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第2章
011 木星プラットフォーム
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スミスたちは木星のプラットフォーム近くにいた。
「懐かしいな。プラットフォームはどこも同じだ」
スミスは操縦席で呟く。側には子供が座っている。アリシアだ。妙齢の女性でないのが残念だが、気持ちだけは300歳の女性だ。
筐体は子供の体で交換は効かないそうで、本人的にはこれで成長するのでいいそうだ。
「だって、お菓子を食べ放題だし、ジュースも飲み放題だからね。会った人は優しくしてくれるし、子供も悪くないわ」
俺としては、体を重ねた相手が子供になったら困る事もあるのだ。食べ物の魅力に囚われたアリシアは関係ないようだ。
「管制が接近を拒否しています。ここは猫開発公社のプラットフォームだと言っています」
アリスが言う。
「拒否、了解。アクセスコードはdx8544。そちらから呼ばれてきたんだ。こちらは宇宙船アリス2」
「管制、了解シマシタ。着陸ポートヘノ誘導ハ必要デスカ?」
「いやいらん」
「了解」
片言混じりの音声を聞きながら宇宙船をプラットフォームにつける。
エンジンが冷えるのを待っていると着陸ポートに男が来たのに気づいた。宇宙服でわからないが事務所の人間だろう。
「猫開発公社のリチャードと申します。わざわざ私どもの木星プラットフォームに、来ていただきありがとうございます。プリサンド王国の、更地のスミスの噂を聞きまして、傭兵をお願いしようと掲示板に書かせていただいた次第でございます。」
「傭兵とは物騒なものだね。サラチ?なんだそれは?変な呼び方だな。で、傭兵が必要という事だが?」
「王様を助けるために着陸用の広場を作る爆弾226号を打ち込んで、王様を助けたと伺っております。それで、広場を作る意味からサラチでございます。なんでも集まっていた200名の貴族を、問答無用で更地にしてしまったと、取引のある貴族が申しておりました。これも異名のもとでございます。実は冥王星プラットフォームの所長と補佐が、何者かに殺害されまして。はい。物騒な事でございます。掲示板に書きましたように地球に鉱石を運ぶのですが、かなりの価値がありますので宙賊が来るかもしれません。それで、宙賊避けと物騒な世間を考慮いたしまして傭兵スミス様を雇う事にしました。どうぞ宜しくお願いします」
「ああ、亡くなったか、それはご愁傷様です」
思い出すのも、首にされたから余りいい気分ではないが、死んでしまったのなら話は別だ。
「あの所長、殺害されたって?ありゃあ。補佐もねえ」
わざとらしく驚いた風をするアリシアに、スミスは危惧した。
「王国の手は入ってないよな?アリシア姫」
見つめるスミスの視線を避けるように、視線を彷徨わせていたが、アリシアは言った。
「わ、わたしはやってないわよ。で、お菓子はあるかしら」
スミスは確信した。何者かを使って殺したのだ。この王女様は無茶苦茶な事をする。
「で仕事だが、輸送の宇宙船一隻の護衛だね。地球プラットフォームまでの護衛で、何かあったら会社の損害が出ないように徹底的に護衛すればいいだね」
「護衛の方法はお任せします。プリサンド王国のように更地を作られても構いません。私どもとしましては鉱石の輸送に手を出したら、痛い思いすると言う事を知って欲しいだけです。はい」
「そうかい」
スミスはアリシアをチラッと見た。
「爆弾も使用できるぞ?まあ、二つ名がお前についてもかまわないが?爆弾の少女とかいいかもしれん」
「私はスミスのお嬢様でいいわよ」
アリシアはうそぶいた。
「輸送船は明日0800時の出発でございます。船長には傭兵のスミスが護衛すると伝えております。集合はここA-254。この宇宙船のそばでございます」
