酒飲みはサイヒが飲むのには付き合ってくれないのだ。
ルーク相手なら飲み足りなくても付き合うくせに。
友達を越えて男女の関係にも一切ならない心友。
頭が固くて融通は利かないが誰よりも面倒見が良くて優しい。
優しく無いのはサイヒ限定だ。
だが旨い食事と酒のある時なら少しは笑顔を見せるだろうか?
最終日に出された酒によってはルークと心友と料理の作り手を誘い、皆で食事と酒を楽しむのも良いかも知れないとサイヒは思うのであった。
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蘊蓄聞いてあげて(笑)
この日もサラの事を想いながらセブンは美味しく頂いたんだだろうな(*´▽`*)
電気マットはもはや通年出して置いてもいいような…。
クーラーつけてると冷えますしね。梅雨の時期も寒かったりするし。
友達が暑がりだから遊ぶとき部屋をガンガン冷やす訳ですよ。
書き手の理論で「暑い方に合わせる」と言うのがありまして(寒いのは着れば良い)家で合う時は、冷房23℃くらいで書き手側の電気毛布を付けると言う富豪しております。
本当電気マットから離れられないです。
彼氏(いないけど)より離れられない存在ですね(*´▽`*)
はい、サラが絡むとポンコツになります。
王弟モードに戻るの良いですね(笑)
そして司教が伝道師になるのか…司教づてにセブンとサラは結ばれるのか。
ゴブリンとの愛の営みを見せつけて2人の背中を押す訳ですね!
サラエネルギーがもうすぐ枯渇するのでお料理教室は延長はありません(*´▽`*)