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157話
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あまりにも想像の範囲外の話に理解が追いつかない。庭が人間を家畜として滅ぼさないことで次の種を誕生させないことを目論んでいるのだと思っていた。というか、実際に庭に居る時はそう聞いていた。
しかし、それが変わる。それには今までの理解していることを要素に分解して新しい情報を取り入れた上で再構築しなければならない。
そう頭の中で情報の分解をしていると、ラストが口を開く。
「魔物という種は既存の種が進化した形。例えば私はヤギという動物と人が合わさったような姿をしているでしょう?他の魔物もそう、何か元となる種がこの世に存在しているの」
確かにそう言われればそうだが、それでは不十分だ。推測を立てるには情報が少なすぎる。
「それなら人までが終着点で魔物が新たな種の形って可能性もあるだろ」
仮に魔物が既存の種の進化した形であったにしろ、それが終着点という理由にはならない。寧ろ、人が1つの終着点で魔物から新たなる路線が築かれていくと思う方が自然だ。
他にも人も魔物も終着点ではなく、これまで発展を担ってこなかった種が発展を担うために進化した形が魔物とも考えられる。
だから、今の情報量では断定できない。
「そうね。私たちも始めはそう考えていたわ。そうだったのなら歴史が先の種は滅び後の種が生き残ることを証明しているのだから人を家畜にすれば魔物が滅びることはない」
そう。俺はそれを管理するために育てられた。少なくとも俺が庭にいた頃も出てからしばらくもその意図は感じていた。それに違う目的があったのなら俺が庭を出ることはなかったかもしれないから俺に真意を隠す意味がない。まぁ、どの道、庭を出ていたとは思う。
だから考えが変わったのならそれよりも後にそれを決定づける何かがあったということだ。それが何かによって話は決まる。
「何があった?」
「アルメシアって言えば分かるかしら?」
性格にはアルの内側のドラゴンのことだろうな。人よりも前のドラゴンという種が確認され、ドラルやアルはその進化ってことか。そうなると3つ目の可能性は破綻する。
それに関しては納得のいく部分もある。
分かりやすいところで言うなら姿やスキルだ。姿は言うまでもないが、スキルに関してもドラゴンから原理を聞いたところで俺には使えないどころか理解すらできなかった。それは管理者によって情報統制されているからだろう。
管理者は情報統制することでは発展速度を一定に保っている。そのために前文明の記録は何かが存在したという曖昧なこと以外は消されるのだろう。
それなのにアルはそれを理解できてその情報を抜き出すことができた。それが進化かはともかくアルがドラゴンに由来していると言える。
だが、その全てはアルの体内にドラゴンの魂が結びついているから行える可能性がある。こればっかりはドラルとアル以外に龍人種の魔物がいないから断定することはできない。
だから正直、半々だ。それでこんな行動に出るとも思えないが、庭はそう結論付けた。それはまだ理解も納得もできる範囲内だ。
しかし、庭の目的だけは納得できない。
庭はこの戦いに勝つつもりがない。それは庭のやろうとしていることを俺に押し付けるだけで七罪の責務を放棄している。だが、そんなことをするような奴等じゃない。
仮に魔物が種の1つの終着点だとして次の種が現れないのだとすれば人が滅びるのと同時に魔物の滅亡も確定してしまう。それは、この世界は2種が良く言えば切磋琢磨することで発展速度を一定以上に保つことで成り立っているからだ。
それは一見、魔物だけで解決しそうだが、おそらく無理だ。
魔物は多様な種がいて、それこそラストが言ったみたいに現存する種や既存の種から進化しているものが多い。だからそこで切磋琢磨すれば発展速度を一定以上に保つことができそうなものだが、同族での憎悪には限界があるのだろう。
