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本編
51話 宴の始末 その6
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その頃事務所の厨房ではジャネットの指揮の下ロールケーキ作りは順調に進み、
「これ持ってってー」
「はい」
「向こうは順調?」
「いい感じですー」
新入生に加え、マフダとリーニーが手伝いつつようやっと終わりが見えて来た、因みにカチャーは本日から事務仕事である、月末を迎える為支払い伝票の整理等、彼女の本来の仕事としてテラとオリビアと共に会長室で机を並べている、
「こんなもんかな?」
ジャネットが作業テーブルに並べられたロールケーキを見下ろし、
「そうですね、数は揃いました、多めに作りましたが大丈夫ですか?」
マフダが顔を上げて確認する、
「大丈夫っていうか、今日はねー、偉い人も来るだろうからってエレインさんが余分に作るようにって事だったから」
「そうですか、はい、なら、これで100丁度です」
マフダが最後の一本をテーブルに置き、フーと大きく吐息を吐いた、かなりの量である、完成したロールケーキは厨房の作業テーブルには乗り切らず次々と事務所へと運び出され、そこで箱詰め作業が行われていた、
「ん、時間的には余裕だねー、人手があって良かったわー」
「そうですねー、あっ、山羊乳と卵が心許ないですがどうします?」
「追加で発注すればいいでしょ」
「黒糖も不安ですね」
「ん、ならどうしようか、テラさんに確認して発注しておく?」
「そうですね」
テラは何気なしに簡単に注文を受けたのであるが、実のところ材料はギリギリであった、店舗での販売分を確保した上で注文分に対応したのであるが、小麦等の保存できる食材には余裕があるが、基本的に保存しにくい生鮮物はなんとか足りた感じである、さらにこれだけの大量注文は初めてであった、エレインが労働力として新入生達を引き込んだのは慧眼と言える、ジャネットも休みであったればこそ対応できたが、これが通常営業であれば店舗の営業に支障が出ていたかもしれない、これは一考しなければならないなと、ジャネットは経営陣らしい事を考える、
「じゃ、次はクレオの一時か」
「そうですね、えっと、ルルさん呼んできます?」
「そうだね、グルジアさんは大丈夫?」
「大丈夫ですよー、お菓子作りは楽しいですねー」
「そっか、サレバさんもいい?」
「えへへ、絶好調です」
二人は満面の笑顔である、新入生組の内、グルジアとサレバが調理担当として最後まで厨房に残っていた、他3名はロールケーキがテーブルに並び始める頃合いで事務所に移って箱詰め作業に従事している、ケイスは寮で留守番であった、レインは平気な顔をしていたがミナがソフィアの心配をして落ち着きが無かった為、ケイスは気を利かして二人と共に番をする事にしたのである、新入生の誰かでも良かったかなと思うが、ここは慣れた者が良いであろうとの判断である、さらに言えば仲間外れも宜しく無い、販売される程のお菓子作りに携わる事は何気に貴重な経験である、ケイスは諸々に配慮し、ジャネットとエレインはその配慮を尊重したのであった、
「ん、じゃ、向こう見て来るねー」
ジャネットがテーブル上のロールケーキを皿ごと持って事務所に向かうと、そこでは綺麗に積み重ねられた藁箱を確認しているリーニーと丁寧に箱詰め作業をしている3人の姿があった、
「箱足りる?」
「はい、足りますね、残りは寂しくなりますけど」
ジャネットの問いにリーニーが振り向いた、
「そっか、箱もだよねー、足りたからいいかー、こっちも発注しなきゃだなー」
「そうですね、今日、マフレナさんが出てますからお願いしましょうか」
「そだねー」
