婚約者の王子に聖女など国に必要ないと言われました~では私を信じてくれる方だけ加護を与えますね~

高井繭来

文字の大きさ
152 / 264

《124話》

しおりを挟む
☆本日の夕食☆

■7種の麻婆豆腐 
・伝統麻婆豆腐 ・香港式麻婆豆腐 ・四川麻婆豆腐 ・揚げ豆腐の甜面醤煮込み麻婆豆腐 ・酸辣スープと自家製豆腐の麻婆豆腐 ・エスニック風トムヤム麻婆豆腐 ・冷製麻婆豆腐サラダ 
■冷菜 
・ピータン ・ザーサイ ・キュウリの甘酢 ・イカのバーべキューソース和え 
■スープ 
・玉子スープ ・コーンスープ 
■野菜料理 
・季節の野菜炒め ・季節野菜の湯引き 
■点心 
・小籠包 ・海老蒸し餃子 ・焼売 ・水餃子 ・春巻 
■海鮮 
・ホタテと季節野菜のあっさり炒め ・ホタテの辛味炒め ・ホタテの黒豆炒め ・イカと季節野菜のあっさり炒め ・イカの辛味炒め ・イカの黒豆炒め ・海老のチリソース ・海老のマヨネーズソース 
■肉料理 
・鶏の唐揚げ ・黒酢酢豚 ・甘酢酢豚 
■麺・飯 
・叉焼炒飯  ・白ご飯 ・葱汁そば ・香港式焼きそば 
■デザート 
・ゴマ団子 ・マンゴープリン ・杏仁豆腐 ・タピオカ入りココナッツミルク ・桃型蒸饅頭

==========

「おぉ、見事だな。マロンが褒める訳だ。中華をリクエストしたが、良く神話時代のレシピをここまで再現したものだな。感嘆するぞ」

「お褒めに預かり光栄です」

「ご飯、ご飯が、いっぱい」

 もうサラは涎を垂らさんとする寸前だ。
 尻に幻覚の尻尾が見える。
 ちなみに千切れんほどにブンブン尻尾は降られている。

 サイヒ命のサラだが、今のお腹の虫はセブンに懐いてしまっている。
 色気より食い気だ。

 だがサイヒはサラのその様子を”ご飯の待て”をされているアホ犬のようで可愛いな、と思っていた。
 サイヒは動物に弱いのである。
 最愛の銀色の猫と次点に可愛い金色の保護犬は愛しても愛し足りない。

「僭越ながら麻婆の説明を…
 ■伝統麻婆豆腐 
 代々受け継がれてきたシグネチャーメニュー。痺れと辛味のバランスが秀逸、麻婆豆腐の真髄を物語る貫禄ある一品です。
■四川麻婆豆腐 
 いかにも糸唐辛子がビジュアルのアクセントの四川麻婆豆腐。唐辛子のホットな辛み(辣)と中国山椒の痺れる辛み(麻)がジワジワと押し寄せるエッジの効いた本場の味わいです。
■香港式麻婆豆腐 
 香港定番の味「ハムユイ豆腐」を使用したウィット感ある麻婆豆腐。ハムユイ豆腐とは塩漬け発酵魚を使用した豆腐で塩味と独特の風味、新感覚の味わいは癖になる美味しさがあります。しっかりとした粘土の餡を纏った湯葉が
オリエンタルな食感のアクセントです。
■揚げ豆腐の甜面醤煮込み麻婆豆腐 
 もっちりとした揚げ豆腐と程よい硬度の茄子に甜麺醤が絡み、最も食べ応えある一品で、甘辛い味付けはジャパニーズのハートをバイブするご飯が進む一品です。
■酸辣スープと自家製豆腐の麻婆豆腐 
 ふんわりと蒸しあげられた白亜の豆腐には海老などの海鮮がon温かい酸辣スープを後がけすることにより2パターンの味を楽しめます。じわじわと後から追いかけてくる心地よいビネガーの酸味と豆腐の甘みを楽しめる一品です。
■エスニック風トムヤム麻婆豆腐 
 意外な組み合わせ、エスニック風トムヤム麻婆豆腐。コブミカンの葉やレモングラスが爽やかに香り、ライトな酸味と辛味の融合が豆腐と淡さを際立たせます」

「うん、旨いな。マロンにも負けてないな。私は伝統麻婆が好きだな」

「私は、揚げ豆腐、が、好きですぅぅ♡」

 サラは”良し”を貰った犬の如く麻婆豆腐を食べている。
 一応、昔サイヒがサラに作法は教えているので汚い食べ方ではない。
 むしろ美味しそうに食べる姿は作り手の気持ちを良くするくらいだ。

「お酒はいかがですか?」

「任せても良いか?」

「では、こちらを。「クルボアジェ VSOP」です。ブランデーも、中華料理とよく合うお酒の1つ。ブランデーの繊細な香りとコクのある味わいが、中華料理のコクとベストマッチします。
スパイスの刺激を包み込んでくれます。
「薔薇の貴婦人」をイメージして開発されたクルボアジェは、華やかな香りと上品な味わいが特徴。とくに豚肉との相性が良いので、お肉を使った料理と合わせて。オンザロックや水割りがおすすめです」

「うむ、良い口当たりだ」

「お褒めに預かれて光栄です」

 セブンがエプロン姿のまま礼をする。
 珍しく悪役顔ではない自然な笑顔だ。

(全能神様からのお墨付きを頂けた!俺の作る料理は星3つのレストランよりも宮廷料理よりも旨いはずだ!この料理を一生食べれるのだから、アラは俺に拾われたことを一生感謝して欲しいもんだな)