故に他種に対する潜在的な憎悪が刻まれている。それはこの世界の理で変えられないものだ。
だから両種を生き残らせて管理する。
と、ここまでは分かるが、それは俺に役目を押し付ける理由にはならない。庭が自分たちで管理すればいいだけだ。
「まぁ、納得できねぇ部分もあるが、そこはいい。何でお前らが退く?」
「私たちじゃ管理できないからよ」
「どういう意味だ?」
自分たちで管理できないなら俺が庭を出た時点で破綻している。それでも少なくともしばらくは庭が管理するつもりで行動していた。
「これは元々懸念していたことなのよ。潜在的に植え付けられている憎悪が管理を拒み殲滅を望む。自分たちで制御できると思ったのだけれど、ガルドスと接触して分かったわ。長期に亘って抑えることは不可能だとね」
これは本当なのだろう。簡単に制御できるくらいの憎悪なら現代に至るまでに共存の道が開かれていてもおかしくない。
それなら対の俺は魔物を殲滅することになる。それは種の存続・繁栄を担う七罪が最もやってはいけないことだ。それなら人を滅ぼしてでも違う策を模索するだろう。それが七罪を担う者の思考だ。
「その割には俺に対しての憎悪がねぇように見えるぞ」
「ゼギウスは特別よ。貴方に対しては魔物も憎悪を抱かないわ。それは私たちやドラル、アルメシア、他にもスーに柱が証明している。スーに至っては出会ってすぐに服従していたもの」
だから俺に管理を任せるということか。魔物より後に種が誕生しないのなら最善の策なのかもしれない。事実、俺に魔物を滅ぼす意思はない。
そして、魔物が俺に潜在的な憎悪を抱かない理由は魔物の怠惰が影響しているのだろう。ナナシに分離していたとはいえ俺から切り離せない部分もあった。
そういった意味では俺は管理者として最適と言えるだろう。
ここまで妥協しながらも意見を聞き考えれば納得できる部分も多かった。だが、どれだけ考えても納得のできないことがある。
「この戦いの意味は何だ?」
自分の中で答えは出ているが、改めて庭の真意を直接聞こうとそう尋ねる。
この戦い、いくらカイゼル以外は勝算をもって臨んだとはいえ、庭の方が格上なことに変わりはない。だからどこかで上振れる可能性はあっても全戦場で勝っている現状は歪だ。
それを奇跡と言うのかもしれないが、わざと負けているように見える。だが、それなら戦いを始める意味がない。
「貴方に犠牲を強いるためよ。貴方は私たち庭から見ても強大な力を持っている。いえ、与えてしまった。それは個人レベルでは全てを自力で解決できてしまうほどにね。事実、貴方はこれまで犠牲を強いる戦いせずに乗り越えてきた」
優しい顔でそう話すとラストはそのまま続ける。
「だから貴方は犠牲を強いる選択を取れない。それは大局を動かす時に致命的な欠点となる。でも、それは言葉で教えられたところで直るものではないわ。そうなってしまったのは私たちが力を与え過ぎたせい。だから、そのことを教えるのも私たちの役目なの。言ったでしょう?最後の教育だって」
「そんな甘ちゃんに、それも対の種に命運を委ねるなんて七罪としては随分、無責任だな。結局、犠牲を強いれなかった俺にそんな大層なことができると思ってんのか?」
この戦いの先で人を、魔物を、世界を管理するという重責に弱音が出る。これからは弱音を吐けない立場だと分かっているから体の奥底から出てきたのだろう。これは弱みを見せられる最後の機会だ。
「対の種かもしれないけれど、貴方も庭の七罪よ。だから委ねるんじゃなくて託すの。スロウスが貴方に怠惰を託したようにね。大丈夫、貴方は唯一、管理者の決めた理を越えたのよ?だから自信を持ちなさい。貴方ならできるわ」
そうラストは近づいてくると俺を抱きしめて優しく頭を撫でる。普段なら鬱陶しいと思うそれは今だけ心地のいいものに感じられた。
しばらく頭を撫でられるとラストの方から離れていく。
「お終い。さぁ、私に止めを刺して先に進みなさい」
