【BL R18】欠陥Ωの淫らな記録

カニ蒲鉾

文字の大きさ
5 / 26

2-2 媚薬

しおりを挟む

 
 自分の言葉には責任を持つこと。
 
 この言葉の重要さをこの日、身をもって体感するのだった。
 
 
 
「あっぁぁっ、んっぅあ、んんっ」
 
 
 ついさっきまでソファに押し倒されていた身体はいつの間にか床までズリ落ち、座面に縋り付くよう後ろから楓真くんに激しく突かれていた。
 腰を突き出し膝立ちの脚の間には楓真くんの脚が入り込み、突かれる度に自然と脚を開かれていく。そしてその振動は僕の性器をも触ってないのに追い詰めていく。動く度にソファに擦られてしまうのだ。
 
 
「ぁ、ふ、ふまく、ふまくっ」
「は……つかささん、きもち?」
「んっ、んぅ、」
 
 
 両手はそれぞれ上から覆い被さるように顔の横で繋ぎ、右を向けば楓真くんの顔が覗き込んでくる。その顔が近づき、唇を受け入れた時、舌で渡される甘いモノ。
 
 
 3粒目のチョコレート
 
 
 気付いた時には楓真くんと僕の舌の間で跡形もなく無くなり、残味を探すかのようにお互いの甘い舌を絡め合う。
 
 
 楓真くんまで食べてしまった。
 
 2人で媚薬を盛りあったら、果たしてどうなってしまうのか……期待と不安でお尻がきゅんっと疼く。
 
 
「ん?つかささん、いま何を想像したの?」
「ぁ、な、にも」
「嘘。えっちなこと考えたでしょ」
 
 
 その瞬間、前後ではなくグルリと大きく円を書くようにグラインドされた。
 
 
「ひぁっ」
「感度、また上がったね」
「あ、ぁっ、ん、ごりごり、されるの気持ちぃ」
 
 
 素直にそう言えば弱い一箇所を集中的に攻められ脚がガクガク痙攣を起こす。
 
 
 どうしよう、さっきから気持ちいいが止まらない。
 
 
 次第にそれは何か射精とは違う爆発寸前の昂りへと姿を変え、追いつかない快感に頭はパニックを起こす。
 
 
「ふ、ふまく、なんか、なんかくる、なんかきちゃぁ――」
 
 
 たすけて――その言葉を言う暇もなく、
 
 
 プシャァァァ
 
 
 性器から勢いよく放出される、精液でも、尿でもない、透明のサラサラなモノ。それがソファと床のカーペット一面の色を変えさせた。
 
 羞恥で涙が止まらなかった。
 
 
「ひっ、ひぅ、も、もらしちゃ……」
「おもらしじゃないです、つかささん」
「ひっく、っひ、でも」
「大丈夫大丈夫、初めてですもんね――潮吹き」
 
 
 潮、これが……
 
 そういう知識は知っていたが、まさか自分が体験するとは思いもしなかった。
 
 
 とにかく、おもらしじゃない、この事実への安堵に一気に脱力感が激しい。
 気付けばふっと意識を手放していた。
 
 
 
 
 *****
 
 
 
 あまりにも刺激が強かったのか、お尻に俺のモノを入れたまま、つかささんは意識を失ってしまった。
 
 
 あまりにも視覚の暴力なこの光景に、このまま好き勝手に動いてしまいたい、そんな欲を必死に抑え、そっとつかささんの中から名残惜しげに抜き去る。
 
 こぽっと中に出した白濁がつーと溢れ、内ももを伝う光景は何度見ても絶景で第二の視覚の暴力。
 
 
 ぐっと我が身を落ち着かせると、このまま残っているモノも出してしまおうと、眠るつかささんのおしりの穴をくにくに弄りながら改めてチョコレートの効果の絶大さを思い起こす。
 
 
 実際、媚薬入りのチョコレートは最初の一粒のみだった。
 
 あとはただのチョコレート。
 勝手に媚薬入りだと思い込んだつかささんはどうやらマインドコントロールが効きやすいようだ。感度が倍どころか潮をふくくらい上がっていた。
 
 
 
 最初、花ちゃんに媚薬入りチョコレートの話を聞いた時は半信半疑だった。どうせお酒の酩酊状態とほぼ変わらないだろう、と。だけど、お膳立てはしっかりいただくタイプ。
 つかささんがお風呂へ入っている間にリビングに放置されていたチョコレートを確保し、あとはさっきの通り。感じるつかささんの色っぽさもさることながら、とにかく中が凄かった。うねって離さない蠕動運動は正直こちらまでもってかれてしまうかと何度もヒヤヒヤした。
 
 
 普段と違うセックスになったことを満足に思いながら手元に残った残り4粒。
 
 
 使い続ければ変なクセがついてしまいそうだ、と苦笑するともうこれは使わないかな、とせっかく用意してくれた花ちゃんに心の中で謝罪し、処分を決める。
 何ものにも頼らず、つかささんが満足できるセックスを極めればいい。
 
 
「次は純粋に俺だけで気持ちよくなってくださいね」
 
 
 眠るつかささんにキスをおくり、そっと横抱きで抱き上げると大切に大切に寝室へ運んだ。
 
 
 
 
 
 -END-
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡

なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。 あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。 ♡♡♡ 恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

上司と俺のSM関係

雫@不定期更新
BL
タイトルの通りです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...