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その後

チビ魔王と一緒5

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 晩御飯はオムライス。
 玉子にコッキと言われるちっさい旗が立ててあります。
 お子様ライスに刺さっていたあれですね。
 ちなみにオムライスは魔王のリクエストです。

「しっかり食べて大きくなり~やぁ~」

「本来ならすでに大きいんですけどね」

 そうです。
 本来なら魔王は大きいのです。
 ミヤハルさんすっかり忘れてるようです。
 何億年も生きてるとこれ位些細な事なのでしょうか?

「姉上のオムライスおいしい」

 ご飯粒ほっぺについてますよ魔王!
 あぁ可愛い!
 ペロリと舌で取ってあげたいです!!
 あ、血圧が(*´Д`)ハァハァ

 扉、開かないで下さい!!

 て言うか、ミヤハルさんお料理できたのですね。
 何か食べさせて貰ってるイメージが強いので意外とビックリです。

「ハルは料理上手いぞ」

 エントビースドさん…心の中覗かないで下さい………。

「あ~でもミヤハル様のオムライス久しぶり!実家の味ってやつなんね」

「お姉さんも久しぶりにミヤハルちゃんのご飯食べれて嬉しいわ」

「まぁ店で出すようなものは作れないですけどね」

「でもミヤハルちゃん和食作れるじゃない!人に作って貰う和食最高!!」

「ユラ姉ちゃん【復元】で作れるやん?」

「自分の能力で作っても味気ない」

 そう言ったものなのでしょうか?
 ユラさんが出してくれる【復元】で作った食べ物美味しいですけどね。
 ミヤハルさんもしょっちゅう強請ってますし。

 魔王はケン〇ッキー派です。
 ミヤハルさんがモ〇バーガー派。
 エントビースドさんはサブ〇ェイ派。
 オウマさんはマク〇ナルド派です。

 見事に好みが分かれましたね。

 そんな私はファ〇チキ派です。
 パイセン美味しいです。

 まぁ今はそれよりオムライスです。
 凄くシンプル。
 チキンライスに薄い卵が巻いてあってケチャップがかかっているだけです。
 お店の様にデミグラスソースとかホワイトソースとかかかってないですし、オムレツを割り開いた半熟トロトロ卵でもでもありません。

 でも何か何時でも食べたくなる味です。
 飽きない味と言いますか。
 お店のは偶に食べたくなる、ミヤハルさんのは定期的に食べたくなる、な差があります。
 コレが実家の味ですか。
 覚えたら魔王喜んでくれますかね?

 あ~それにしても小さいお口でモグモグしてるチビ魔王が可愛いです。
 ちっさいお手手に握られたちっさいスプーンがまた可愛い。
 何時間でも何日でも眺めていられる可愛さです。

 そんな訳で皆でワイワイ賑やかな夕食を過ごしました。
 あれ、私賑やかな風景語るの忘れてました。
 チビ魔王可愛いとしか言っていないような…?

 うぅ、新たな扉が開かないよう無心になるよう頑張りましょう。

「リコねえちゃん、おふろいっしょにはいろぉ~」

 鼻血を出した私は悪くないと思います。
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