あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

北浜高校の定期演奏会

先輩たちは

「洸！はい！」

「ん？あー、、ありがと。」

「うん。」

若菜に飲み物を渡された。
雨宮は若菜とコンビニに来ていた。
本当は小林と梓を誘って4人で帰りたかったのだが2人は先に帰ってしまった。
帰り際で時田先輩に茶化されたが若菜が腹に正拳突きを喰らわせ時田は一発KOとなった。

「そういえば定期演奏会って三年生も出れる人は出れるみたいだよ。」

「え！まじ！」

「うん。でも3月だからほぼ先輩たちは出ないかもね。」

「あー、、そうか。」

「やっぱり篠宮先輩と出たい？」

「うーん、、、。いや！いい加減俺も篠宮先輩依存は良くないから！でも三年生ともう一度吹けるってなら出てもらいたいけど。」

「そうね。私も中畑先輩と吹きたい気持ちもある。」

「そういえば先輩たちってみんな大学進学？」

「うん。大学ってみんな聞いてた。専門の人もいるみたいだけど。
野俣先輩は楽器のリペア師の学校。
有村先輩は就職。
荒木先輩は保育士の学校。
中山先輩は看護学校。
名瀬先輩はスポーツトレーナーの学校で
それ以外の先輩はみんな大学だって。」

「すげぇ。てか先輩たちちゃんとみんな行きたいところ決まっててすごいな。
大学か、、。俺全然決まってないや。」

「まぁまだ時間はあるしゆっくり決めたら？」

「うーん。若菜は音大なんだよな？」

「私はサックス奏者になりたいことが夢。
でも大学はあくまで通過点だから。
そこで終わりじゃないから。」

「なるほど。」

「好きなことをやるのが1番だよ。」

「それが悩みだから困ってるんだけどな、、、。あはは。」

全然将来の夢が決まってない。
俺にも時期に見つかるだろうか。