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158話
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あの戦いからしばらく、本能に任せて進攻する魔物の処理や崩れた三国の立て直し、新たなる庭や元老院の役割を担う機関の創設といった忙しい日々を送っていた。
場所的にも都合が良く、色々な想いもありドラルの城を異空間に置いて庭のような拠点にしている。
「あ~、やっと寝れる」
そう体が求めるままにベッドに倒れ込む。ひと段落したと言っても雑務は多く、無駄に時間を拘束されるものが多い。そのせいで最近になっても最長で1日10時間程度しか眠れていない。それは怠惰を担う俺としては不十分だ。それに___
そう更に俺の睡眠を妨げる要因が頭に浮かびかけると、騒々しい気配が来たのを感じた。
「ご主人様~!」
騒々しい気配の正体、ララが俺の部屋の扉を開けて飛びついてくる。何で面倒な事っていうのは頭に浮かぶだけで実現するんだよ…。っていうか式典用のドレスで飛びつくな。装飾品が痛ぇだろ…
「おい、仮にも一国の皇だろ。立場を弁えた言動をしろ」
睡眠を妨げられた苛立ちと未だにその呼び方をされる気恥ずかしさに本当に軽くデコピンをする。
あの戦い以降、ララはミレーネの死もあり皇国の皇になっていた。亡くなったと思われていた皇族が現れたことに民の動揺も大きかったが、ララの幼少期から変わらない人柄やルルのサポートもあり受け入れられていた。
「ララはもう少し自覚を持つべき。普段の態度は表に出てくる」
そうララと色違いのドレスを着たルルが現れる。ルルも来てたのかよ…
あの戦い以降、ルルも王になり王国再興を進めてきた。ララと同様に始めは民の動揺が大きかったが、元から再興を望む声があり俺が身元保証人になることで収束した。その際、貴族連中が反発したが、ルルからすると膿を出し切るいい機会だったらしい。
問題は今まで王制から離れていたルルに舵取りができるのか、資金はどうするのか、という問題があった。
しかし、元から考えていたのか、しばらく離れていたとは思えない舵取りと王国ギルドが着服していた潤沢な資金のおかげで成し遂げられ以前よりも繁栄している。
「そうです!ララ様はもう少し自覚を持って下さい。今日の式典も勝手に挨拶の内容を変えるから私が怒られたんですよ!」
「えー、その方が面白いよ。ねー?」
「そうそう。ルル様は硬過ぎてつまらない。その鉄仮面だと民に愛想をつかされちゃうよ?」
そう式典用なのか実用性に欠ける鎧を着ている3人の少女が笑顔で話す。
この3人は作られた子たちだ。俺たちが庭で戦っている間にララやルルを守っていた。その功績に将来の選択肢を広げるという意味で近衛兵としてララとルルに仕えさせている。
今まで閉ざされていた分、多くのことを学ぶのには適しているだろう。知りたいことを全て知れる環境でゆっくりとやりたいことを見つければいい。他の子たちも王城と皇城で学びながら働いている。
それにララやルルの立場を考えれば信頼のできる近衛は必要だ。実力に関しては疑いようもなく双方にとっていい選択になっている。
これで今のところカイゼルとの約束は守れているだろう。あの約束だけは破れない。
「お主等は本当に仲が良いのじゃな」
騒がしい雰囲気に釣られたのか今度はアルが顔を出す。
あの戦い、アルは一命をとりとめた。アルの話によると何度もナナシに助けられたようだ。何だかんだでナナシにはよく助けられた。本当にありがとうな…
そう天を仰いで祈りを捧げる。
「勝手に殺すな!私も生きてるから!」
ナナシも仕事が終わったのか部屋に入って来るなり飛びついてくる。
まぁ、今になって考えればアルとナナシは安泰だったのかもしれない。アルもナナシもいなくなれば管理者に魔物がいなくなる。それだと俺がいるとはいえ、些か不安だろう。
だからといって2人ともぬるい戦いをしていた訳じゃない。生き残れたのは両者とも庭に認められたからだ。魔物がいなくなるとはいえ、使えない者を生き残らせるのは庭の汚点になる。
「おい、ちゃんと見回ったのか?アルがサボると面倒くせぇことになるんだぞ」
帰宅が早い気がしてそう聞く。
「お主と一緒にするでないわ!我はしっかりと自分の役割を果たしておる!」
そうアルは胸を張る。だが、決してそのようなことはない。
