6 / 32
一章
アシモト注意
しおりを挟む
私たちは本棚を照らしていき、次々とパズルの数字の場所を見つけ出していった。
「へへっ…2は真ん中ねー、よし!あと少しだアイ!」
「うん!」
「キュー!」
パズルの位置もあと少し、ルイさんはこういうスライドパズルは得意なようでスラスラと動かして数字の位置を合わせていく。
「これでラストだ、8つのうち7つ埋っちまえば最後は必然的にわかる、…こうだろ!!」
ルイさんが手際よくパズルをスライドさせると、カチッとどこからか音が聞こえた。
「お?やったか?」
「…何か起こるのかしら?」
「……錠前は空いてねぇーな」
「………」
(キーン、カンッカラカラ)
どこからか金属製の何かが落ちる音が聞こえた
「キュ!キュキュ!」
「あ、キューちゃん!」
「鍵でも見つけたんじゃねぇの?行ってやれよ、アイ」
「う、うん!」
私は急いでキューちゃんを追いかけた。
「……」
ルイは本棚をなぞりながらアイとは反対の方向、鍵が掛かっている扉の方へゆっくり歩き出す
「キュー!」
「…はぁ、はぁ待ってキューちゃん…」
「キュー!」
キューちゃんはピッと鍵を拾い上げ私に見せてきた。
「やっぱり鍵だったのね!お手柄ね♪」
「ルイさーん!鍵ありましたよー!!」
「…おー、よかった、んじゃ早速開けてみようぜ」
「…ルイさん?」
なんだか少しルイさんの様子がおかしい気がする、気のせいなのか…?
…その時だった
(ゴゴゴゴゴゴゴッ)
「えっ!?なに!?」
「キュー!?」
大きな音がなり地響きが大きくなる
「ルイさん!!なんだかおかしいわ!!…ルイさん?」
「………」
ルイは黙って部屋の床を見つめていた。
すると途端に大きな穴が空き、床がみるみる無くなっていく
床が無くなり数多くあった本棚が次々と地面に飲み込まれていった
部屋の中央から崩れていくこの部屋は私とルイさんを完全に分断してしまった。
私の足元まで亀裂が走り、近くの床からどんどん崩れていく。
「ルイさん、これヤバい!シャレにならない!」
「ルイさん!?さっきからどうして返事してくれないの!?」
その瞬間何かが私の顔を横切った。
(パシッ)
穴の向こう側でルイさんが何かを取った音がした。いや、私は知ってる、理解している、見えないフリをしていたかった、だってそれは…
「ルイさん…なんで鍵だけ引き寄せたの…なんで?」
「………やれやれだ」
「嘘でしょ!!一緒に謎解きしてくれたのに!!手伝ってくれたのに!!なんで!!」
悪寒が走る、悪い予感、今思えば出会って間もないこの人を信じてよかったのか?あの気さくに話しかけてくれたのは全部演技だったのか?優しく、楽しくお話ししてくれたアレは全部まやかしだったのか?
わからない、わかりたくない、ルイさんが裏切るなんて…
「…さっき出会ったばかりだけど、ルイさんはそんな人じゃないと思ってた、だって私に優しくしてくれたし!私の超能力にも名前をつけてくれた!…優しい…名前…を…」
涙が溢れる、悔しいのか悲しいのかわからない、けど溢れずにはいられなかった。
「…はぁ、ごちゃごちゃうるせぇな」
「…でもぉ、ルイさん…」
力が抜け足元から倒れそうになる時だった。彼女がそう呟いたのは
「…これめっちゃ気張るから嫌なんだよ、こっちみんなよ!」
「……え?」
「…ったく悪い予感が当たっちまってついてねぇ…いくぜ!!魔引き!!全力全開!!
(…ギュイーン‼︎ガガガガガガッ‼︎)
穴の底から崩れたはずの床、本、棚などが浮き上がってきて、不完全ながらも道が生まれた。浮いている床や棚を伝っていけば向こう側まで行けそうだ。
「…グズっ、る゛い゛ざーん!!」
「いいから早くしろ!!落とさねぇように鍵は持ってやってんだから急げ!!」
ルイさんは扉の方を見ながらこっちを見ようとしない。
「…なんでそっち向いてるの?」
「踏ん張ってる顔見られたくねぇんだよ!!てかマジ早く急げ!!」
私は急いで床や棚を飛び渡っていき、ルイさんの元に向かう。
「キュッキュッキュッキュ-!」
(シュタッ!)
キューちゃんは先に華麗に飛び渡りルイさんの所に着地した。
「ぐっ…おい、まだか…もうもたねぇーぞ…」
「あと、…ちょっと…」
最後に浮いている本に脚をかけ、あとひと飛びでルイさんの所に着く。
「よし!これで!…えっ…」
「…っ!?」
「キュッ!」
…脚を滑らした
落ちる、身体が重力に逆らえない
下へ下へとどんどん身体が沈んでいく。
「くっ…アイ!!」
「…ルイさ」
ルイさんが手を伸ばすが体勢が崩れ私の髪を掠った。
その勢いで髪留めが外れふわりと宙に舞う。
光り輝くその紐が仕事を終えたように光の粒子になって消えていく。
(髪が縛られてる?)
