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135 小太りおっさん

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中から人が出てきて、短い階段を降りていく。その姿は横幅がデカく、体重が90kgありそうな見た目だった。胸元には数々の勲章がぶら下がっていた

「お前が日本国とやらの軍か?」
「はい。初めまして、日本国陸上自衛隊特殊作戦群、幕僚長代理の暁神楽と申します」
「ふん!異世界の軍だが何だが知らんが、調子にのるなよ?我が軍が貴様たちに負けるはずもないのだからな!」
「はぁ…。そうですか。それより、予定地は何処ですか?それと陛下も」
「ワシの話よりも優先するのか!」
「当たり前です。早く教えてください」
「知らしめてやる!この無能がァ!」

腰から拳銃を出して暁に向けると

ガキンッ

と、拳銃が跳ね飛ばされて小太りのおっさんの手から拳銃が離れる

「グワァァァァ!!!」

暁や特戦群は少し驚き後ろを向くと大和甲板で孤児隊の一人がm24を構えて発砲煙をあげていた。一応確認のため、無線を入れる

「"こちらAK、発砲したか?オクレ"」
「"こちらチャイルドスナイパー1、暁樣の御身が危険だったため、やむなく発砲しました。オクレ"」
「"こちらAK、わかった。終了"」

無線を切ると、まだ手を押さえている。そこに、騒ぎを聞きつけた憲兵が駆けつける。周りにいる兵士は殺されてしまうという恐怖から口出しはできなかったのだ

「何をしている!マルスキー公!」
「こ、こいつがワシに向かって発砲したのだ!処刑しろ!」
「我々は今回の軍事演習をなんとしても成功させなければいけない。そう皇帝陛下からの命令です。マルスキー公、あなたは軍務命令違反により身柄を拘束させてもらう」
「やめろ!やめろと言っている!やめろォォォォーーーー!!!!」

マルスキーは憲兵によって馬車の中に放り投げられ、どこかに連れて行かれる

「申し訳ないことをしてしまった」
「いえいえ、お気になさらず」
「ありがとうございます。あいつの代わりに、案内は憲兵隊隊長のドラグナーが対応させてもらいます。よろしくお願いします」
「あぁ、よろしく」

ドラグナーと握手を交わすと、馬車が用意されており、安全を確認した暁は無線で朝山とグリートを呼んで一緒に乗ったら馬車が出た
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