黒豹拾いました

おーか

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まぁ獣人奴隷についてはヨハネ公爵様がなんとかしてくれるだろう。ミリアとアンズの今後の生活もおそらく公爵に任せておけば心配ないし。俺達の役割は取り敢えず送り届けるだけだな。

「コクヨウ、今度行く場所は西になった。」

「うん」

「二人旅じゃなくなるが…許してくれるか?」

「タカミの願いなら仕方がないなぁ。僕がタカミのお願いに弱いの知ってるでしょ?」

「ふっそうだな。ミリアに今後のことを伝えてくる。1週間後に出るぞ。」

「じゃあ1週間は温泉楽しもうね。」

「おう」

ミリアも安心したようだったし、温泉でゆっくりしてもらうとしよう。温泉というものを知らないらしかったので、軽く説明してから入らせたが、風呂から上がってきた二人は満足そうだったので、気に入ったのだろう。

と、そろそろ戻らないとな。コクヨウが拗ねる。俺が他の人間を気にかけるのは嫌がるからな。俺が気に掛ければかけるほど、コクヨウからの好感度が下がる。

「むぅ…遅かったね?タカミ」

時、既に遅しだったかぁ。
もう怒ってるなぁ。久しぶりにブラッシングして機嫌を取るか。本気で怒っては無さそうだから、たぶん甘えたいのもあるんだろうからな。俺も撫でたいしな。

「ごめんな。ほら、おいで。」

「うん!ふふっ」

「ブラッシングするか?」

「うん、やって」

「よし、隅々まで艶々にしてやる。」

「やった!」

獣型になったコクヨウが甘えるように飛び掛って来るのを受け止めて、そのままモフる。お返しのようにペロペロ舐められる。もはや顔中ベチャベチャにされたあたりでようやく落ち着いたらしい。

「ぐるるる」

「ん、満足したのな。んじゃおとなしく寝てろよ。」

俺の足元に伏せをするコクヨウの手?前足?のところからブラシを通していく。軽く持ち上げながら裏側もしっかりブラッシングしていく。なかなか時間をかけてこうして手入れしてやれることも少ないから、ちゃんとやりたい。オイルなんかも使いながら、艶々、もふもふになったコクヨウの毛並みに埋もれる。

「がう?」

「おう、気持ちいいぞ。コクヨウ」

「がるる!」

「んー…このままコクヨウを枕に寝たい…」

「がう」

どうぞ、というようにじっとしていてくれるコクヨウの背を枕にして、その温かさに心が癒やされる。目を閉じればすぐに意識が眠りに沈んでいく。

「…おやすみ…」

「がう」

タカミ寝ちゃったなぁ。寝顔も可愛い。もう少し見ていたい気もするけど、僕も少し寝ようかな。ブラッシング気持ちよくて眠かったし。タカミのおかげですごく綺麗な毛並みになって満足したし。いっぱい撫でて貰ったし!

暖かな日差しに包まれて目を閉じる。



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