(「引き寄せる時の応用だ、逆に押し戻して返してやったのさ」)
(ルミナス…優しい光)
今までの出来事が走馬灯のように流れる、たった数時間程度の記憶だったが、たった数時間程度の記憶だったからこそたどりついたのかもしれない
力の応用…髪を縛る光…それはつまり……
「光手の蜘蛛糸!!!」
(シュイーン‼︎‼︎)
私の手から光の紐が伸びる。それをルイさんがガッチリ掴んだ。
「ぐっ…うぅ…」
「キュキュー!」
光の紐をルイさんとキューちゃんが手繰り寄せ、私はなんとか扉の床にたどり着いた。
「はぁ…はぁ…」
「あ゛~、げほっ」
「キュー…キュー…」
「「「…………」」」
「…い…い…」
「い゛ぎでる゛よ゛ぉ~!!る゛い゛ざぁーん゛!!」
「ちょ、馬鹿っ!!抱きつくんじゃ…いや、よく頑張ったなアイ…」
ルイさんは優しく私を抱きしめてくれた。
裏切られたと思った、死ぬかと思った、でも生きてる、それは間違えなくルイさんとキューちゃんが居たからだ。
「あの土壇場でよく考えたな、応用したんだろ?力を」
「う゛ん゛、る゛い゛ざんがづがってだから゛ぁ~」
「キュッキュッ」
キューちゃんも頭を撫でてくれている、頑張ったなって言ってくれてる気がする。
こうして白い本の部屋を攻略し、私には心強い仲間ができた。
榊瑠衣さん
ぶっきらぼうで乱暴な言葉遣いだけど、綺麗でかっこいいお姉さん、私はしばらくルイさんに抱きついて泣いていた。
「へへっ…2は真ん中ねー、よし!あと少しだアイ!」
「うん!」
「キュー!」
パズルの位置もあと少し、ルイさんはこういうスライドパズルは得意なようでスラスラと動かして数字の位置を合わせていく。
「これでラストだ、8つのうち7つ埋っちまえば最後は必然的にわかる、…こうだろ!!」
ルイさんが手際よくパズルをスライドさせると、カチッとどこからか音が聞こえた。
「お?やったか?」
「…何か起こるのかしら?」
「……錠前は空いてねぇーな」
「………」
(キーン、カンッカラカラ)
どこからか金属製の何かが落ちる音が聞こえた
「キュ!キュキュ!」
「あ、キューちゃん!」
「鍵でも見つけたんじゃねぇの?行ってやれよ、アイ」
「う、うん!」
私は急いでキューちゃんを追いかけた。
「……」
ルイは本棚をなぞりながらアイとは反対の方向、鍵が掛かっている扉の方へゆっくり歩き出す
「キュー!」
「…はぁ、はぁ待ってキューちゃん…」
「キュー!」
キューちゃんはピッと鍵を拾い上げ私に見せてきた。
「やっぱり鍵だったのね!お手柄ね♪」
「ルイさーん!鍵ありましたよー!!」
「…おー、よかった、んじゃ早速開けてみようぜ」
「…ルイさん?」
なんだか少しルイさんの様子がおかしい気がする、気のせいなのか…?
…その時だった
(ゴゴゴゴゴゴゴッ)
「えっ!?なに!?」
「キュー!?」
大きな音がなり地響きが大きくなる
「ルイさん!!なんだかおかしいわ!!…ルイさん?」
「………」
ルイは黙って部屋の床を見つめていた。
すると途端に大きな穴が空き、床がみるみる無くなっていく
床が無くなり数多くあった本棚が次々と地面に飲み込まれていった
部屋の中央から崩れていくこの部屋は私とルイさんを完全に分断してしまった。
私の足元まで亀裂が走り、近くの床からどんどん崩れていく。
「ルイさん、これヤバい!シャレにならない!」
「ルイさん!?さっきからどうして返事してくれないの!?」
その瞬間何かが私の顔を横切った。
(パシッ)
穴の向こう側でルイさんが何かを取った音がした。いや、私は知ってる、理解している、見えないフリをしていたかった、だってそれは…
「ルイさん…なんで鍵だけ引き寄せたの…なんで?」
「………やれやれだ」
「嘘でしょ!!一緒に謎解きしてくれたのに!!手伝ってくれたのに!!なんで!!」
悪寒が走る、悪い予感、今思えば出会って間もないこの人を信じてよかったのか?あの気さくに話しかけてくれたのは全部演技だったのか?優しく、楽しくお話ししてくれたアレは全部まやかしだったのか?
わからない、わかりたくない、ルイさんが裏切るなんて…
「…さっき出会ったばかりだけど、ルイさんはそんな人じゃないと思ってた、だって私に優しくしてくれたし!私の超能力にも名前をつけてくれた!…優しい…名前…を…」
涙が溢れる、悔しいのか悲しいのかわからない、けど溢れずにはいられなかった。
「…はぁ、ごちゃごちゃうるせぇな」
「…でもぉ、ルイさん…」
力が抜け足元から倒れそうになる時だった。彼女がそう呟いたのは
「…これめっちゃ気張るから嫌なんだよ、こっちみんなよ!」
「……え?」
「…ったく悪い予感が当たっちまってついてねぇ…いくぜ!!魔引き!!全力全開!!