ジャネットはロールケーキをテーブルに置くと、空いた皿を手にし、
「あ、じゃぁね、どうしようかな・・・3人は厨房お願いできる?」
「厨房ですか?」
3人が同時に顔を上げた、
「うん、ロールケーキが終わったから次はクレオの一時ね、そっちはあれだ、半分遊びながら作っていいから、やりたいでしょ?」
「はい、勿論です」
ルルが嬉しそうに腰を上げた、
「ん、じゃ、こっちは私とリーニーさんに任せて、マフダさんに・・・あっ、いいや、私行くか、リーニーさんお願いできる?」
「はいはい、じゃ、代わりますよー」
リーニーがルルと席を代わり、コミンとレスタも一箱仕上げると腰を上げる、
「ん、マフダさん寄越すからー」
「はい、お願いします」
リーニーが笑顔で返し、4人は厨房へと向かった、そこへ、
「おはようございます」
玄関口へ来客である、ありゃとジャネットが対応するとアフラであった、
「わっ、おはようございます」
ジャネットはえっとえっととワタワタと慌ててしまう、来客対応なぞした事は無く、挙句相手があのアフラである、寮で会う程度であれば適当でも良かったが、ここは事務所であった、体裁を整える必要があるなとジャネットは瞬時に判断するが、具体的にどうすれば良いかがまるで分らない、ジャネットは何故か両手を大きく振り回してしまい、
「あっ、違う」
と苦笑いで両手を後ろに隠すと、
「えっと、エレインさ・・・会長ですよね」
「はい、エレイン会長に用向きをお伝えしたいと思ってお邪魔しました」
アフラはニコニコと微笑みつつ、
「ふふ、ここはいつ来ても甘い香りですね」
「あっ、そうなんです、エヘヘ、その、ほら、えっと、ロールケーキを作ってました・・・すいません」
ジャネットは慌てて答えた、別に恥ずかしい事では無いし、本業がそれなのであるから当然と言えば当然なのであるが、アフラの上品な笑顔を前にしてジャネットは俯いて顔を赤くし、
「あっ、では、少々お待ち下さい、確認してまいります」
なんとか敬語を口にして3階へ駆け上がった、残された3人はポカンとその背を見送るが、
「あら、ルルさんね、こっちには慣れた?」
アフラがルルの姿を見つけて優しく声をかける、
「あっはい、アフラさんですよね、先日はありがとうございます」
ルルはクロノスの城で紹介された事を思い出して、こちらも赤面してお辞儀をする、その時は本当の意味で訳が分からず今もって伯父がどういう人物かも理解していなかった、つまり、ゲインに関わる人達に関しては良く分かっていないのである、
「ふふ、ゲイン様は午後にはいらっしゃると思います」
「そうなんですか、はい、ソフィアさんからも聞いてます、はい、ありがとうございます、すいません、何か・・・はい」
アフラのような如何にも高位な人に敬称付きで呼ばれる伯父とは・・・とルルはこちらに来た日に感じた眩暈を再び思い出す、クラクラしつつどうしたものかと思っているところへ、
「御機嫌ようアフラさん」
エレインが階段から降りて来る、その後ろにはジャネットが落ち着かない顔でついて来ていた、ルルはホッとしつつ、
「あ、すいません、では、私は・・・」
と小さく頭を下げて厨房へ逃げるように走り、こちらも良く分かっていないコミンとレスタも慌てて頭を下げて厨房へ入った、アフラはあらあらと微笑ましくその背を見送り、
「おはようございます、エレイン会長」
と丁寧に頭を下げると、今日の用向きを伝える、
「やはりそうなりますよね」
エレインはニコヤカに微笑む、何の事はない、今日の午後に王妃達が再び学園を訪問する事となり、なんでも例の光柱を見物しながら茶会を開くとなったそうである、そうは言っても大々的なものではない、昨晩に国王とクロノスが光柱を肴にして酒を呑んだと聞き、であれば自分達はお茶会かしらと急遽仕立てるようにとの下命があったのだそうである、アフラとしてはまた面倒な事をと思うが、気持ちは分からなくもなかった、そしてアフラはエレインは勿論であるが出来ればミナとレインを招待するべく訪問したのである、