今、アルには魔界の統治を任せている。と、いうのも裏で管理していた庭や統治していた柱もアル以外は全滅した。
しかし、誰かが統治して導かないと潜在的な憎悪によってどちらかが絶滅するまで争ってしまう。現にあの戦い以降、何度か危なかった。
だから不安が大きくても消去法でアルが統治せざるを得ないのだ。
アルを知っているから不安だらけだが、魔物で最も重要視される戦闘能力に関しては群を抜いている。それなのに魔界どころか拡大したドラルの勢力ですら纏められていない。まぁ、アルのことだから格下になめられているのだろう。その姿は容易に想像できる。
だが、意外にもそこはナナシが補っていた。魔物特有の強者絶対主義によって逆らう者を力で従わせていた。魔物を統治するにはこれが最善なのだろう。アルの下では問題が多いが、ナナシの下では問題が起きていない。
「ゼギくん?私だけ除け者?私も交ぜて~」
そう隣の部屋で世界を監視しているはずのメナも来て飛びついてくる。こうやって飛びついてくる馬鹿が多いせいで俺のベッドのサイズはキングを優に超えていた。まぁ、寝心地がいいからいいのだが、暑い。
「こいつ等が勝手に来ただけだ。それにメナは今、監視する時間だろ」
「そうだけど…みんないるのに私だけ仲間はずれなのは嫌だもん。それに今も監視はしてるよ?ルルちゃんが仕事をサボってるのに気づいて怒ってるね」
「え……」
ルルの顔が青ざめていく。近衛には鉄仮面と言われていたが、あの戦い以降、更に表情が豊かになった。これが本来のルルなのだろう。まぁ、公務に支障が出るからと抑えようとしているらしいがここにいる時は抑えられていない。
「やっぱりここに居た。ルル様がいないからサインを貰えないって大臣が困ってますよ。ってララ様にメナドールさんまで居るし……アンタのせいよ。アンタが人間界で暮らさないから毎回私が来ないといけないじゃない。私にも仕事があるのよ!分かってる?」
部屋に入って来るなり相変わらずエストは俺に突っかかってくる。最近は俺を気に入る、気に入らないじゃなくて、日々の激務のストレスのはけ口にしているようにしか見えない。
エストは七英雄の役割を果たしながら帝国領に不審な動きがないか監視している。それとアルが管理し切れずに暴走して進攻してくる魔物の処理もしているのだから仕事の量は俺やメナとは比べ物にならない。
「アホか。ここを表に出せる訳ねぇだろ」
「そんなこと分かってるわよ!バカ!」
「まぁまぁ、落ち着いて」
「メナドールさんが言うなら」
ここまでがテンプレだ。というかメナに構ってもらいたくて俺に突っかかってくるまである。
「ゼギウス様は相変わらず人気ですね」
そう腐れ、改めマモンがスーと一緒に食事を運んできた。闇商人から足を洗って名を隠す必要もなくなり今はマモンと名乗っている。
本人も俺も腐れでいいと言っているのだが、周りが「女の子に腐れは可哀相!」ってやたらと怒られた。だから2人で話す時以外は俺もマモンと呼んでいる。
「食べ終わったら執務に戻る」
「分かりました。マモンさんの料理は美味しいですし、全員が揃う機会も今は中々ありませんからね。ゼギウスはいらないけど」
「知ってるか?ここは俺の家だぞ?」
そうわざとこの場に燃料を投入する。
「何を言っておる!我の家じゃ!」
「違うよ。私とゼギくんの愛の巣だよね~?」
「違います!私とご主人様の愛の巣です!」
「ララはここに住んでない」
「ルル!そういう水を差すことを言わないでください!」
「事実を言っただけ」
そう言い争っている横でスーに食事を食べさせてもらいながら俺はナナシに食べさせる。
ナナシに食べさせるから自分で食べるのは面倒だ。別に頼まなくてもララやメナがやるだろうが、スー以外が食べさせてくると面倒くさい。その点、スーは俺のことを分かっている。
「いつも通り美味いな」
日頃から感謝の意味も込めてスーの頭を撫でる。スーは褒めれば伸びるタイプで撫でれば撫でるほど成長していた。
「あー!私、そんなこと言われたことありません!私にも言ってください!はい、あーん」
そう気づいたララが俺に食べさせようとしてくる。
「アホか。これ作ったのマモンとスーだろ」
「それだと私は撫でられる資格がありますね」
そう腐れが悪乗りする。そこへルルが更に燃料を投下したりメナが拗ねたり、それに対してエストが怒ったりしていた。
こんな感じに騒がしくも面倒くさい日常を送っているが、これはこれで悪くない。
