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しおりを挟む1週間もすれば帰ってくるって分かってんだけどな。それでもSランク試験に行っているのは心配なものだ。今回はグリフォンだろ?そんなの前にしたら俺なんか逃げるしかねぇよ。はぁ…自分からそうするように仕向けといて心配してるなんて、何というかアホだよな俺。
遠くにいる俺に出来ることなんかねぇ…んだけど、考えずにはいられねぇ。送り出してからコクヨウのことが気がかりで、魔物と戦うにも気がそぞろで危険なので、街での掃除なんかを請け負っていた。
Sランク試験も心配だが、帰ってきたあとの事も考えなくてはならない。とはいえ、考えたところでコクヨウの出す結論次第というところだ。俺の方から突き放したが、今度は俺が突き放される番かもしれねぇ。そう思うと無性に胸が苦しい。コクヨウに俺なんていらない、と言われるのが怖い。自業自得でしかないのにな。
「はぁ…」
「おいおい、大丈夫かよ?」
「……ん?」
「ふっ久しぶりだなタカミ」
「せ…せせ、センリ!?なんでここにいやがる!?」
水路清掃をしていて、後ろからかかった声に振り返れば、懐かしい顔がそこにあった。あまり変わっていないが、やや体格が良くなっている気がする。筋肉もデカくなってゴツくなった、という印象だ。
「はははっ!さっき着いたんだがな、強い魔物と戦いに来たぜ。」
「そうかよ…ってかマジで久しぶりだな…」
「おう!もう覚悟決めたんだな?」
「まぁな。コクヨウも頑張ってんだから俺も頑張らないわけにはいかないだろ?」
「はははっ!そんで?その肝心のコクヨウはどうしたんだよ」
「Sランク試験受けに行ってる。」
「ああ、なるほどな。んじゃ今は暇だな?街案内しろ!」
「わかったよ…すぐ終わらすから待ってろ。」
「おう」
殆ど終わりかけていた、水路清掃を手早く終える。これで報告して、依頼者が確認して終わりだ。掃除道具を片して、センリを伴ってギルドへと向かう。センリもギルドには用があるだろうから丁度いいだろう。
「取り敢えずギルド行って、それからどうする?宿は?」
「腹ごしらえだな。宿も決めてねぇ。」
「宿は俺は詳しくねぇからギルドで聞いてくれ。」
「あ?お前が泊まってるところ紹介してくれりゃいいだろ?」
「あー…いや、今はコクヨウ達が使ってたところに間借りさせてもらっててよ…。」
「ハッハーン。養い子に養われてんのか?」
「まぁ、そういうことだ…」
「ふはははは!!んじゃ仕方ねぇな。」
盛大に笑われたが、事実なので何も言い返せない。夜飯も一緒に酒を酌み交わしながら取って、不安も忘れ楽しい一時を過ごす事ができた。
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