「そうですね、で、その前に、状況はどこまで把握されてますか?」
「状況ですか?」
「はい、光柱についてはどこまで把握していらっしゃるのかと思いまして」
アフラは慎重な物言いである、エレインはこれはやはり国王絡みであったかと確信し、
「サビナさんから表向きの事情は聞いておりますが、より詳しくは存じ上げません、もし良ければ上でゆっくりと・・・」
「そう・・・ですね、では、あっ、お茶を頂く程ではありません、説明しましたら学園の準備がありますので」
「わかりました、では、そのように」
エレインとアフラは貴賓室に向かい、ジャネットは一応とその場で丁寧に頭を下げると厨房に入る、そして、
「あー、びっくりしたー、あれだね、お客様の応対って難しいねー」
やれやれと溜息を吐く、
「ふふっ、そうですね、でもそれも勉強ですよ」
グルジアが柔らかく微笑み、
「えーっ、グルジアねーさんは大人だなー」
「ねーさんって、後輩なんですからね、私の方が」
「年上でしょー、ねーさんでしょー」
「そうですけど、ねーさんは勘弁して下さいよ」
「やだ、ねーさんがいい」
「あ、じゃ、私もそれがいいです」
ルルがジャネットに加勢し、
「うん、それがいいです」
「私も」
コミンとサレバが追随した、
「じゃ、私も・・・」
レスタがおずおずと手を上げて、
「私もついでに」
とマフダまでもが賛同し、
「ちょっと・・・」
グルジアが非難の声を上げる間もなく、
「けってーい、グルジアねーさん、お願いしまーす」
ジャネットが憂さ晴らしの大声である、
「こら、お客様が来てるんだから大声は駄目でしょ」
グルジアが慌てて叱責すると、
「あっ、すいませんねーさん」
「うん、やっぱりねーさんだ」
「だねー」
「でしょー」
ジャネットが何故か得意そうに微笑み厨房内は温かい笑いに溢れるのであった。
「これ持ってってー」
「はい」
「向こうは順調?」
「いい感じですー」
新入生に加え、マフダとリーニーが手伝いつつようやっと終わりが見えて来た、因みにカチャーは本日から事務仕事である、月末を迎える為支払い伝票の整理等、彼女の本来の仕事としてテラとオリビアと共に会長室で机を並べている、
「こんなもんかな?」
ジャネットが作業テーブルに並べられたロールケーキを見下ろし、
「そうですね、数は揃いました、多めに作りましたが大丈夫ですか?」
マフダが顔を上げて確認する、
「大丈夫っていうか、今日はねー、偉い人も来るだろうからってエレインさんが余分に作るようにって事だったから」
「そうですか、はい、なら、これで100丁度です」
マフダが最後の一本をテーブルに置き、フーと大きく吐息を吐いた、かなりの量である、完成したロールケーキは厨房の作業テーブルには乗り切らず次々と事務所へと運び出され、そこで箱詰め作業が行われていた、
「ん、時間的には余裕だねー、人手があって良かったわー」
「そうですねー、あっ、山羊乳と卵が心許ないですがどうします?」
「追加で発注すればいいでしょ」
「黒糖も不安ですね」
「ん、ならどうしようか、テラさんに確認して発注しておく?」
「そうですね」
テラは何気なしに簡単に注文を受けたのであるが、実のところ材料はギリギリであった、店舗での販売分を確保した上で注文分に対応したのであるが、小麦等の保存できる食材には余裕があるが、基本的に保存しにくい生鮮物はなんとか足りた感じである、さらにこれだけの大量注文は初めてであった、エレインが労働力として新入生達を引き込んだのは慧眼と言える、ジャネットも休みであったればこそ対応できたが、これが通常営業であれば店舗の営業に支障が出ていたかもしれない、これは一考しなければならないなと、ジャネットは経営陣らしい事を考える、
