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ホテルを出て眞壁と駅で別れた後、繁華街のコンビニの前で見慣れた制服を着ておでんを食べている二人の男を見つけて足を止めた。
「それにしても、ビックリだよな」
二人は眞壁の派閥の幹部の村澤さんと栗原さんである。
こないだもボーリング場の前で見かけたが、本当にいつも一緒にいるようである。
まあ、三年生で就職が決まっていれば、この時期やることなんて殆どないに等しいよな。
この人たちの場合は、出席日数とか赤点とかで留年しないかどうかが肝なんだろうけど。
オレはそのまま通り過ぎようとしたが、栗原さんの放った一言に思わず足を止めていた。
「まあな。恋愛とかどーでもよさそうだった、シロウが本気とか言い出すなんてな」
「どんなロリータなでかぱいなんだろうな。ここんとこ付き合い悪いのも、きっとそのせいなんだろうけどな」
眞壁に好きな相手がいるってことなのだろうか。
ごくっと喉を鳴らして、全神経を注いでその話に聞き耳をたてた。
いつの間に、そんな恋愛をする時間があったのだろう。
ここ数週間は、殆どオレが眞壁を独占している。
信じたくない気持ちでいっぱいだったが、眞壁に一番近い親友で
ある栗原さんが言っているのである。信憑性は極めて高い。
「シロウは清純そうな感じが好きだろ。おまえじゃねえんだから、デカパイじゃねえよ」
箸でつかんだたまごをはふはふと銜えて、もしゃもしゃと喰いながら村澤さんは、首を傾げて栗原さんを見返した。
幸い二人はおでんに夢中なのか、オレが近くに立っていることには気づいていない。
「でも、セフレって言ってたぞ」
「ああエロエロ小悪魔ちゃんって言ってたもんな」
この数週間はオレがあの人とずっと会っていたが、それまでは好きな女とやりまくりでいたのかもしれない。
最近の話ではなくて、きっと情報が古いのだろう。
じゃあ、好きな女がいるのにオレに身を任せていたのか。
脅されているから、仕方なく。
…… なら、もう…… オンナなんて抱けないように、徹底的に仕込んでやらないといけない。
いや…… 違う。
さっきだって、オレがあげたプレゼントにあんなに嬉しそうな顔したじゃねえか。
それなら、今までと変わらない。
体だけ、手に入れても…… ダメなんだ。
オレはあの人の全部が欲しいのだから。
たとえあの人に好きなオンナがいたとしても、それよりもオレの方を選んでもらわなくてはならない。
オレは、はっきりと焦りばかりを感じ取りながら、昏い感情を押
し殺そうと、夜道で決意を新たにした。
う眞壁に絶対にオンナを抱きたいなんて気持ちにさせてはいけ ない。
そのうえで、オレの気持ちを伝えて、オレのものになっても らわないと。
オレは朝一で眞壁に声をかけ、ケツの中にエネマグラを仕込んだ。
この数週間で前立腺を開発していて、そこだけで達することができるくらいになっている眞壁の身体であれば、半日も突っ込まれていたら我慢できなくなっているに違いない。
昼休みに様子を見に教室に戻ると、平然そうな様子を装うのも無理そうで、オレを求めるような表情にすぐに出てくるように伝えてしまっていた。
こんな身体じゃ、もうオンナを抱いても満足なんかできるはずないのだ。
校門へふらふらと歩いてきた眞壁を見て、オレは息を呑んだ。
少し上気したような肌と、今にも突っ込んで欲しいと言外に訴えるような艶めかしい視線は、明らかにオレを誘っている。
「うわ………… もうスゲーエロい顔してんな、眞壁。エネマグラってやっぱりヤバイ?」
「仕方ねーよ、もうイキそうなんだからさあ………… 早く帰ろう。も………… ほしい」
意地を張ることもなく素直に欲しいと告げられて、オレはヘルメットを渡してバイクに跨った。
「そんなんで、帰るまでガマンできるんかよ?」
途中下車して、どこかでそのまま突っ込んでもいいかもしれないとも思ったが、こんな眞壁の表情を誰にも見せたくないとうキモチの方が勝った。
手にしたヘルメットを被った眞壁は、ぎゅっとオレの腰にだきついて、煽っているのかすでに張り詰めて堅くなっている股間を背中に押し付ける。
「………… 安全運転、ヨロシク」