「了解」
アリスと輸送船は、航路や速度のデータを送り合っている。
「暇ね。お菓子を貯蔵庫で探すわ。」
アリシアは操縦室を後にした。スミスが後をついて来ないか確認する。
「アリス。宙賊は宇宙船で行動するよね。爆弾2260ぐらいの威力のミサイルとか在庫はある?」
「では地上用の爆弾2260をミサイルで開けた穴から投下するのはどうでしょうか。2260なら綺麗に消し飛ぶと思います」
「あ、ミサイルに爆弾2260を内蔵させるのはどうかな。装甲を通過したら爆発するように遅延装置をつけて」
「しかし私に影響が及ばないように、打つ時はよく考えてくださいね。あれは爆発すると惑星の表皮を吹き飛ばす威力がありますから」
「ああ、わかってるわよ。1号機の二の舞はしないわ。じゃあ予備も含めて3本つくるわよ」
「作業場に用具を揃えておきます。作業時間は30分。スミスの相手をしておきます」
「宜しく。アリスが気を逸らしている隙に座るわ。ところでお菓子はあるかしら?」
「ありますよ。お好きなものをどうぞ」
ミサイルは発射装置に固定された。にぃっと笑いアリシアは操縦室に戻った。
お菓子を両手に持って戻って来たアリシアを横目で見てスミスは呆れた。
「大概にしないと太るぞ」
部屋は各自に一つずつある。部屋にお菓子を持ち込もうとしたアリシアにスミスは言った。
「!」
太ると言われてアリシアは食べるのを断念した。
「じゃあ仕事が終わってね」
手にしているパットには木星プラットフォームのケーキ売り場のページが出ている。冥王星プラットフォームと違って人の往来も多い。だからスイーツの店でも商売になるのだ。アリシアはスミスにパットのページを見せた。
「この店に行きたい」
目をキラキラさせておねだりする。子供だったらありふれた光景だ。しかし中身は300歳を超えたおばあさんだ。どうも精神は筐体の影響を受けるようだ。
「お前な…精神も子供になってるぞ」
「え?」
「気づいていなかったのか?」
「……」
スミスはため息をついた。
次の日、輸送船の船長は無線で挨拶をして来た。この時代、わざわざスミスの船を訪問などしない。貨物船アリス2のモニタを介してお願いをしてくる。スミスも船の中から挨拶を無線でする。
アリシアはまだ寝ているようだ。
「次元エンジンは輸送船にリンクします」
アリスが言う。
「発進」
輸送船とリンクして動くので操縦はいらない。スミスは操縦席について輸送船の操作を眺めた。
「凄いものだなあ」
輸送船はアリス2の2倍ほどある。それが一緒に発進するのだ。
アリシアが起き出して来たのは10時も回った頃だった。
「おはよう」
目をこすりながら現れたアリシアに言う。
「行動様式も子供になっているぞ」
「へ?」
まだ脳が目覚めていないらしく、スミスのいやみにも反応は鈍い。大きなあくびをして席につく。
「次元エンジン始動前100カウントです。」
アリスは言った。
「あと70カウント。次元エンジンのエネルギー確認。到達点に多数の宇宙船を確認。その数16。宙賊と思われます」
「武装にエネルギー充填。やって来ましたな」
宇宙船団は1回目の跳躍をした。惑星もない空間に16隻もの宇宙船が待ち構えているかのようにエンジンを止めている。跳躍が終わって出てくる宇宙船を待っているのだ。
「あー、人を殺めるのは好きじゃない。お荷物を頂ければ退散するぜ」
無線が入る。
「鉱石は会社のもの。残念ながらお前たちに渡すものはない。更地のスミスさん、蹴散らしてください」
輸送船の船長は強気だ。輸送船が動き始めるのに従い、アリス2も宙賊との間に入る。レーザーが照準を宙賊に合わせる。
「どうしても鉱石が欲しけりゃ、俺と戦ってみるといい」
宙賊を挑発する。
宙賊はミサイルを発射した。転移までは輸送船にリンクしていた操縦が戻って来た。操縦舵輪を操ってミサイルを避ける。レーザーで宙賊の船を狙う。