 全能神のサイヒに褒められてセブンは気分が高揚していた。
 だから気付かなかった。
 自分の思考が少しおかしかったことに。
 サラが一生自分と居るのが当たり前だと思い込んでいることに。

 そんな嬉しそうにサラの食べっぷりを見るセブンを見て、「これはこれは此方も面白そうだな」なんて考えているなんてセブンは思いもよらなかったのである。

 それにしてもセブン、レオンハルトですら屈服させたサイヒの色香に惑ってはいない。
 流石は性欲0(珍獣除く)の男である。
 サイヒを前にしても平然としている。
 忠誠心は十分に感じられるが。

 この男が今後どうなるのか、サイヒも観察するのがたのしみだと思いながら、目の前の料理に舌鼓を打つのであった。
しおりを挟む
感想 951

あなたにおすすめの小説

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

王子よ、貴方が責任取りなさい

天冨 七緒
恋愛
「聖女の補佐をしてくれないか?」  王子自ら辺境まで訪れ、頭を下げる。  それほど国は、切羽詰まった状況なのだろう。  だけど、私の答えは……  皆さんに知ってほしい。  今代の聖女がどんな人物なのか。  それを知った上で、私の決断は間違いだったのか判断してほしい。

【完結】何でも奪っていく妹が、どこまで奪っていくのか実験してみた

東堂大稀(旧:To-do)
恋愛
 「リシェンヌとの婚約は破棄だ!」  その言葉が響いた瞬間、公爵令嬢リシェンヌと第三王子ヴィクトルとの十年続いた婚約が終わりを告げた。    「新たな婚約者は貴様の妹のロレッタだ!良いな!」  リシェンヌがめまいを覚える中、第三王子はさらに宣言する。  宣言する彼の横には、リシェンヌの二歳下の妹であるロレッタの嬉しそうな姿があった。  「お姉さま。私、ヴィクトル様のことが好きになってしまったの。ごめんなさいね」  まったく悪びれもしないロレッタの声がリシェンヌには呪いのように聞こえた。実の姉の婚約者を奪ったにもかかわらず、歪んだ喜びの表情を隠そうとしない。  その醜い笑みを、リシェンヌは呆然と見つめていた。  まただ……。  リシェンヌは絶望の中で思う。  彼女は妹が生まれた瞬間から、妹に奪われ続けてきたのだった……。 ※全八話 一週間ほどで完結します。

お父様、お母様、わたくしが妖精姫だとお忘れですか?

サイコちゃん
恋愛
リジューレ伯爵家のリリウムは養女を理由に家を追い出されることになった。姉リリウムの婚約者は妹ロサへ譲り、家督もロサが継ぐらしい。 「お父様も、お母様も、わたくしが妖精姫だとすっかりお忘れなのですね? 今まで莫大な幸運を与えてきたことに気づいていなかったのですね? それなら、もういいです。わたくしはわたくしで自由に生きますから」 リリウムは家を出て、新たな人生を歩む。一方、リジューレ伯爵家は幸運を失い、急速に傾いていった。

【完結】残酷な現実はお伽噺ではないのよ

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
恋愛
「アンジェリーナ・ナイトレイ。貴様との婚約を破棄し、我が国の聖女ミサキを害した罪で流刑に処す」 物語でよくある婚約破棄は、王族の信頼を揺るがした。婚約は王家と公爵家の契約であり、一方的な破棄はありえない。王子に腰を抱かれた聖女は、物語ではない現実の残酷さを突きつけられるのであった。 ★公爵令嬢目線 ★聖女目線、両方を掲載します。 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう 2023/01/11……カクヨム、恋愛週間 21位 2023/01/10……小説家になろう、日間恋愛異世界転生/転移 1位 2023/01/09……アルファポリス、HOT女性向け 28位 2023/01/09……エブリスタ、恋愛トレンド 28位 2023/01/08……完結

【完結】大聖女は無能と蔑まれて追放される〜殿下、1%まで力を封じよと命令したことをお忘れですか?隣国の王子と婚約しましたので、もう戻りません

冬月光輝
恋愛
「稀代の大聖女が聞いて呆れる。フィアナ・イースフィル、君はこの国の聖女に相応しくない。職務怠慢の罪は重い。無能者には国を出ていってもらう。当然、君との婚約は破棄する」 アウゼルム王国の第二王子ユリアンは聖女フィアナに婚約破棄と国家追放の刑を言い渡す。 フィアナは侯爵家の令嬢だったが、両親を亡くしてからは教会に預けられて類稀なる魔法の才能を開花させて、その力は大聖女級だと教皇からお墨付きを貰うほどだった。 そんな彼女は無能者だと追放されるのは不満だった。 なぜなら―― 「君が力を振るうと他国に狙われるし、それから守るための予算を割くのも勿体ない。明日からは能力を1%に抑えて出来るだけ働くな」 何を隠そう。フィアナに力を封印しろと命じたのはユリアンだったのだ。 彼はジェーンという国一番の美貌を持つ魔女に夢中になり、婚約者であるフィアナが邪魔になった。そして、自らが命じたことも忘れて彼女を糾弾したのである。 国家追放されてもフィアナは全く不自由しなかった。 「君の父親は命の恩人なんだ。私と婚約してその力を我が国の繁栄のために存分に振るってほしい」 隣国の王子、ローレンスは追放されたフィアナをすぐさま迎え入れ、彼女と婚約する。 一方、大聖女級の力を持つといわれる彼女を手放したことがバレてユリアンは国王陛下から大叱責を食らうことになっていた。

処理中です...