奥さまは魔王女

奏 隼人

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無くなったもの

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その時、ミスとリルは水辺を湖に浮かぶ島にむかって泳ぐハンサという可愛いガチョウを見つけた…

「あっ!!アイツいったいどこにいくんだろう?」

「しまのほうだね!!いってみようよ…」

二人はテレポートして島に上陸した…


再びハンサを見つけて小走りで追う二人…

よく見るとハンサは何かカラフルなものを咥えている…

「あれって…なんだろう?」

「なんかフワフワしてるよ…」

「なんかカワイイね。」

「どうくつのほうへはいっていくよ…」

「いってみよう…」

その頃…湖のビーチでは…

パラソルの下でティナが「あれ?あれ?私のアレが無いわ…」

となりのパラソルの下でもナギさんの声が…「イヤだわ…何処に行ったのかしら…」

そして…「優也くん…ちょっといい?」

愛ちゃんが僕を訪ねて来た…

「何?…話って?」

「優也くん…あなたでしょ?」

「えっ?」

「とぼけ無いの!…その…嫌じゃないのよ…でもね、私は…本当はね、中身に興味を持って欲しいのよ…まあ、奥さんもいることだし、大っぴらにこう…欲しいなんて言えないわよね!!」

「あの…愛ちゃん?何の話を…」

「分かったわよ…じゃあ、あなたにあげるわ。私は着替えもあるから…喜んでくれるなら嬉しいわ…」

そう言って自分のパラソルの下のチェアーに帰っていった…

次はナギさんが僕の所に来た…

そして耳元で「優也さん…今日のはその…あんまり可愛くないんですよ…それでも良いんですか?

私、ちょっと嬉しいんだけど、それっておかしいのかな…ウフフフッ。

だって興味を持ってもらえたんだもの。す、好きって事でいいのかな?嫌だわ…私、なんて事を…」

「あの…ナギさん?」

「た、大切にしてくださいね…また欲しくなったらいつでも言って下さいね!!」

ナギさんも自分のパラソルの下で麦わら帽を顔に被せて横になってしまった…

僕達のパラソルの下ではティナが首を捻っている…

「おかしいわね…」

僕はティナに「一体、何が無くなったの…?」と聞いた…





ハンサは洞窟の奥へと入っていく…やがてハンサは内壁の少し高い岩場につくった巣に咥えていた物を入れた…

ミスとリルは巣を覗いた…「なんだろう…これ?」

リルはハンサの咥えて来たものを取り出した…ハンサは凄く怒って鳴き出した…

「グワッ!!グワッ!!」

「そうおこらないでよ!!それっ!!」

ミスが指を鳴らすとハンサの巣に大量の藁《わら》が敷かれた…ハンサは喜んでまた鳴き出した…

「グルルルル…グワッ!!」

「よかったね…さあ…かえろうよ…」

リルはハンサの巣から取ったものを握りしめて帰ろうとした…

「あれ?これはなに?」ミスはハンサの巣から少し奥に見える小さな宝箱のようなものを見つけた…

「なにがはいってるんだろう…あれ…⁉︎あかないや!!

おーい!!リル!!ちょっと…てつだってよ!!」

「わかったー!!」

二人掛かりで箱に手を掛ける…

「せーの…それっ!!」



…バフッ!




箱が開いて中から黒い煙が上がる…

「うわっ!!」二人は箱の中を覗く…が

「なにもはいってないね!!」
「なーんだ!!じゃあかえろ!!」

二人は洞窟を出た…







「無くなった物…?

実はその…わ、私の…シ、ショーツが無いのよ…」

「えっ!ショーツってその…パ、パン…」

「そうよ…誰かに盗まれたのかしら…」そう言ってティナはもう一度バッグの中を探している…

その時、ミスとリルがテレポートしてきた…

リルが僕に「パパ…きれいなものみつけたよ…」と手渡した物を広げてみた…

「あ、あ、あ…これは…」

ティナが僕の方を見て

「あ、それ、私のショーツ!!

ダーリンが…?何で?」


「いや、これは…その…」


騒ぎを聞きつけたナギさんと愛ちゃんが…

「やっぱり…でもいいんですよ…ちょっと恥ずかしいな…」

「優也くん…ちゃんと隠しときなよ…もう…」

「何でぇぇぇぇ!」


…完全に誤解されてしまった…
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