安全運転はするつもりだが、こんなんじゃどうにも集中できないなと思いながらバイクのエンジンをかけた。
「それにしても、ビックリだよな」
二人は眞壁の派閥の幹部の村澤さんと栗原さんである。
こないだもボーリング場の前で見かけたが、本当にいつも一緒にいるようである。
まあ、三年生で就職が決まっていれば、この時期やることなんて殆どないに等しいよな。
この人たちの場合は、出席日数とか赤点とかで留年しないかどうかが肝なんだろうけど。
オレはそのまま通り過ぎようとしたが、栗原さんの放った一言に思わず足を止めていた。
「まあな。恋愛とかどーでもよさそうだった、シロウが本気とか言い出すなんてな」
「どんなロリータなでかぱいなんだろうな。ここんとこ付き合い悪いのも、きっとそのせいなんだろうけどな」
眞壁に好きな相手がいるってことなのだろうか。
ごくっと喉を鳴らして、全神経を注いでその話に聞き耳をたてた。
いつの間に、そんな恋愛をする時間があったのだろう。
ここ数週間は、殆どオレが眞壁を独占している。
信じたくない気持ちでいっぱいだったが、眞壁に一番近い親友で
ある栗原さんが言っているのである。信憑性は極めて高い。
「シロウは清純そうな感じが好きだろ。おまえじゃねえんだから、デカパイじゃねえよ」
箸でつかんだたまごをはふはふと銜えて、もしゃもしゃと喰いながら村澤さんは、首を傾げて栗原さんを見返した。
幸い二人はおでんに夢中なのか、オレが近くに立っていることには気づいていない。
「でも、セフレって言ってたぞ」
「ああエロエロ小悪魔ちゃんって言ってたもんな」
この数週間はオレがあの人とずっと会っていたが、それまでは好きな女とやりまくりでいたのかもしれない。
最近の話ではなくて、きっと情報が古いのだろう。
じゃあ、好きな女がいるのにオレに身を任せていたのか。
脅されているから、仕方なく。
…… なら、もう…… オンナなんて抱けないように、徹底的に仕込んでやらないといけない。
いや…… 違う。
さっきだって、オレがあげたプレゼントにあんなに嬉しそうな顔したじゃねえか。
それなら、今までと変わらない。
体だけ、手に入れても…… ダメなんだ。
オレはあの人の全部が欲しいのだから。
たとえあの人に好きなオンナがいたとしても、それよりもオレの方を選んでもらわなくてはならない。
オレは、はっきりと焦りばかりを感じ取りながら、昏い感情を押
し殺そうと、夜道で決意を新たにした。
う眞壁に絶対にオンナを抱きたいなんて気持ちにさせてはいけ ない。
そのうえで、オレの気持ちを伝えて、オレのものになっても らわないと。
オレは朝一で眞壁に声をかけ、ケツの中にエネマグラを仕込んだ。
この数週間で前立腺を開発していて、そこだけで達することができるくらいになっている眞壁の身体であれば、半日も突っ込まれていたら我慢できなくなっているに違いない。
昼休みに様子を見に教室に戻ると、平然そうな様子を装うのも無理そうで、オレを求めるような表情にすぐに出てくるように伝えてしまっていた。
こんな身体じゃ、もうオンナを抱いても満足なんかできるはずないのだ。
校門へふらふらと歩いてきた眞壁を見て、オレは息を呑んだ。
少し上気したような肌と、今にも突っ込んで欲しいと言外に訴えるような艶めかしい視線は、明らかにオレを誘っている。
「うわ………… もうスゲーエロい顔してんな、眞壁。エネマグラってやっぱりヤバイ?」
「仕方ねーよ、もうイキそうなんだからさあ………… 早く帰ろう。も………… ほしい」
意地を張ることもなく素直に欲しいと告げられて、オレはヘルメットを渡してバイクに跨った。
「そんなんで、帰るまでガマンできるんかよ?」
途中下車して、どこかでそのまま突っ込んでもいいかもしれないとも思ったが、こんな眞壁の表情を誰にも見せたくないとうキモチの方が勝った。
手にしたヘルメットを被った眞壁は、ぎゅっとオレの腰にだきついて、煽っているのかすでに張り詰めて堅くなっている股間を背中に押し付ける。
「………… 安全運転、ヨロシク」
安全運転はするつもりだが、こんなんじゃどうにも集中できないなと思いながらバイクのエンジンをかけた。
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