「じゃ、次はクレオの一時か」
「そうですね、えっと、ルルさん呼んできます?」
「そうだね、グルジアさんは大丈夫?」
「大丈夫ですよー、お菓子作りは楽しいですねー」
「そっか、サレバさんもいい?」
「えへへ、絶好調です」
二人は満面の笑顔である、新入生組の内、グルジアとサレバが調理担当として最後まで厨房に残っていた、他3名はロールケーキがテーブルに並び始める頃合いで事務所に移って箱詰め作業に従事している、ケイスは寮で留守番であった、レインは平気な顔をしていたがミナがソフィアの心配をして落ち着きが無かった為、ケイスは気を利かして二人と共に番をする事にしたのである、新入生の誰かでも良かったかなと思うが、ここは慣れた者が良いであろうとの判断である、さらに言えば仲間外れも宜しく無い、販売される程のお菓子作りに携わる事は何気に貴重な経験である、ケイスは諸々に配慮し、ジャネットとエレインはその配慮を尊重したのであった、
「ん、じゃ、向こう見て来るねー」
ジャネットがテーブル上のロールケーキを皿ごと持って事務所に向かうと、そこでは綺麗に積み重ねられた藁箱を確認しているリーニーと丁寧に箱詰め作業をしている3人の姿があった、
「箱足りる?」
「はい、足りますね、残りは寂しくなりますけど」
ジャネットの問いにリーニーが振り向いた、
「そっか、箱もだよねー、足りたからいいかー、こっちも発注しなきゃだなー」
「そうですね、今日、マフレナさんが出てますからお願いしましょうか」
「そだねー」
ジャネットはロールケーキをテーブルに置くと、空いた皿を手にし、
「あ、じゃぁね、どうしようかな・・・3人は厨房お願いできる?」
「厨房ですか?」
3人が同時に顔を上げた、
「うん、ロールケーキが終わったから次はクレオの一時ね、そっちはあれだ、半分遊びながら作っていいから、やりたいでしょ?」
「はい、勿論です」
ルルが嬉しそうに腰を上げた、
「ん、じゃ、こっちは私とリーニーさんに任せて、マフダさんに・・・あっ、いいや、私行くか、リーニーさんお願いできる?」
「はいはい、じゃ、代わりますよー」
リーニーがルルと席を代わり、コミンとレスタも一箱仕上げると腰を上げる、
「ん、マフダさん寄越すからー」
「はい、お願いします」
リーニーが笑顔で返し、4人は厨房へと向かった、そこへ、
「おはようございます」
玄関口へ来客である、ありゃとジャネットが対応するとアフラであった、
「わっ、おはようございます」
ジャネットはえっとえっととワタワタと慌ててしまう、来客対応なぞした事は無く、挙句相手があのアフラである、寮で会う程度であれば適当でも良かったが、ここは事務所であった、体裁を整える必要があるなとジャネットは瞬時に判断するが、具体的にどうすれば良いかがまるで分らない、ジャネットは何故か両手を大きく振り回してしまい、
「あっ、違う」
と苦笑いで両手を後ろに隠すと、
「えっと、エレインさ・・・会長ですよね」
「はい、エレイン会長に用向きをお伝えしたいと思ってお邪魔しました」
アフラはニコニコと微笑みつつ、
「ふふ、ここはいつ来ても甘い香りですね」
「あっ、そうなんです、エヘヘ、その、ほら、えっと、ロールケーキを作ってました・・・すいません」
ジャネットは慌てて答えた、別に恥ずかしい事では無いし、本業がそれなのであるから当然と言えば当然なのであるが、アフラの上品な笑顔を前にしてジャネットは俯いて顔を赤くし、
「あっ、では、少々お待ち下さい、確認してまいります」
なんとか敬語を口にして3階へ駆け上がった、残された3人はポカンとその背を見送るが、
「あら、ルルさんね、こっちには慣れた?」
アフラがルルの姿を見つけて優しく声をかける、
