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その後

ケモナーの皆、覚醒の時が来た!

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「フフフフフ、フェルムコ~♡♡♡」

「ノックをしたら返事が無いから居ないのかな?とドアを開けた瞬間姪っ子が不気味な笑いをしていた挙句薄い本を持っていた時の感想を400文字以内で答えよ」

「獣〇美味しい(ΦωΦ)」

「ミヤハルちゃんが汚れてる――――――ッ!!」

 ユラの悲鳴がミヤハル邸に響き渡った。
 誰も気にするものは居なかった。
 もう数億年繰り返している出来事だからである。

「て言うかウチとユラ姉ちゃんが親戚やって設定覚えてる人おるんやろか?」

「多分いないわ。私ミヤハルちゃんのお母さんの年の離れた妹ね」

「ウチのオカン、17歳でウチ産んどるからなぁ。ユラ姉ちゃんと7歳差かぁ…オカンも胸小さかったんよな…」

「ミヤハルちゃんが特殊なの!」

「胸大きするの簡単やで?いったん太ってから急激に痩せればええねん」

「ミヤハルちゃん10歳くらいまで真ん丸だったもんね…それがこんな逸材に育つなんて…………」

 ユラがミヤハルの胸を凝視する。
 本当に大きい。
 小柄な体なのに胸が大きくて腰が細い。
 胸の大きさのせいで腰の細さが余計に誇張されるのだ。
 何それ狡い。
 ユラは血の涙を流したりしなかったり。

「で、今回は何にはまってるの?」

「勿論本命は呪〇やけどトンデモスキルで~にはまっとるんよ」

「何それ知らないわ」

「獣魔のフェンリル×料理上手気弱主最高!」

「なにその美味しそうな組み合わせ!?」

「な、な、おいしそうやろ?美味しいねん!フェンリルが物凄いツンデレ旦那やねん!」

「擬人化の血が滾るわ!」

「ノンノン、擬人化何て餓鬼のする事やでユラ姉ちゃん」

「………ま、まさか…そのステージの腐女子になっていたの、ミヤハルちゃん…!?」

「フェンリル姿のままの攻め×か弱い人間受けで美味しく頂きましょ――――っ♡♡♡♡」

「でも物理的な大きさは……?」

「ヤオイはファンタジー言う名言が平成の時代にはあったんよ」

「うん、まぁ、否定はしないわ」

「そう言う訳で」

 ドン、とユラの前に紙袋が差し出された。
 中にはコミックが数冊入っている。
 表示に大きなオオカミのような動物と気弱そうな男性が料理を作っている絵が。

「貸出専用やで」

 ニヤリ、とミヤハルが笑う。

「ミヤハルちゃん…恐ろしい子…………」

 その紙袋をユラは抱きしめた。

「期限は?」

「3日」

「枚数は?」

「原稿用紙3枚」

「項目は?」

「推しカプ・推しシチュ・推しパロをそれぞれ」

「了解よ」

 ( ´∀`)bグッ!

 ユラはサムズアップした。
 ミヤハルも良い笑顔でサムズアップした。
 そしてユラは去って行った。
 新たなる扉を開けんがために………。
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