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二章
クラヤミの観測者
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その場所は何も見えない、真っ暗だった
手にした携帯機器は照明も点かず、電波も通っていない
もうどれぐらい経っただろう、少しずつ空腹感や睡魔にも襲われてきた
「…う~なんで俺がこんな目に~」
なんて呟く言葉も周囲の機械的な音にすぐに飲み込まれていく
「なにか食料ないスかね…よっと」
目の前に合った機械の棚を避け、机を跨ぎ、ロッカーらしき物に手をかける
(ガチャ)
「んー、流石に何も入ってないスか…」
ロッカーの扉を閉めるとその場で横になった。
「助けが来るといいスけど…もしこのまま……うぅ、あまり考えないようにしよ…」
(ガタガタガタ)
「おっと、また来たスか…」
再びロッカーに手をかけ扉を開けると今度はその中に身を隠した。
「うぅ…今度は見つかりませんように…」
「さて…次の部屋はだいぶ暗いな…アタシが居た所とは多い違いだ」
「私が最初にいた所と似てるみたい…最初はこんな風に真っ暗だったから」
「そうなのか?まぁこのままじゃなんも見えね、アイ辺り照らせるか?」
「ええ、やってみるわ、任せて」
「………」
「?ルイさんどうしたの?」
「あ、いや、すまん頼む」
前の部屋を抜けてからどうもルイさんの様子がおかしい、時々私を見て何か考えてるみたいだ。
きっとルイさんのことだから何か考えがあるんだと思う、なら今は私ができることを精一杯やるだけ…
「…優しき光手」
私の掛け声に合わせて辺りが明るくなる。
薄暗い部屋の中に乱雑した何かの機械を確認でき、さっきの部屋が図書室なら今回の部屋は会社のオフィスのように見える。
ただ、私は別のことが気に掛かった。
「…あれ?おかしいな…」
「どうした?アイ」
「キュー?」
不思議そうにルイさんとキューちゃんが私の顔を覗き込む。
「なんだか、上手く照らせないような…気がする…最初の部屋は全体的に照らせたのに…」
「…う~ん?…アイ、この機械触って光らせられるか?」
「…ちょっと待って……駄目、触っても指定してもこの機械光らせられないわ、こんなこと初めて…」
「……そか、まぁ最低限照らせてるし、色々見て回ろうぜ」
どうやらこの部屋にある機械には私の光の力が及ばないらしい…
よく見ると天井には埋め込み式のエアコンやパネル式の照明があり、それらも同様に光ることができず故に上手く照らせられないのだと思う。
「…ちょっと薄気味悪いですね」
「ははっ!アイ~お前もしかしてお化け屋敷とか苦手か?」
「うーん…思い出した記憶では行った記憶がないよ」
「行った記憶がないんじゃなくて行かなかったじゃないか?よかったなー自分の超能力が光るやつでよ~」
「うぅ…」
幼い頃の記憶が戻っているが、その時にお化け屋敷を全力で拒否したことを思い出していた。
ルイさんはどうもそれを見透かしているようだ…
「う~!だって暗いところから急に何か出たらびっくりするし、お母さんも「あら、困ったわ、アイちゃんには早すぎたわね」とかも言ってくるし嫌な記憶しかないもん!」
「………へぇ、そうか」
「…ルイさん?」
ルイさんはこっちを見たまま真剣な表情で固まっている。
「あ、アイ!う、後ろ!!」
「え!?」
私はすぐ様振り返るとその場所を照らした。
…が何もない
「……ル、イ、さ、ん!!」
「あははははは!!わりぃわりぃ、ついからかいたくてよ~」
「もう!ほんと酷いです!!」
「ごめんって!…ふふっ」
「もう…」
「キュー?」
ルイさんのおちゃらけた性格はこういう状況では頼りになるが、少し自重して欲しい。
「もう…こんな所にいるんですからシャレにな…らな…」
ふとルイさんの後ろに振り上げた大きな斧が見えた。
光を反射した刃が今まさに振り落とされる寸前だった。
「ルイさ」
「キュー‼︎」
「うぉぉ!?」
(ドガッ‼︎)
キューちゃんがルイさんに体当たりをし、振り落とされる斧から守った。
