俺たちの××

怜悧(サトシ)

文字の大きさ
上 下
50 / 353
夏休み編

埋め合わせ →side Y

しおりを挟む
ビーチバレーの後は2人行動になって、さっそくオレは東流を岩陰に誘って、いい加減我慢の限界とばかりに押し倒した。
しかし、東流は海を眺めながら、今はまだしないと珍しく拒否したのだ。
ビーチと言えば、SEX ON THE BEACH ってやつだと思っていたのだが。

「…………ヤスさ、覚えてっか?ヤスのオヤジさんに、一緒に連れてきてもらったじゃん。俺は1日中さ、海でヤスと遊んだ思い出、ずっと忘れらんなくてさ、またきたかったんだ」

浜辺に座って、砂浜の砂をざくざくと東流は掘っている。 
東流はあまり、家族でこういうとこにこれない家庭なので、そういうのがずっと憧れみたいなもんだったのだろう。
オレと来たくて、夏休み前から楽しみにしてくれてたんだもんな。

「そっか、じゃあ今日は海、たのしもうな」
「……帰ったら、ちゃんと埋め合わせするからよ」

1日中楽しく遊びたいと主張した東流の言葉が、なんだかすごく可愛く見えて、オレは欲望を遂げるのを諦めて額にチュッと唇を押し当てた。

夕日が沈むまで、オレらは浅い海の中で遊び倒した。



すっかり体力なくなるまで遊んで、家に帰ると21時を過ぎていた。

誠士はミカちゃんを送りにいくと、途中でクルマを降りた。
さすがに着いた時には、東流は車ですっかり眠ってしまっていた。
埋め合わせ、…………忘れたとはいわせねえ。
と、思いながら無理やり起こすと、寝室に連れ込んだのだが、俺が軽くシャワーを浴びているうちに本気で寝られてしまった。

寝ている姿はすごく可愛いんだけど。
約束は約束、だよな。

俺は通販で買った道具を入れた箱を取り出した。


とりあえず重たい東流の体から着たままの衣服をはぎとった。
ちゃんと着替えようねと囁くと寝ぼけているのか、協力的に脚をあげて脱がされてくれる。

全裸にすると萎えて力を失っているペニスへ、コックリングを嵌めて脚を横に拡げる。

まったく起きる気配もないが、まあ、海であんだけ動きまわれば、仕方がないだろう。
したくないのかな。
あんまり、性欲めいたものは東流からは昔から感じない。
拉致されて以降、東流の体は非常に敏感になったとは思う。
痛みにもひどく感じるようになっているし、我慢が効かなくなっているのか、最近はひどく切ない表情を浮かべるようになっている。

それが全部自分の手でおこなった結果でないのが悔しいが、それは仕方がないことだ。
それを嫌だと思ったら、きっと彼はオレの手を離してしまう。

だから、オレがこれから彼を開発して毎日自分からおねだりしてくるくらい、淫乱になればいいのになと思う。
性格上できないだろうけど、そこを崩してねだられたらたまらない。


ぐっすりと眠っている全裸の東流の体を撫でて、黒い布を東流の目許にまきつけていく。
涙目になる顔も、ゆがんだ表情も見えなくなるのは惜しいけど。
開かせた足の隙間に、ローションに濡れた指をゆっくり押し込み、入口を撫でて柔らかくする。
くちゃくちゃとイヤラシイ音が響いて、東流の唇が少し開いて呼吸の間が少し狭まる。

これからしっかり、約束した埋め合わせしてもらうからな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

メカクレショタ灰世くんの人生終了排泄ショー

BL
大人しく地味なメカクレ少年、灰世くんが担任の教師に目をつけられ、身体をドスケベ開発される中で元々持っていた破滅願望をさらけ出され人生終了なショーを開催するお話。 かなり強めの大スカ描写が含まれますのでご注意ください! コミッションにて執筆させていただいた作品です。ありがとうございました! ・web拍手 http://bit.ly/38kXFb0 ・X垢 https://twitter.com/show1write

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

無理やりお仕置きされちゃうsubの話(短編集)

みたらし団子
BL
Dom/subユニバース ★が多くなるほどえろ重視の作品になっていきます。 ぼちぼち更新

部室強制監獄

裕光
BL
 夜8時に毎日更新します!  高校2年生サッカー部所属の祐介。  先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。  ある日の夜。  剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう  気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた  現れたのは蓮ともう1人。  1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。  そして大野は裕介に向かって言った。  大野「お前も肉便器に改造してやる」  大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…  

支配された捜査員達はステージの上で恥辱ショーの開始を告げる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

首輪 〜性奴隷 律の調教〜

M
BL
※エロ、グロ、スカトロ、ショタ、モロ語、暴力的なセックス、たまに嘔吐など、かなりフェティッシュな内容です。 R18です。 ほとんどの話に男性同士の過激な性表現・暴力表現が含まれますのでご注意下さい。 孤児だった律は飯塚という資産家に拾われた。 幼い子供にしか興味を示さない飯塚は、律が美しい青年に成長するにつれて愛情を失い、性奴隷として調教し客に奉仕させて金儲けの道具として使い続ける。 それでも飯塚への一途な想いを捨てられずにいた律だったが、とうとう新しい飼い主に売り渡す日を告げられてしまう。 新しい飼い主として律の前に現れたのは、桐山という男だった。

消防士の義兄との秘密

熊次郎
BL
翔は5歳年上の義兄の大輔と急接近する。憧れの気持ちが欲望に塗れていく。たくらみが膨れ上がる。

処理中です...