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03 大好き
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高校生と大学生。
割りとどこにでもいるカップル。
壱と菜々は、少しずつ距離を近づけていった。
愛を知らない壱が、何かに気づく。
心が暖かくなる。
そんな気持ちが芽生えだしていたそのとき。
菜々からメールの返信が来なくなった。
今まで、そんなことはなかった。
だから心配になった。
なので、梨麻に電話をかけた。
「こんにちは、梨麻くん」
「あ、珍しいっすね、
壱さんから電話をくれるなんて」
「その菜々ちゃんのことなんだけど……」
「菜々っすか?
朝、出かけるって言ってたんすけど。
ってあれ?壱さんと一緒じゃないんっすか?」
「うん、一緒じゃないんだ。
なんか、メールの返信が来なくなったからなんかあったんじゃないかなと……」
「うーん。
菜々が、メールに気づけないなんてほぼありえないし、返信に関してはマメだからなぁー
嫌いな相手にもメールの返信をしているっぽいし、どうなんでしょうっすかね」
「うん。
ちょっと探しに――」
壱が、そう言ったとき壱の携帯が揺れた。
「あ、菜々ちゃんからのメールかも……」
「そうっすか。
あ、そうそう明日は菜々の誕生日なんっすから、何かあげてくださいよ!」
梨麻が、そういうと壱はうなづいた。
「うん、ありがとう」
壱は、小さく笑うと電話を切った。
そして、メールを見る。
そこには、目隠しされ手足を縛られて菜々の姿が写っていた。
【彼氏さん。
早く見つけないと食べちゃうぞー】
その文字が添えられて……
壱は、すぐに壱に連絡を入れた。
「ん?さっきのメール菜々からじゃなかったんっすか?」
梨麻が、そう尋ねると壱が少し早口でいう。
「菜々ちゃんじゃなかった。
アドレスは、菜々ちゃんだったけど……
菜々ちゃん誘拐されちゃったかも……」
「ん?どういうことっすか?」
壱は、菜々の写真が送られてきたことを伝えた。
「とりあえず、警察に……」
「そうっすね」
梨麻が、うなずき電話を切った。
そして、壱はすぐに警察に電話をした。
割りとどこにでもいるカップル。
壱と菜々は、少しずつ距離を近づけていった。
愛を知らない壱が、何かに気づく。
心が暖かくなる。
そんな気持ちが芽生えだしていたそのとき。
菜々からメールの返信が来なくなった。
今まで、そんなことはなかった。
だから心配になった。
なので、梨麻に電話をかけた。
「こんにちは、梨麻くん」
「あ、珍しいっすね、
壱さんから電話をくれるなんて」
「その菜々ちゃんのことなんだけど……」
「菜々っすか?
朝、出かけるって言ってたんすけど。
ってあれ?壱さんと一緒じゃないんっすか?」
「うん、一緒じゃないんだ。
なんか、メールの返信が来なくなったからなんかあったんじゃないかなと……」
「うーん。
菜々が、メールに気づけないなんてほぼありえないし、返信に関してはマメだからなぁー
嫌いな相手にもメールの返信をしているっぽいし、どうなんでしょうっすかね」
「うん。
ちょっと探しに――」
壱が、そう言ったとき壱の携帯が揺れた。
「あ、菜々ちゃんからのメールかも……」
「そうっすか。
あ、そうそう明日は菜々の誕生日なんっすから、何かあげてくださいよ!」
梨麻が、そういうと壱はうなづいた。
「うん、ありがとう」
壱は、小さく笑うと電話を切った。
そして、メールを見る。
そこには、目隠しされ手足を縛られて菜々の姿が写っていた。
【彼氏さん。
早く見つけないと食べちゃうぞー】
その文字が添えられて……
壱は、すぐに壱に連絡を入れた。
「ん?さっきのメール菜々からじゃなかったんっすか?」
梨麻が、そう尋ねると壱が少し早口でいう。
「菜々ちゃんじゃなかった。
アドレスは、菜々ちゃんだったけど……
菜々ちゃん誘拐されちゃったかも……」
「ん?どういうことっすか?」
壱は、菜々の写真が送られてきたことを伝えた。
「とりあえず、警察に……」
「そうっすね」
梨麻が、うなずき電話を切った。
そして、壱はすぐに警察に電話をした。
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