ぶつかった衝撃でルイさんとキューちゃんは近くにあったロッカーの前まで飛ばされて地面に転がった。
「いてて…あぁ!?こいつはなんだぁ?」
「何これ…ロボット!?」
「マジかよ!!SFみてぇな展開だな!SFホラーか!?」
「そんなこと言ってないでなんとかしてください!!」
ルイを襲ったのは斧を持ったいかにもロボットのような物体だった。足元はキャタピラになっており、レンズのような物が頭に付いてキョロキョロと辺りを見渡している。
ロボットは私の方を見るとギュイーンと音をあげてレンズで覗き込む。
「…ひっ」
「やべぇ!逃げろ!アイ!!」
「あ…」
(ガラーン)
薄暗かったので足元にある鉄パイプに気づかず転んでしまった。
…また足元不注意でピンチに。
ロボットはキャタピラを進め私の方へ進んでくる。
「くっ、魔引き!」
(ギギギギギッ)
ルイさんが超能力を使ってロボットを引っ張ろうとしているが、完全に引き寄せることができず、止まってしまっている。
「くそ、さっき全力全開を使っちまったから出力が足んねぇ…」
「キュー…」
ルイさんの側でキューちゃんは倒れて気を失っているようだった、ルイさんは歯を食いしばって引き留めてくれている。
早くどこかに逃げないと…でも、どこへ?この薄暗い中じゃまともに動くことも…
「あ、足元に隠し通路があるッス!!床板外すッスよ!!」
どこからか男の人の声が響いた。
疑うよりも先に足元の床板をよく見ると小さな取手が見えた。
私は取手を引っ張っりあげると下に床下通路を発見した。
「ルイさん!!」
「先行け!!アイが居なくなってから超能力を解除して向かう!!」
「…うん!」
少し躊躇はしたが、ルイさんを信じて私はすぐさま下に潜り込んだ。
「…姉さんはこっちの方に合流できる穴があるッス」
「あぁ?んだぁてめぇ?…いや、おいそれはどこだ?」
「こっちッス!」
目の前にあったロッカーの扉が開くと中から人影が飛び出した
ルイはペンギンを抱え、その人影に手を引かれながら移動を開始する
(キュイーン)
誰も居なくなった部屋でロボットは静かになり、その後キャタピラを起動させどこかへと去っていった
優しき光手の影響が無くなったこの場所は再び暗闇に包まれた
手にした携帯機器は照明も点かず、電波も通っていない
もうどれぐらい経っただろう、少しずつ空腹感や睡魔にも襲われてきた
「…う~なんで俺がこんな目に~」
なんて呟く言葉も周囲の機械的な音にすぐに飲み込まれていく
「なにか食料ないスかね…よっと」
目の前に合った機械の棚を避け、机を跨ぎ、ロッカーらしき物に手をかける
(ガチャ)
「んー、流石に何も入ってないスか…」
ロッカーの扉を閉めるとその場で横になった。
「助けが来るといいスけど…もしこのまま……うぅ、あまり考えないようにしよ…」
(ガタガタガタ)
「おっと、また来たスか…」
再びロッカーに手をかけ扉を開けると今度はその中に身を隠した。
「うぅ…今度は見つかりませんように…」
「さて…次の部屋はだいぶ暗いな…アタシが居た所とは多い違いだ」
「私が最初にいた所と似てるみたい…最初はこんな風に真っ暗だったから」
「そうなのか?まぁこのままじゃなんも見えね、アイ辺り照らせるか?」
「ええ、やってみるわ、任せて」
「………」
「?ルイさんどうしたの?」
「あ、いや、すまん頼む」
前の部屋を抜けてからどうもルイさんの様子がおかしい、時々私を見て何か考えてるみたいだ。
きっとルイさんのことだから何か考えがあるんだと思う、なら今は私ができることを精一杯やるだけ…
「…優しき光手」
私の掛け声に合わせて辺りが明るくなる。
薄暗い部屋の中に乱雑した何かの機械を確認でき、さっきの部屋が図書室なら今回の部屋は会社のオフィスのように見える。
ただ、私は別のことが気に掛かった。
「…あれ?おかしいな…」
「どうした?アイ」
「キュー?」
不思議そうにルイさんとキューちゃんが私の顔を覗き込む。
「なんだか、上手く照らせないような…気がする…最初の部屋は全体的に照らせたのに…」
「…う~ん?…アイ、この機械触って光らせられるか?」