ラストは落ちている剣を拾うと自分の体内の魔力を全て注ぎ俺に差し出してくる。それを受け取ると《絶滅》と唱えてラストを消滅させた。
それから大きく深呼吸をしてどんな犠牲が出ていても受け入れる覚悟を決めてからもう1つの戦場へ足を進めていった。
しかし、それが変わる。それには今までの理解していることを要素に分解して新しい情報を取り入れた上で再構築しなければならない。
そう頭の中で情報の分解をしていると、ラストが口を開く。
「魔物という種は既存の種が進化した形。例えば私はヤギという動物と人が合わさったような姿をしているでしょう?他の魔物もそう、何か元となる種がこの世に存在しているの」
確かにそう言われればそうだが、それでは不十分だ。推測を立てるには情報が少なすぎる。
「それなら人までが終着点で魔物が新たな種の形って可能性もあるだろ」
仮に魔物が既存の種の進化した形であったにしろ、それが終着点という理由にはならない。寧ろ、人が1つの終着点で魔物から新たなる路線が築かれていくと思う方が自然だ。
他にも人も魔物も終着点ではなく、これまで発展を担ってこなかった種が発展を担うために進化した形が魔物とも考えられる。
だから、今の情報量では断定できない。
「そうね。私たちも始めはそう考えていたわ。そうだったのなら歴史が先の種は滅び後の種が生き残ることを証明しているのだから人を家畜にすれば魔物が滅びることはない」
そう。俺はそれを管理するために育てられた。少なくとも俺が庭にいた頃も出てからしばらくもその意図は感じていた。それに違う目的があったのなら俺が庭を出ることはなかったかもしれないから俺に真意を隠す意味がない。まぁ、どの道、庭を出ていたとは思う。
だから考えが変わったのならそれよりも後にそれを決定づける何かがあったということだ。それが何かによって話は決まる。
「何があった?」
「アルメシアって言えば分かるかしら?」
性格にはアルの内側のドラゴンのことだろうな。人よりも前のドラゴンという種が確認され、ドラルやアルはその進化ってことか。そうなると3つ目の可能性は破綻する。
それに関しては納得のいく部分もある。
分かりやすいところで言うなら姿やスキルだ。姿は言うまでもないが、スキルに関してもドラゴンから原理を聞いたところで俺には使えないどころか理解すらできなかった。それは管理者によって情報統制されているからだろう。
管理者は情報統制することでは発展速度を一定に保っている。そのために前文明の記録は何かが存在したという曖昧なこと以外は消されるのだろう。
それなのにアルはそれを理解できてその情報を抜き出すことができた。それが進化かはともかくアルがドラゴンに由来していると言える。
だが、その全てはアルの体内にドラゴンの魂が結びついているから行える可能性がある。こればっかりはドラルとアル以外に龍人種の魔物がいないから断定することはできない。
だから正直、半々だ。それでこんな行動に出るとも思えないが、庭はそう結論付けた。それはまだ理解も納得もできる範囲内だ。
しかし、庭の目的だけは納得できない。
庭はこの戦いに勝つつもりがない。それは庭のやろうとしていることを俺に押し付けるだけで七罪の責務を放棄している。だが、そんなことをするような奴等じゃない。
仮に魔物が種の1つの終着点だとして次の種が現れないのだとすれば人が滅びるのと同時に魔物の滅亡も確定してしまう。それは、この世界は2種が良く言えば切磋琢磨することで発展速度を一定以上に保つことで成り立っているからだ。
それは一見、魔物だけで解決しそうだが、おそらく無理だ。
魔物は多様な種がいて、それこそラストが言ったみたいに現存する種や既存の種から進化しているものが多い。だからそこで切磋琢磨すれば発展速度を一定以上に保つことができそうなものだが、同族での憎悪には限界があるのだろう。
故に他種に対する潜在的な憎悪が刻まれている。それはこの世界の理で変えられないものだ。
だから両種を生き残らせて管理する。