先に逝った奴等のために少しでも種の存続・繁栄を担うと改めて誓うとこの騒がしさから逃げるように眠りについた。
場所的にも都合が良く、色々な想いもありドラルの城を異空間に置いて庭のような拠点にしている。
「あ~、やっと寝れる」
そう体が求めるままにベッドに倒れ込む。ひと段落したと言っても雑務は多く、無駄に時間を拘束されるものが多い。そのせいで最近になっても最長で1日10時間程度しか眠れていない。それは怠惰を担う俺としては不十分だ。それに___
そう更に俺の睡眠を妨げる要因が頭に浮かびかけると、騒々しい気配が来たのを感じた。
「ご主人様~!」
騒々しい気配の正体、ララが俺の部屋の扉を開けて飛びついてくる。何で面倒な事っていうのは頭に浮かぶだけで実現するんだよ…。っていうか式典用のドレスで飛びつくな。装飾品が痛ぇだろ…
「おい、仮にも一国の皇だろ。立場を弁えた言動をしろ」
睡眠を妨げられた苛立ちと未だにその呼び方をされる気恥ずかしさに本当に軽くデコピンをする。
あの戦い以降、ララはミレーネの死もあり皇国の皇になっていた。亡くなったと思われていた皇族が現れたことに民の動揺も大きかったが、ララの幼少期から変わらない人柄やルルのサポートもあり受け入れられていた。
「ララはもう少し自覚を持つべき。普段の態度は表に出てくる」
そうララと色違いのドレスを着たルルが現れる。ルルも来てたのかよ…
あの戦い以降、ルルも王になり王国再興を進めてきた。ララと同様に始めは民の動揺が大きかったが、元から再興を望む声があり俺が身元保証人になることで収束した。その際、貴族連中が反発したが、ルルからすると膿を出し切るいい機会だったらしい。
問題は今まで王制から離れていたルルに舵取りができるのか、資金はどうするのか、という問題があった。
しかし、元から考えていたのか、しばらく離れていたとは思えない舵取りと王国ギルドが着服していた潤沢な資金のおかげで成し遂げられ以前よりも繁栄している。
「そうです!ララ様はもう少し自覚を持って下さい。今日の式典も勝手に挨拶の内容を変えるから私が怒られたんですよ!」
「えー、その方が面白いよ。ねー?」
「そうそう。ルル様は硬過ぎてつまらない。その鉄仮面だと民に愛想をつかされちゃうよ?」
そう式典用なのか実用性に欠ける鎧を着ている3人の少女が笑顔で話す。
この3人は作られた子たちだ。俺たちが庭で戦っている間にララやルルを守っていた。その功績に将来の選択肢を広げるという意味で近衛兵としてララとルルに仕えさせている。
今まで閉ざされていた分、多くのことを学ぶのには適しているだろう。知りたいことを全て知れる環境でゆっくりとやりたいことを見つければいい。他の子たちも王城と皇城で学びながら働いている。
それにララやルルの立場を考えれば信頼のできる近衛は必要だ。実力に関しては疑いようもなく双方にとっていい選択になっている。
これで今のところカイゼルとの約束は守れているだろう。あの約束だけは破れない。
「お主等は本当に仲が良いのじゃな」
騒がしい雰囲気に釣られたのか今度はアルが顔を出す。
あの戦い、アルは一命をとりとめた。アルの話によると何度もナナシに助けられたようだ。何だかんだでナナシにはよく助けられた。本当にありがとうな…
そう天を仰いで祈りを捧げる。
「勝手に殺すな!私も生きてるから!」
ナナシも仕事が終わったのか部屋に入って来るなり飛びついてくる。
まぁ、今になって考えればアルとナナシは安泰だったのかもしれない。アルもナナシもいなくなれば管理者に魔物がいなくなる。それだと俺がいるとはいえ、些か不安だろう。
だからといって2人ともぬるい戦いをしていた訳じゃない。生き残れたのは両者とも庭に認められたからだ。魔物がいなくなるとはいえ、使えない者を生き残らせるのは庭の汚点になる。
「おい、ちゃんと見回ったのか?アルがサボると面倒くせぇことになるんだぞ」
帰宅が早い気がしてそう聞く。
「お主と一緒にするでないわ!我はしっかりと自分の役割を果たしておる!」
そうアルは胸を張る。だが、決してそのようなことはない。
今、アルには魔界の統治を任せている。と、いうのも裏で管理していた庭や統治していた柱もアル以外は全滅した。
しかし、誰かが統治して導かないと潜在的な憎悪によってどちらかが絶滅するまで争ってしまう。現にあの戦い以降、何度か危なかった。