宙賊も重要箇所に当たらないように動く。
「流石に16隻は厳しいか」
一斉にミサイルを発射する。目標はアリス2だ。
「アリス、ミサイルを撃ち落として」
手を焼いているスミスを見てアリシアが介入する。
「ちっ。洒落臭い」
操作舵輪を操ってミサイルを回避する。
アリシアが言う。
「アリス、あれを発射して」
「はい。爆発を回避します。」
宇宙船アリス2は後退した。
「回避距離OK。発射できます」
「全弾を撃って」
「了解」
ミサイルが宙賊の船に突き刺さる。すぐには爆発しない。
「不発かあ」
宙賊が言った時に青い光が走った。近くの船を巻き込む。爆発する宙賊の船。
全てが終わったあと、空間に残っている宇宙船はなかった。
「誘爆を狙って226じゃない2260を使うとは、流石、更地のスミスさんだ」
輸送船の船長は恐れをなした。大体外装を壊せばいいのでこれほどの威力は必要ない。ミサイルも外装を破壊する事を目的に作られている。爆弾226ならともかくも爆弾2260を使うことなど考えもしない。
「アリス、爆弾をセットしたのはお前か?更地の呼び名はお前に返上するよ。宇宙船、更地のアリスさん」
「いえ、これはアリシア様です。私は手伝っただけです。ですから更地のアリスではなく更地のアリシアとお呼びください」
「何?」
アリシアは他人のふりをしていたが、アリスの告白に慌てた。
「まあ、敵の殲滅ができた事でいいじゃない」
「そうだな。更地のアリシア王女」
「なんか、嬉しくない」
宇宙船は地球プラットフォームについた。輸送船の船長はスミスの行動に感謝し言った。
「ありがとう。鉱石も無事地球プラットフォームに運び込む事ができた。流石、更地のスミスだ」
「傭兵の仕事はここまでです。お世話になりました」
スミスは宇宙船アリス2で木星プラットフォームを目指した。
宙賊の間に更地のスミスの名が広まったのは言うまでもない。
プラットフォームの側に置いていた補給基地アリス3でアリス2の整備をしながらスミスは次の依頼がないか掲示板を眺めていた。
「懐かしいな。プラットフォームはどこも同じだ」
スミスは操縦席で呟く。側には子供が座っている。アリシアだ。妙齢の女性でないのが残念だが、気持ちだけは300歳の女性だ。
筐体は子供の体で交換は効かないそうで、本人的にはこれで成長するのでいいそうだ。
「だって、お菓子を食べ放題だし、ジュースも飲み放題だからね。会った人は優しくしてくれるし、子供も悪くないわ」
俺としては、体を重ねた相手が子供になったら困る事もあるのだ。食べ物の魅力に囚われたアリシアは関係ないようだ。
「管制が接近を拒否しています。ここは猫開発公社のプラットフォームだと言っています」
アリスが言う。
「拒否、了解。アクセスコードはdx8544。そちらから呼ばれてきたんだ。こちらは宇宙船アリス2」
「管制、了解シマシタ。着陸ポートヘノ誘導ハ必要デスカ?」
「いやいらん」
「了解」
片言混じりの音声を聞きながら宇宙船をプラットフォームにつける。
エンジンが冷えるのを待っていると着陸ポートに男が来たのに気づいた。宇宙服でわからないが事務所の人間だろう。
「猫開発公社のリチャードと申します。わざわざ私どもの木星プラットフォームに、来ていただきありがとうございます。プリサンド王国の、更地のスミスの噂を聞きまして、傭兵をお願いしようと掲示板に書かせていただいた次第でございます。」
「傭兵とは物騒なものだね。サラチ?なんだそれは?変な呼び方だな。で、傭兵が必要という事だが?」
「王様を助けるために着陸用の広場を作る爆弾226号を打ち込んで、王様を助けたと伺っております。それで、広場を作る意味からサラチでございます。なんでも集まっていた200名の貴族を、問答無用で更地にしてしまったと、取引のある貴族が申しておりました。これも異名のもとでございます。実は冥王星プラットフォームの所長と補佐が、何者かに殺害されまして。はい。物騒な事でございます。掲示板に書きましたように地球に鉱石を運ぶのですが、かなりの価値がありますので宙賊が来るかもしれません。それで、宙賊避けと物騒な世間を考慮いたしまして傭兵スミス様を雇う事にしました。どうぞ宜しくお願いします」
