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その後

チビ魔王と一緒8

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「あ、犯罪者予備軍の王妃さんだ」

「それ止めてくださいぃいぃいぃいぃっ!!」

 ニヤニヤとオウマさんが笑ってます。
 チビ魔王に振り回されている私が相当楽しいようです。
 うぅ~意地悪です。
 何時か仕返ししてやるのです!

「そんな犯罪者予備軍の王妃さんに吉報だよ」

「だから犯罪者予備軍は止めて下さい…」

「何と今日はミヤハル様が海に連れて行ってくれるってさ」

「海!?」

「そ、海。楽しみでしょ~?」

 海は話には知っていますが実物を見た事が無いです。
 大きな湖よりもっと大きいんですよね。
 それでお塩が入っていてしょっぱいんですよね。
 でもそのお陰で水より海の方が体が浮くらしいです。
 詳しいメカニズムは知らないですけど、浮くお水。
 是非入ってみたいです。

 メカニズムはエントビースドさんに聞けば教えてくれるでしょうけど、多分理解できないので諦めます。
 エントビースドさんはとても賢いのです。
 なので偶に話が噛み合わなくなります。

 なんでもIQと言うモノがあるらしく、この数値が大きければ大きいほど賢いらしいです。

 ちなみに私は110でした。
 ちょっぴり賢いかな?レベルだそうです。

 で、オウマさん150。
 魔王180。
 ミヤハルさん220。
 エントビースドさん300だそうです。

 泣いて良いですか?
 良いですよね!

 私が普通です。
 寧ろ平均値は100前後らしいのでちょっぴり賢いんです。
 この家族、どういう物質で出来ているんでしょうね?
 同じ生物とは思えないです。

「で、ミヤハル様の所持するプライベートビーチに行くんだってさ」

「プライベートビーチて何ですか?」

「よその人が入って来れない自分の砂浜。ちょっと遠いらしいけどエント【ゲート】使ってくれるから一瞬で行けるよ。本当エントってミヤハル様に甘いよね~」

「それは同感です」

「んでもって心狭いよね~。ミヤハル様の水着姿他の人に見せたくないからわざわざプライベートビーチに迄行くんだからさ~」

「水着…私持ってないです」

 《武神》時代は泳ぎに行く暇なんて無かったですからねぇ。
 あ、ちょっぴり昔を思い出して死にたくなりました。

「ユラ姐さんが【復元】で適当に水着出してくれるから大丈夫だよ~。チビ魔王は何着るんだろ?やっぱりミヤハル様お気に入りのアニマルシリーズかな~?」

「!!」

 そうだ、魔王が居ました。
 チビ魔王です。
 動物さんの水着のチビ魔王。
 海にはしゃぐチビ魔王。
 砂浜でお城作るチビ魔王。

 か、可愛すぎます!!!

 どうか海で鼻血を吹くことがありませんように…。
 かなり本気で私は神様に願いました。
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