と、ここまでは分かるが、それは俺に役目を押し付ける理由にはならない。庭が自分たちで管理すればいいだけだ。
「まぁ、納得できねぇ部分もあるが、そこはいい。何でお前らが退く?」
「私たちじゃ管理できないからよ」
「どういう意味だ?」
自分たちで管理できないなら俺が庭を出た時点で破綻している。それでも少なくともしばらくは庭が管理するつもりで行動していた。
「これは元々懸念していたことなのよ。潜在的に植え付けられている憎悪が管理を拒み殲滅を望む。自分たちで制御できると思ったのだけれど、ガルドスと接触して分かったわ。長期に亘って抑えることは不可能だとね」
これは本当なのだろう。簡単に制御できるくらいの憎悪なら現代に至るまでに共存の道が開かれていてもおかしくない。
それなら対の俺は魔物を殲滅することになる。それは種の存続・繁栄を担う七罪が最もやってはいけないことだ。それなら人を滅ぼしてでも違う策を模索するだろう。それが七罪を担う者の思考だ。
「その割には俺に対しての憎悪がねぇように見えるぞ」
「ゼギウスは特別よ。貴方に対しては魔物も憎悪を抱かないわ。それは私たちやドラル、アルメシア、他にもスーに柱が証明している。スーに至っては出会ってすぐに服従していたもの」
だから俺に管理を任せるということか。魔物より後に種が誕生しないのなら最善の策なのかもしれない。事実、俺に魔物を滅ぼす意思はない。
そして、魔物が俺に潜在的な憎悪を抱かない理由は魔物の怠惰が影響しているのだろう。ナナシに分離していたとはいえ俺から切り離せない部分もあった。
そういった意味では俺は管理者として最適と言えるだろう。
ここまで妥協しながらも意見を聞き考えれば納得できる部分も多かった。だが、どれだけ考えても納得のできないことがある。
「この戦いの意味は何だ?」
自分の中で答えは出ているが、改めて庭の真意を直接聞こうとそう尋ねる。
この戦い、いくらカイゼル以外は勝算をもって臨んだとはいえ、庭の方が格上なことに変わりはない。だからどこかで上振れる可能性はあっても全戦場で勝っている現状は歪だ。
それを奇跡と言うのかもしれないが、わざと負けているように見える。だが、それなら戦いを始める意味がない。
「貴方に犠牲を強いるためよ。貴方は私たち庭から見ても強大な力を持っている。いえ、与えてしまった。それは個人レベルでは全てを自力で解決できてしまうほどにね。事実、貴方はこれまで犠牲を強いる戦いせずに乗り越えてきた」
優しい顔でそう話すとラストはそのまま続ける。
「だから貴方は犠牲を強いる選択を取れない。それは大局を動かす時に致命的な欠点となる。でも、それは言葉で教えられたところで直るものではないわ。そうなってしまったのは私たちが力を与え過ぎたせい。だから、そのことを教えるのも私たちの役目なの。言ったでしょう?最後の教育だって」
「そんな甘ちゃんに、それも対の種に命運を委ねるなんて七罪としては随分、無責任だな。結局、犠牲を強いれなかった俺にそんな大層なことができると思ってんのか?」
この戦いの先で人を、魔物を、世界を管理するという重責に弱音が出る。これからは弱音を吐けない立場だと分かっているから体の奥底から出てきたのだろう。これは弱みを見せられる最後の機会だ。
「対の種かもしれないけれど、貴方も庭の七罪よ。だから委ねるんじゃなくて託すの。スロウスが貴方に怠惰を託したようにね。大丈夫、貴方は唯一、管理者の決めた理を越えたのよ?だから自信を持ちなさい。貴方ならできるわ」
そうラストは近づいてくると俺を抱きしめて優しく頭を撫でる。普段なら鬱陶しいと思うそれは今だけ心地のいいものに感じられた。
しばらく頭を撫でられるとラストの方から離れていく。
「お終い。さぁ、私に止めを刺して先に進みなさい」
ラストは落ちている剣を拾うと自分の体内の魔力を全て注ぎ俺に差し出してくる。それを受け取ると《絶滅》と唱えてラストを消滅させた。
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