「ああ、亡くなったか、それはご愁傷様です」
思い出すのも、首にされたから余りいい気分ではないが、死んでしまったのなら話は別だ。
「あの所長、殺害されたって?ありゃあ。補佐もねえ」
わざとらしく驚いた風をするアリシアに、スミスは危惧した。
「王国の手は入ってないよな?アリシア姫」
見つめるスミスの視線を避けるように、視線を彷徨わせていたが、アリシアは言った。
「わ、わたしはやってないわよ。で、お菓子はあるかしら」
スミスは確信した。何者かを使って殺したのだ。この王女様は無茶苦茶な事をする。
「で仕事だが、輸送の宇宙船一隻の護衛だね。地球プラットフォームまでの護衛で、何かあったら会社の損害が出ないように徹底的に護衛すればいいだね」
「護衛の方法はお任せします。プリサンド王国のように更地を作られても構いません。私どもとしましては鉱石の輸送に手を出したら、痛い思いすると言う事を知って欲しいだけです。はい」
「そうかい」
スミスはアリシアをチラッと見た。
「爆弾も使用できるぞ?まあ、二つ名がお前についてもかまわないが?爆弾の少女とかいいかもしれん」
「私はスミスのお嬢様でいいわよ」
アリシアはうそぶいた。
「輸送船は明日0800時の出発でございます。船長には傭兵のスミスが護衛すると伝えております。集合はここA-254。この宇宙船のそばでございます」
「了解」
アリスと輸送船は、航路や速度のデータを送り合っている。
「暇ね。お菓子を貯蔵庫で探すわ。」
アリシアは操縦室を後にした。スミスが後をついて来ないか確認する。
「アリス。宙賊は宇宙船で行動するよね。爆弾2260ぐらいの威力のミサイルとか在庫はある?」
「では地上用の爆弾2260をミサイルで開けた穴から投下するのはどうでしょうか。2260なら綺麗に消し飛ぶと思います」
「あ、ミサイルに爆弾2260を内蔵させるのはどうかな。装甲を通過したら爆発するように遅延装置をつけて」
「しかし私に影響が及ばないように、打つ時はよく考えてくださいね。あれは爆発すると惑星の表皮を吹き飛ばす威力がありますから」
「ああ、わかってるわよ。1号機の二の舞はしないわ。じゃあ予備も含めて3本つくるわよ」
「作業場に用具を揃えておきます。作業時間は30分。スミスの相手をしておきます」
「宜しく。アリスが気を逸らしている隙に座るわ。ところでお菓子はあるかしら?」
「ありますよ。お好きなものをどうぞ」
ミサイルは発射装置に固定された。にぃっと笑いアリシアは操縦室に戻った。
お菓子を両手に持って戻って来たアリシアを横目で見てスミスは呆れた。
「大概にしないと太るぞ」
部屋は各自に一つずつある。部屋にお菓子を持ち込もうとしたアリシアにスミスは言った。
「!」
太ると言われてアリシアは食べるのを断念した。
「じゃあ仕事が終わってね」
手にしているパットには木星プラットフォームのケーキ売り場のページが出ている。冥王星プラットフォームと違って人の往来も多い。だからスイーツの店でも商売になるのだ。アリシアはスミスにパットのページを見せた。
「この店に行きたい」
目をキラキラさせておねだりする。子供だったらありふれた光景だ。しかし中身は300歳を超えたおばあさんだ。どうも精神は筐体の影響を受けるようだ。
「お前な…精神も子供になってるぞ」
「え?」
「気づいていなかったのか?」
「……」
スミスはため息をついた。
次の日、輸送船の船長は無線で挨拶をして来た。この時代、わざわざスミスの船を訪問などしない。貨物船アリス2のモニタを介してお願いをしてくる。スミスも船の中から挨拶を無線でする。