(…ギュイーン‼︎ガガガガガガッ‼︎)
穴の底から崩れたはずの床、本、棚などが浮き上がってきて、不完全ながらも道が生まれた。浮いている床や棚を伝っていけば向こう側まで行けそうだ。
「…グズっ、る゛い゛ざーん!!」
「いいから早くしろ!!落とさねぇように鍵は持ってやってんだから急げ!!」
ルイさんは扉の方を見ながらこっちを見ようとしない。
「…なんでそっち向いてるの?」
「踏ん張ってる顔見られたくねぇんだよ!!てかマジ早く急げ!!」
私は急いで床や棚を飛び渡っていき、ルイさんの元に向かう。
「キュッキュッキュッキュ-!」
(シュタッ!)
キューちゃんは先に華麗に飛び渡りルイさんの所に着地した。
「ぐっ…おい、まだか…もうもたねぇーぞ…」
「あと、…ちょっと…」
最後に浮いている本に脚をかけ、あとひと飛びでルイさんの所に着く。
「よし!これで!…えっ…」
「…っ!?」
「キュッ!」
…脚を滑らした
落ちる、身体が重力に逆らえない
下へ下へとどんどん身体が沈んでいく。
「くっ…アイ!!」
「…ルイさ」
ルイさんが手を伸ばすが体勢が崩れ私の髪を掠った。
その勢いで髪留めが外れふわりと宙に舞う。
光り輝くその紐が仕事を終えたように光の粒子になって消えていく。
(髪が縛られてる?)
(「引き寄せる時の応用だ、逆に押し戻して返してやったのさ」)
(ルミナス…優しい光)
今までの出来事が走馬灯のように流れる、たった数時間程度の記憶だったが、たった数時間程度の記憶だったからこそたどりついたのかもしれない
力の応用…髪を縛る光…それはつまり……
「光手の蜘蛛糸!!!」
(シュイーン‼︎‼︎)
私の手から光の紐が伸びる。それをルイさんがガッチリ掴んだ。
「ぐっ…うぅ…」
「キュキュー!」
光の紐をルイさんとキューちゃんが手繰り寄せ、私はなんとか扉の床にたどり着いた。
「はぁ…はぁ…」
「あ゛~、げほっ」
「キュー…キュー…」
「「「…………」」」
「…い…い…」
「い゛ぎでる゛よ゛ぉ~!!る゛い゛ざぁーん゛!!」
「ちょ、馬鹿っ!!抱きつくんじゃ…いや、よく頑張ったなアイ…」
ルイさんは優しく私を抱きしめてくれた。
裏切られたと思った、死ぬかと思った、でも生きてる、それは間違えなくルイさんとキューちゃんが居たからだ。
「あの土壇場でよく考えたな、応用したんだろ?力を」
「う゛ん゛、る゛い゛ざんがづがってだから゛ぁ~」
「キュッキュッ」
キューちゃんも頭を撫でてくれている、頑張ったなって言ってくれてる気がする。
こうして白い本の部屋を攻略し、私には心強い仲間ができた。
榊瑠衣さん
ぶっきらぼうで乱暴な言葉遣いだけど、綺麗でかっこいいお姉さん、私はしばらくルイさんに抱きついて泣いていた。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
あなたの側にいられたら、それだけで
椎名さえら
恋愛
目を覚ましたとき、すべての記憶が失われていた。
私の名前は、どうやらアデルと言うらしい。
傍らにいた男性はエリオットと名乗り、甲斐甲斐しく面倒をみてくれる。
彼は一体誰?
そして私は……?
アデルの記憶が戻るとき、すべての真実がわかる。
_____________________________
私らしい作品になっているかと思います。
ご都合主義ですが、雰囲気を楽しんでいただければ嬉しいです。
※私の商業2周年記念にネップリで配布した短編小説になります
※表紙イラストは 由乃嶋 眞亊先生に有償依頼いたしました(投稿の許可を得ています)
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
追放聖女だってお茶したい!─セカンドライフはティーサロン経営を志望中─
石田空
ファンタジー
「ミーナ今までありがとう。聖女の座を降りてもらおう」
貴族の利権関係が原因でいきなり聖女をクビになった庶民出身のミーナ。その上あてがわれた婚約者のルカは甘味嫌いで食の趣味が合わない。
「嫌! 人の横暴に付き合うのはもうこりごり! 私は逃げます!」
かくしてミーナは神殿から脱走し、ティーサロン経営のために奔走しはじめた。
ときどき舞い込んでくるトラブル。
慌ててミーナを探しているルカ。
果たしてミーナは理想のセカンドライフを歩めるのか。
甘いお菓子とお茶。そしてちょっとの恋模様。
*サイトより転載になります。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる