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前編
寂しい夜
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舞花は比較的、精神は安定している方なのだが、その夜は意味もなくナーバスになっていた。寂しい…誰かと話したい…
舞花はTatsuyaにRailをした。
「今ってお時間ありますか?」
「ごめんなさい。今日は仕事で遅くなるんですよ。」
「なら、いいです。特に用事じゃないので」
そんな簡単なやりとりのあと、舞花はLANDYの事を思い出していた。
彼に連絡とろうか?でも…あの得体のしれない人がこんな時間に連絡しても、果たして返事があるかどうか…
舞花の方には連絡する大義名分ならあった。あの仮歌をもらって以来、1週間たっても2週間たっても、一向に完成したとの連絡がなかったからだ。
もしかして、作る気ないんじゃないの?だんだんと舞花の中で疑惑が広がっていた時期でもあった。
連絡が全くなかったのではなく、毎日のようにやりとりはしているのだ。
あまり急かしてもと思って様子をみていたのだが、たった数時間であの仮歌を作れる人がそんなに時間がかかるとは思えなかった…
あの歌は彼以外に考えられない!と強く思っていた彼女は、どうしても、この話を進めたかったのだ。
予想外にLANDYからの連絡はすぐに来た。ちょうど夜勤の休憩だったらしい。
舞花は自分のプロフィールを、明かしていない。音楽をやり始めたばかりの若者なら、10代か20代だろうし、変に敬語を使われたり、距離を置いて話されるのも嫌だったからだ。
Tatsuyaは、彼女の歳を聞くこともなく、純粋に好きな音楽や、作品の話だけをしてきた。舞花も舞花で、精神年齢も見た目も若かった為、とくにジェネレーションギャップも感じなかった。
実際に会うとか付き合うとかなら、プロフィールも必要だろうが、純粋に音楽だけで繋がっている彼らには身分証は必要なかったのだ。
LANDYも特に聞かれなかったので、なんとなく、このままいくものだと思っていたのだが、その夜、唐突に聞かれた。
差し支えなければ、Kotoha さんは年はおいくつですか?
不意打ちを食らって、舞花は言葉に詰まった。
(どうしよう?同年代って言っとく?
それとも…)
気持ちがナーバスになっていた夜だった。頭がうまく回らない…
「LANDYさんはおいくつですか?」
「僕は22です。あ、でも、もうすぐ23になります。」
「なら、私は貴方よりずっと上です。
年齢はご想像にお任せします。」
しばしの沈黙があった。
もしかして、もう返事が来ないパターン?ちょっと上って言ったほうが良かった?
もう後の祭りである。
しばらくしてから返事が来た。
「わかりました(笑)お互い触れられたくないことは触れないでおきましょう」
「LANDYさんのNG事項はなんですか?」
「音楽に関するダメ出しはしないでください。もう音楽が嫌いになるくらいに言われてきたので、しばらくは聞きたくないんです…」
「わかりました。」
「明日、夜勤明けで休みなんです。良かったら電話しますか?」
え?だいぶ年上って言ったのになんで?
最初から無表情の心を閉ざしたような得たいのしれない人だと思っていたのだが、この夜の彼は少しだけテンションがあがってるように感じた。
なんで?(・・;)
舞花はよくわからないまま、明日の朝電話をすると約束していた。
舞花はTatsuyaにRailをした。
「今ってお時間ありますか?」
「ごめんなさい。今日は仕事で遅くなるんですよ。」
「なら、いいです。特に用事じゃないので」
そんな簡単なやりとりのあと、舞花はLANDYの事を思い出していた。
彼に連絡とろうか?でも…あの得体のしれない人がこんな時間に連絡しても、果たして返事があるかどうか…
舞花の方には連絡する大義名分ならあった。あの仮歌をもらって以来、1週間たっても2週間たっても、一向に完成したとの連絡がなかったからだ。
もしかして、作る気ないんじゃないの?だんだんと舞花の中で疑惑が広がっていた時期でもあった。
連絡が全くなかったのではなく、毎日のようにやりとりはしているのだ。
あまり急かしてもと思って様子をみていたのだが、たった数時間であの仮歌を作れる人がそんなに時間がかかるとは思えなかった…
あの歌は彼以外に考えられない!と強く思っていた彼女は、どうしても、この話を進めたかったのだ。
予想外にLANDYからの連絡はすぐに来た。ちょうど夜勤の休憩だったらしい。
舞花は自分のプロフィールを、明かしていない。音楽をやり始めたばかりの若者なら、10代か20代だろうし、変に敬語を使われたり、距離を置いて話されるのも嫌だったからだ。
Tatsuyaは、彼女の歳を聞くこともなく、純粋に好きな音楽や、作品の話だけをしてきた。舞花も舞花で、精神年齢も見た目も若かった為、とくにジェネレーションギャップも感じなかった。
実際に会うとか付き合うとかなら、プロフィールも必要だろうが、純粋に音楽だけで繋がっている彼らには身分証は必要なかったのだ。
LANDYも特に聞かれなかったので、なんとなく、このままいくものだと思っていたのだが、その夜、唐突に聞かれた。
差し支えなければ、Kotoha さんは年はおいくつですか?
不意打ちを食らって、舞花は言葉に詰まった。
(どうしよう?同年代って言っとく?
それとも…)
気持ちがナーバスになっていた夜だった。頭がうまく回らない…
「LANDYさんはおいくつですか?」
「僕は22です。あ、でも、もうすぐ23になります。」
「なら、私は貴方よりずっと上です。
年齢はご想像にお任せします。」
しばしの沈黙があった。
もしかして、もう返事が来ないパターン?ちょっと上って言ったほうが良かった?
もう後の祭りである。
しばらくしてから返事が来た。
「わかりました(笑)お互い触れられたくないことは触れないでおきましょう」
「LANDYさんのNG事項はなんですか?」
「音楽に関するダメ出しはしないでください。もう音楽が嫌いになるくらいに言われてきたので、しばらくは聞きたくないんです…」
「わかりました。」
「明日、夜勤明けで休みなんです。良かったら電話しますか?」
え?だいぶ年上って言ったのになんで?
最初から無表情の心を閉ざしたような得たいのしれない人だと思っていたのだが、この夜の彼は少しだけテンションがあがってるように感じた。
なんで?(・・;)
舞花はよくわからないまま、明日の朝電話をすると約束していた。
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