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第四楽章 中部日本吹奏楽コンクール
円陣
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中部日本吹奏楽コンクールまで残り一日となった。今日は土曜日、一日かけて最後の調整を行なっていく。
「それでは明日は中部日本吹奏楽コンクールです。北浜高校の演奏順番は25校中15番目です。昼の12時30分に演奏開始ですので11時半には控え室に入ってリハーサルできます。なので朝8時半集合。よろしくお願いします。」
「はい。」部員全員が返事をする。
「コンクール会場まで全員バスに乗って移動します。」
「去年まで交通機関で移動でしたよね。」と
質問したのはバリトンサックスの時田先輩。
「今年からバス移動になりました。
生徒会に交渉しました。」と中畑先輩。
「去年まで何で行ってたんですか。」と雨宮は隣の篠宮先輩に質問する。
「自転車。」
「あっはい。わかりました。」
暑い中よく移動してたな。
「演奏が終わり次第すぐに楽器を積んでくれたトラックの会社は学校で楽器を下ろしてくれます。楽器運搬係に選ばれた人たちはすぐに学校に戻って部室に入れておいてください。」
「はい。」と楽器運搬係の部員が返事をする。
まぁそのほとんどが男子部員だが。
雨宮も選ばれている。
「あと各自で昼飯は取ってください。
他校の演奏はしっかり聞いておくように。
チケットは当日、参加した人たちには分けられるので。」
「はい。」
「先生ほかに何か?」
「うーん。そうだね。」と栗本先生。
まだ言葉が決まってないのか悩み中だ。だがすぐに言葉が決まったようで喋り始める。
「1年生にとっては初のデビュー戦かな。
うんそうだね。この部に入ってもう2ヶ月。正直言ってもう初心者では無くなったよね。
とにかく明日の演奏は楽しんで。北浜高校で最高の演奏をしよう。」
「はい。」
「3年生、2年生。」
「はい。」先輩たちが返事をする。
「あれやろうか。」
「わかりました。じゃあみんなで丸くなろうか。」
部長は全員で円を作るように丸くなるように指示した。
「吹奏楽部の伝統なんだけどね。円陣。」
雨宮はめいいっぱい広がる。隣の人と手を繋ぐ。先輩かと思い隣に向かって、
「よろしくお願いします。」
「えっ?なんであんたなの。」
「げっ若菜。」
すると雨宮の右足に強烈な一撃が入る
あまりにも鋭い痛みで声も出なかった。
「グァっあっ。」
「大丈夫?」と双子の姉の朝花が心配そうに聞いてくる。
「だ、大丈夫、、だ。」
「とても大丈夫そうには見えないけどね。」
と左隣の小林が話しかけてくる。
「絶対、行くよ。」と小林がつぶやく。
「わかってる。んなこと言われなくても。」
「忘れてなくて良かったよ。」
「じゃあ明日。気合い入れてくぞ。
北浜高校~。ミュージックスタート!!」
部長が掛け声をする。
「おおーーー!」
覚悟は決めた。
雨宮にとって
高校はじめてのコンクールが始まる。
「それでは明日は中部日本吹奏楽コンクールです。北浜高校の演奏順番は25校中15番目です。昼の12時30分に演奏開始ですので11時半には控え室に入ってリハーサルできます。なので朝8時半集合。よろしくお願いします。」
「はい。」部員全員が返事をする。
「コンクール会場まで全員バスに乗って移動します。」
「去年まで交通機関で移動でしたよね。」と
質問したのはバリトンサックスの時田先輩。
「今年からバス移動になりました。
生徒会に交渉しました。」と中畑先輩。
「去年まで何で行ってたんですか。」と雨宮は隣の篠宮先輩に質問する。
「自転車。」
「あっはい。わかりました。」
暑い中よく移動してたな。
「演奏が終わり次第すぐに楽器を積んでくれたトラックの会社は学校で楽器を下ろしてくれます。楽器運搬係に選ばれた人たちはすぐに学校に戻って部室に入れておいてください。」
「はい。」と楽器運搬係の部員が返事をする。
まぁそのほとんどが男子部員だが。
雨宮も選ばれている。
「あと各自で昼飯は取ってください。
他校の演奏はしっかり聞いておくように。
チケットは当日、参加した人たちには分けられるので。」
「はい。」
「先生ほかに何か?」
「うーん。そうだね。」と栗本先生。
まだ言葉が決まってないのか悩み中だ。だがすぐに言葉が決まったようで喋り始める。
「1年生にとっては初のデビュー戦かな。
うんそうだね。この部に入ってもう2ヶ月。正直言ってもう初心者では無くなったよね。
とにかく明日の演奏は楽しんで。北浜高校で最高の演奏をしよう。」
「はい。」
「3年生、2年生。」
「はい。」先輩たちが返事をする。
「あれやろうか。」
「わかりました。じゃあみんなで丸くなろうか。」
部長は全員で円を作るように丸くなるように指示した。
「吹奏楽部の伝統なんだけどね。円陣。」
雨宮はめいいっぱい広がる。隣の人と手を繋ぐ。先輩かと思い隣に向かって、
「よろしくお願いします。」
「えっ?なんであんたなの。」
「げっ若菜。」
すると雨宮の右足に強烈な一撃が入る
あまりにも鋭い痛みで声も出なかった。
「グァっあっ。」
「大丈夫?」と双子の姉の朝花が心配そうに聞いてくる。
「だ、大丈夫、、だ。」
「とても大丈夫そうには見えないけどね。」
と左隣の小林が話しかけてくる。
「絶対、行くよ。」と小林がつぶやく。
「わかってる。んなこと言われなくても。」
「忘れてなくて良かったよ。」
「じゃあ明日。気合い入れてくぞ。
北浜高校~。ミュージックスタート!!」
部長が掛け声をする。
「おおーーー!」
覚悟は決めた。
雨宮にとって
高校はじめてのコンクールが始まる。
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