だから不安が大きくても消去法でアルが統治せざるを得ないのだ。
アルを知っているから不安だらけだが、魔物で最も重要視される戦闘能力に関しては群を抜いている。それなのに魔界どころか拡大したドラルの勢力ですら纏められていない。まぁ、アルのことだから格下になめられているのだろう。その姿は容易に想像できる。
だが、意外にもそこはナナシが補っていた。魔物特有の強者絶対主義によって逆らう者を力で従わせていた。魔物を統治するにはこれが最善なのだろう。アルの下では問題が多いが、ナナシの下では問題が起きていない。
「ゼギくん?私だけ除け者?私も交ぜて~」
そう隣の部屋で世界を監視しているはずのメナも来て飛びついてくる。こうやって飛びついてくる馬鹿が多いせいで俺のベッドのサイズはキングを優に超えていた。まぁ、寝心地がいいからいいのだが、暑い。
「こいつ等が勝手に来ただけだ。それにメナは今、監視する時間だろ」
「そうだけど…みんないるのに私だけ仲間はずれなのは嫌だもん。それに今も監視はしてるよ?ルルちゃんが仕事をサボってるのに気づいて怒ってるね」
「え……」
ルルの顔が青ざめていく。近衛には鉄仮面と言われていたが、あの戦い以降、更に表情が豊かになった。これが本来のルルなのだろう。まぁ、公務に支障が出るからと抑えようとしているらしいがここにいる時は抑えられていない。
「やっぱりここに居た。ルル様がいないからサインを貰えないって大臣が困ってますよ。ってララ様にメナドールさんまで居るし……アンタのせいよ。アンタが人間界で暮らさないから毎回私が来ないといけないじゃない。私にも仕事があるのよ!分かってる?」
部屋に入って来るなり相変わらずエストは俺に突っかかってくる。最近は俺を気に入る、気に入らないじゃなくて、日々の激務のストレスのはけ口にしているようにしか見えない。
エストは七英雄の役割を果たしながら帝国領に不審な動きがないか監視している。それとアルが管理し切れずに暴走して進攻してくる魔物の処理もしているのだから仕事の量は俺やメナとは比べ物にならない。
「アホか。ここを表に出せる訳ねぇだろ」
「そんなこと分かってるわよ!バカ!」
「まぁまぁ、落ち着いて」
「メナドールさんが言うなら」
ここまでがテンプレだ。というかメナに構ってもらいたくて俺に突っかかってくるまである。
「ゼギウス様は相変わらず人気ですね」
そう腐れ、改めマモンがスーと一緒に食事を運んできた。闇商人から足を洗って名を隠す必要もなくなり今はマモンと名乗っている。
本人も俺も腐れでいいと言っているのだが、周りが「女の子に腐れは可哀相!」ってやたらと怒られた。だから2人で話す時以外は俺もマモンと呼んでいる。
「食べ終わったら執務に戻る」
「分かりました。マモンさんの料理は美味しいですし、全員が揃う機会も今は中々ありませんからね。ゼギウスはいらないけど」
「知ってるか?ここは俺の家だぞ?」
そうわざとこの場に燃料を投入する。
「何を言っておる!我の家じゃ!」
「違うよ。私とゼギくんの愛の巣だよね~?」
「違います!私とご主人様の愛の巣です!」
「ララはここに住んでない」
「ルル!そういう水を差すことを言わないでください!」
「事実を言っただけ」
そう言い争っている横でスーに食事を食べさせてもらいながら俺はナナシに食べさせる。
ナナシに食べさせるから自分で食べるのは面倒だ。別に頼まなくてもララやメナがやるだろうが、スー以外が食べさせてくると面倒くさい。その点、スーは俺のことを分かっている。
「いつも通り美味いな」
日頃から感謝の意味も込めてスーの頭を撫でる。スーは褒めれば伸びるタイプで撫でれば撫でるほど成長していた。
「あー!私、そんなこと言われたことありません!私にも言ってください!はい、あーん」
そう気づいたララが俺に食べさせようとしてくる。
「アホか。これ作ったのマモンとスーだろ」
「それだと私は撫でられる資格がありますね」
そう腐れが悪乗りする。そこへルルが更に燃料を投下したりメナが拗ねたり、それに対してエストが怒ったりしていた。
こんな感じに騒がしくも面倒くさい日常を送っているが、これはこれで悪くない。
先に逝った奴等のために少しでも種の存続・繁栄を担うと改めて誓うとこの騒がしさから逃げるように眠りについた。
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