アリシアはまだ寝ているようだ。
「次元エンジンは輸送船にリンクします」
アリスが言う。
「発進」
輸送船とリンクして動くので操縦はいらない。スミスは操縦席について輸送船の操作を眺めた。
「凄いものだなあ」
輸送船はアリス2の2倍ほどある。それが一緒に発進するのだ。
アリシアが起き出して来たのは10時も回った頃だった。
「おはよう」
目をこすりながら現れたアリシアに言う。
「行動様式も子供になっているぞ」
「へ?」
まだ脳が目覚めていないらしく、スミスのいやみにも反応は鈍い。大きなあくびをして席につく。
「次元エンジン始動前100カウントです。」
アリスは言った。
「あと70カウント。次元エンジンのエネルギー確認。到達点に多数の宇宙船を確認。その数16。宙賊と思われます」
「武装にエネルギー充填。やって来ましたな」
宇宙船団は1回目の跳躍をした。惑星もない空間に16隻もの宇宙船が待ち構えているかのようにエンジンを止めている。跳躍が終わって出てくる宇宙船を待っているのだ。
「あー、人を殺めるのは好きじゃない。お荷物を頂ければ退散するぜ」
無線が入る。
「鉱石は会社のもの。残念ながらお前たちに渡すものはない。更地のスミスさん、蹴散らしてください」
輸送船の船長は強気だ。輸送船が動き始めるのに従い、アリス2も宙賊との間に入る。レーザーが照準を宙賊に合わせる。
「どうしても鉱石が欲しけりゃ、俺と戦ってみるといい」
宙賊を挑発する。
宙賊はミサイルを発射した。転移までは輸送船にリンクしていた操縦が戻って来た。操縦舵輪を操ってミサイルを避ける。レーザーで宙賊の船を狙う。
宙賊も重要箇所に当たらないように動く。
「流石に16隻は厳しいか」
一斉にミサイルを発射する。目標はアリス2だ。
「アリス、ミサイルを撃ち落として」
手を焼いているスミスを見てアリシアが介入する。
「ちっ。洒落臭い」
操作舵輪を操ってミサイルを回避する。
アリシアが言う。
「アリス、あれを発射して」
「はい。爆発を回避します。」
宇宙船アリス2は後退した。
「回避距離OK。発射できます」
「全弾を撃って」
「了解」
ミサイルが宙賊の船に突き刺さる。すぐには爆発しない。
「不発かあ」
宙賊が言った時に青い光が走った。近くの船を巻き込む。爆発する宙賊の船。
全てが終わったあと、空間に残っている宇宙船はなかった。
「誘爆を狙って226じゃない2260を使うとは、流石、更地のスミスさんだ」
輸送船の船長は恐れをなした。大体外装を壊せばいいのでこれほどの威力は必要ない。ミサイルも外装を破壊する事を目的に作られている。爆弾226ならともかくも爆弾2260を使うことなど考えもしない。
「アリス、爆弾をセットしたのはお前か?更地の呼び名はお前に返上するよ。宇宙船、更地のアリスさん」
「いえ、これはアリシア様です。私は手伝っただけです。ですから更地のアリスではなく更地のアリシアとお呼びください」
「何?」
アリシアは他人のふりをしていたが、アリスの告白に慌てた。
「まあ、敵の殲滅ができた事でいいじゃない」
「そうだな。更地のアリシア王女」
「なんか、嬉しくない」
宇宙船は地球プラットフォームについた。輸送船の船長はスミスの行動に感謝し言った。
「ありがとう。鉱石も無事地球プラットフォームに運び込む事ができた。流石、更地のスミスだ」
「傭兵の仕事はここまでです。お世話になりました」
スミスは宇宙船アリス2で木星プラットフォームを目指した。
宙賊の間に更地のスミスの名が広まったのは言うまでもない。
プラットフォームの側に置いていた補給基地アリス3でアリス2の整備をしながらスミスは次の依頼がないか掲示板を眺めていた。
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