「…ちょっと待って……駄目、触っても指定してもこの機械光らせられないわ、こんなこと初めて…」
「……そか、まぁ最低限照らせてるし、色々見て回ろうぜ」
どうやらこの部屋にある機械には私の光の力が及ばないらしい…
よく見ると天井には埋め込み式のエアコンやパネル式の照明があり、それらも同様に光ることができず故に上手く照らせられないのだと思う。
「…ちょっと薄気味悪いですね」
「ははっ!アイ~お前もしかしてお化け屋敷とか苦手か?」
「うーん…思い出した記憶では行った記憶がないよ」
「行った記憶がないんじゃなくて行かなかったじゃないか?よかったなー自分の超能力が光るやつでよ~」
「うぅ…」
幼い頃の記憶が戻っているが、その時にお化け屋敷を全力で拒否したことを思い出していた。
ルイさんはどうもそれを見透かしているようだ…
「う~!だって暗いところから急に何か出たらびっくりするし、お母さんも「あら、困ったわ、アイちゃんには早すぎたわね」とかも言ってくるし嫌な記憶しかないもん!」
「………へぇ、そうか」
「…ルイさん?」
ルイさんはこっちを見たまま真剣な表情で固まっている。
「あ、アイ!う、後ろ!!」
「え!?」
私はすぐ様振り返るとその場所を照らした。
…が何もない
「……ル、イ、さ、ん!!」
「あははははは!!わりぃわりぃ、ついからかいたくてよ~」
「もう!ほんと酷いです!!」
「ごめんって!…ふふっ」
「もう…」
「キュー?」
ルイさんのおちゃらけた性格はこういう状況では頼りになるが、少し自重して欲しい。
「もう…こんな所にいるんですからシャレにな…らな…」
ふとルイさんの後ろに振り上げた大きな斧が見えた。
光を反射した刃が今まさに振り落とされる寸前だった。
「ルイさ」
「キュー‼︎」
「うぉぉ!?」
(ドガッ‼︎)
キューちゃんがルイさんに体当たりをし、振り落とされる斧から守った。
ぶつかった衝撃でルイさんとキューちゃんは近くにあったロッカーの前まで飛ばされて地面に転がった。
「いてて…あぁ!?こいつはなんだぁ?」
「何これ…ロボット!?」
「マジかよ!!SFみてぇな展開だな!SFホラーか!?」
「そんなこと言ってないでなんとかしてください!!」
ルイを襲ったのは斧を持ったいかにもロボットのような物体だった。足元はキャタピラになっており、レンズのような物が頭に付いてキョロキョロと辺りを見渡している。
ロボットは私の方を見るとギュイーンと音をあげてレンズで覗き込む。
「…ひっ」
「やべぇ!逃げろ!アイ!!」
「あ…」
(ガラーン)
薄暗かったので足元にある鉄パイプに気づかず転んでしまった。
…また足元不注意でピンチに。
ロボットはキャタピラを進め私の方へ進んでくる。
「くっ、魔引き!」
(ギギギギギッ)
ルイさんが超能力を使ってロボットを引っ張ろうとしているが、完全に引き寄せることができず、止まってしまっている。
「くそ、さっき全力全開を使っちまったから出力が足んねぇ…」
「キュー…」
ルイさんの側でキューちゃんは倒れて気を失っているようだった、ルイさんは歯を食いしばって引き留めてくれている。
早くどこかに逃げないと…でも、どこへ?この薄暗い中じゃまともに動くことも…
「あ、足元に隠し通路があるッス!!床板外すッスよ!!」
どこからか男の人の声が響いた。
疑うよりも先に足元の床板をよく見ると小さな取手が見えた。
私は取手を引っ張っりあげると下に床下通路を発見した。
「ルイさん!!」
「先行け!!アイが居なくなってから超能力を解除して向かう!!」
「…うん!」
少し躊躇はしたが、ルイさんを信じて私はすぐさま下に潜り込んだ。
「…姉さんはこっちの方に合流できる穴があるッス」
「あぁ?んだぁてめぇ?…いや、おいそれはどこだ?」
「こっちッス!」
目の前にあったロッカーの扉が開くと中から人影が飛び出した
ルイはペンギンを抱え、その人影に手を引かれながら移動を開始する
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