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小話・季節ネタなど(後書き手の呟きとか)

その時その場所ではその人物たちが動いていた

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※乙男やゴブリン(魂)雌化ゴブリン、司教などが出てきます。
 イチャラブは期待しないで下さい(*- -)(*_ _)ペコリ

 その日その店では乙男のパティシエ達が腕を振るっていた。
 明日はバレンタインデーだ。
 チョコレートケーキが飛ぶように売れるだろう。
 カフェ『オノミアマ』ではパティシエ達が額に汗を流しチョコレート菓子を作っていた。

 普段はテイクアウトが無い店だが、この日だけは特別だ。
 何せバレンタインデー。
 世の恋する女性が少しでも美味しいチョコを愛する人にプレゼントしたい。
 少しでも多くの恋する乙女がチョコレートを手に入れれるために、この日はテイクアウトもすることにしている。

 だがその厨房にはパテシェ達以外の姿があった。

 エプロンと三角巾を付け、メモを取っているゴブリン達である。
 どうやらパテシェ達の技を盗みに来たらしい。
 許可は取ってあるので特に問題はない。
 何せディノートのゴブリンは平和主義者で有名なのだ。

 その平和に導いたのが神殿の司教である。

 ロマンスグレーが渋いイケオジ司教。
 ゴブリン達はその司教から愛を教わった。
 そして司教を崇拝しているのだ。
 恋愛感情ではないか、と?
 失礼だな、純愛だよ♡

 そしてある日から「空色の髪の君」のせいで乙男になったパティシエ達が作るケーキは女性たちに大人気となり、バレンタインデーの乙女心を掴むデザインの可愛いチョコレートケーキは飛ぶように売れたと言う。

 ちなみにゴブリン達もちゃんと司教にチョコを渡したらしい。
 お返しは勿論白いアレだったそうである………。 
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