婚約者の王子に聖女など国に必要ないと言われました~では私を信じてくれる方だけ加護を与えますね~

高井繭来

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《45話》

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「ん~フルーツタルト、おいひぃ、れすっ!」

 頬いっぱいにタルトを頬張ってサラが足をばたつかせる。
 本当に美味しそうに食べるものだ。
 口の周りにクリームがついている。
 本当に18歳なのか、この元聖女?
 セブンはげんなりした顔でサラを見つめた。

「サラちゃん、クリームで口の周りが汚れてるのに全くいやらしくないわ!逆に萌えるわ♡」

「お前は黙ってろエロナース……」

「何かドクター今日元気ないんじゃない?神殿でなにかあった?」

「あぁそれはもうな!俺の心に大きな傷を2つ付けてくれたわ!暫く食べる野菜と果物で悩みそうだわ!!!」

「ドクター目が血走ってるわよ……」

 何と言うか、セブンの迫力が凄い。
 眼の下のクマも凄い。
 いったい神殿で何があったのか?
 
 流石にサキュバスの身で神殿は危ないからとナナを診療所に待機させていて良かった。
 セブンは心からそう思った。

「俺は昨日パイナップルとゴーヤに埋もれる夢を見た…悪夢だ………」

「パイナップルとゴーヤが悪夢なの?ドクター、ゴーヤ好きだったじゃない?」

「昨日まではな……」

 眼が死んでいる。
 診療中は普段と変わりなかったが、休憩になった瞬間にセブンは生ける屍と化した。

「良く昨日の今日でソレだけ食欲があるな……?」

「美味しい、です、から!!」

 ニッコー――――ッ

 笑顔が眩しい。
 子供と言うのは無邪気な生き物だ。
 いや、サラは子供じゃない。
 18歳。
 一応成人だ。
 最近サラが成人だと言う事を忘れがちなセブンであった。

 胸が絶壁なのも関係しているのかもしれない。

 未だにサラの胸は絶壁。
 月の物さえくれば女性ホルモンが増えて胸に脂肪がついてもおかしくは無さそうなのだが…。
 一行に成長の兆しが見えない。 
 小食と言う訳でもないのだが。
 むしろ大食漢だ。
 並みの男より良く食べる。

 この食欲で神殿ではジャガイモだけで暮らしていたとは…。

 もしかしたらジャガイモには胸の成長を妨害する何かが含まれているのかもしれない。
 研究でもしてみようか?

 そんなバカなこと考える位、今日のセブンの頭の中は壊れていた。

 恐るべきは司教の穴である。
 いや、考えるな。
 思い出すな。
 これ以上食欲が無くなったらセブンは倒れる。

 ただでさえ細身なのだ。
 これ以上痩せたら本気で健康にかかわってくる。
 医者の不養生なんてセブンのプライドが許さない。
 近々クロイツに人間ドックへ行こう。
 サラの絶壁も気になるからサラも連れて行こう。

 ナナ?
 置いて行くに決まっている。
 コレを連れて行って、まだ純朴な優秀な人材が色に溺れて潰れるのは見たくない。

 自作の30品目の色取り取りの見事なお弁当(小さい)を突きながらセブンは決心した。

 果たしてサラの絶壁には何か理由があるのか!?
 セブンは昔馴染みに女連れを揶揄われて切れずに済むのか!?

 こう御期待あれ!!

PS
 嘘です。
 期待はしないで下さい。
 でも人間ドックには行きますよ~♬
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