「あっはい、アフラさんですよね、先日はありがとうございます」
ルルはクロノスの城で紹介された事を思い出して、こちらも赤面してお辞儀をする、その時は本当の意味で訳が分からず今もって伯父がどういう人物かも理解していなかった、つまり、ゲインに関わる人達に関しては良く分かっていないのである、
「ふふ、ゲイン様は午後にはいらっしゃると思います」
「そうなんですか、はい、ソフィアさんからも聞いてます、はい、ありがとうございます、すいません、何か・・・はい」
アフラのような如何にも高位な人に敬称付きで呼ばれる伯父とは・・・とルルはこちらに来た日に感じた眩暈を再び思い出す、クラクラしつつどうしたものかと思っているところへ、
「御機嫌ようアフラさん」
エレインが階段から降りて来る、その後ろにはジャネットが落ち着かない顔でついて来ていた、ルルはホッとしつつ、
「あ、すいません、では、私は・・・」
と小さく頭を下げて厨房へ逃げるように走り、こちらも良く分かっていないコミンとレスタも慌てて頭を下げて厨房へ入った、アフラはあらあらと微笑ましくその背を見送り、
「おはようございます、エレイン会長」
と丁寧に頭を下げると、今日の用向きを伝える、
「やはりそうなりますよね」
エレインはニコヤカに微笑む、何の事はない、今日の午後に王妃達が再び学園を訪問する事となり、なんでも例の光柱を見物しながら茶会を開くとなったそうである、そうは言っても大々的なものではない、昨晩に国王とクロノスが光柱を肴にして酒を呑んだと聞き、であれば自分達はお茶会かしらと急遽仕立てるようにとの下命があったのだそうである、アフラとしてはまた面倒な事をと思うが、気持ちは分からなくもなかった、そしてアフラはエレインは勿論であるが出来ればミナとレインを招待するべく訪問したのである、
「そうですね、で、その前に、状況はどこまで把握されてますか?」
「状況ですか?」
「はい、光柱についてはどこまで把握していらっしゃるのかと思いまして」
アフラは慎重な物言いである、エレインはこれはやはり国王絡みであったかと確信し、
「サビナさんから表向きの事情は聞いておりますが、より詳しくは存じ上げません、もし良ければ上でゆっくりと・・・」
「そう・・・ですね、では、あっ、お茶を頂く程ではありません、説明しましたら学園の準備がありますので」
「わかりました、では、そのように」
エレインとアフラは貴賓室に向かい、ジャネットは一応とその場で丁寧に頭を下げると厨房に入る、そして、
「あー、びっくりしたー、あれだね、お客様の応対って難しいねー」
やれやれと溜息を吐く、
「ふふっ、そうですね、でもそれも勉強ですよ」
グルジアが柔らかく微笑み、
「えーっ、グルジアねーさんは大人だなー」
「ねーさんって、後輩なんですからね、私の方が」
「年上でしょー、ねーさんでしょー」
「そうですけど、ねーさんは勘弁して下さいよ」
「やだ、ねーさんがいい」
「あ、じゃ、私もそれがいいです」
ルルがジャネットに加勢し、
「うん、それがいいです」
「私も」
コミンとサレバが追随した、
「じゃ、私も・・・」
レスタがおずおずと手を上げて、
「私もついでに」
とマフダまでもが賛同し、
「ちょっと・・・」
グルジアが非難の声を上げる間もなく、
「けってーい、グルジアねーさん、お願いしまーす」
ジャネットが憂さ晴らしの大声である、
「こら、お客様が来てるんだから大声は駄目でしょ」
グルジアが慌てて叱責すると、
「あっ、すいませんねーさん」
「うん、やっぱりねーさんだ」
「だねー」
「でしょー」
ジャネットが何故か得意そうに微笑み厨房内は温かい笑いに溢れるのであった。
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