163 / 176
166.コラボレーションとは
しおりを挟む
「萌?聖地巡礼?」
アリシアは首を傾げてリナに訊いた。
「もし、あの小説の舞台がこの村だったら……あの少年は今頃どうしているだろうか……なんて考えたらどう?ドキドキしない?自分が主人公だったら、あの少年に会えたらなんて言うんだろう……って考えたらどう?」
リナはアリシアに言った。
「もし、私が主人公で、あの少年に会えたとしたら……きっと泣くわ。ずっと会いたかったって言うわ。一緒に過ごしたあの日々があったから、王都でも頑張って生きてこれたんだって伝えたいわ。そして……ありがとうって言いたいわ」
アリシアは胸を押さえ、目を閉じて答えた。
「素敵!素敵ね!あーちゃん」
「えぇ。想像しただけで、胸が痛いわ!苦しいわ!」
「それが『キュン!!』だよ!」
「これが……『キュン!!』なの?」
「そうだよ!それが胸キュンなんだよ!」
女子の会話に入っていけないイザックが、不思議な顔をしてふたりを見ている。
「あーちゃんが、このフォレールの村が小説の中の療養先に感じるように、私たちからすると、王都は小説の舞台だからね~やっぱり憧れがあるよね~」
リナがブンブンと頷いた。
「そうなのね~確かに、小説の舞台だと思うと、王都で過ごした日々もまた違ったように感じられるわね」
アリシアも頷く。
「『この丘からの景色はあの小説の最後クライマックスの主人公が決意したときに見た景色かもしれない!』みたいなね」
リナが言うと、
「ある小説の登場する場所に似た所を選んで、『モデルはここかも?』みたいなのをまとめて、観光コースにするってこと?」
アリシアが声を弾ませる!
「そう!そうよ!お店とコラボして、『あの時のデートで食べた食事を再現!』とか!」
「デートに着た服を紹介するとか!」
盛り上がる二人に対して、一人冷静に話を聞いていたイザックは
「それって、作家に確認してみればいいんじゃないの?『あの丘の景色は』『あの時のデートの食事は』とかさ」
と言った。
「そうね。作者がまだ生きていたら、イメージが違うとか。著作権の侵害だとか言われてしまうかもだものね」
アリシアも同意した。
「作者がもうお亡くなりになっているような作品だとしたら、問題ない?それとも、その作品について権利を相続している人がいて、その人たちの了解が必要なのかしら?」
とリナが質問した。
「そうね……今まで、そういったことを考えた人がいないだろうから……どうかしらねぇ」
アリシアもハッキリとは分からない様子だ。
「いっそさ、今売れている作家さんとコンタクトを取って、ちゃんと趣旨を説明して、コラボして下さいってお願いして、作品使用料をお支払いした方が、お互いに納得できるっていうか、争いにならなそうだよね」
「コラボ???」
「コラボっていうのは……利的協力っていうんだけど、作家さんにしてみれば、自分の作品に登場した食事をモデルとしたメニューがレストランとかで食べられて、それでこの食事のモデルになった小説を読んでみたい!って思われたら、利になるでしょ?レストランもあの小説の食事を再現してくれてるなら食べてみたい!と思う人が沢山来てくれたら利になるでしょ?そんな風に立場が違う人がお互いに協力してものをつくる感じのことをいうのよ」
リナの説明に、イザックは驚いた。
アリシアは首を傾げてリナに訊いた。
「もし、あの小説の舞台がこの村だったら……あの少年は今頃どうしているだろうか……なんて考えたらどう?ドキドキしない?自分が主人公だったら、あの少年に会えたらなんて言うんだろう……って考えたらどう?」
リナはアリシアに言った。
「もし、私が主人公で、あの少年に会えたとしたら……きっと泣くわ。ずっと会いたかったって言うわ。一緒に過ごしたあの日々があったから、王都でも頑張って生きてこれたんだって伝えたいわ。そして……ありがとうって言いたいわ」
アリシアは胸を押さえ、目を閉じて答えた。
「素敵!素敵ね!あーちゃん」
「えぇ。想像しただけで、胸が痛いわ!苦しいわ!」
「それが『キュン!!』だよ!」
「これが……『キュン!!』なの?」
「そうだよ!それが胸キュンなんだよ!」
女子の会話に入っていけないイザックが、不思議な顔をしてふたりを見ている。
「あーちゃんが、このフォレールの村が小説の中の療養先に感じるように、私たちからすると、王都は小説の舞台だからね~やっぱり憧れがあるよね~」
リナがブンブンと頷いた。
「そうなのね~確かに、小説の舞台だと思うと、王都で過ごした日々もまた違ったように感じられるわね」
アリシアも頷く。
「『この丘からの景色はあの小説の最後クライマックスの主人公が決意したときに見た景色かもしれない!』みたいなね」
リナが言うと、
「ある小説の登場する場所に似た所を選んで、『モデルはここかも?』みたいなのをまとめて、観光コースにするってこと?」
アリシアが声を弾ませる!
「そう!そうよ!お店とコラボして、『あの時のデートで食べた食事を再現!』とか!」
「デートに着た服を紹介するとか!」
盛り上がる二人に対して、一人冷静に話を聞いていたイザックは
「それって、作家に確認してみればいいんじゃないの?『あの丘の景色は』『あの時のデートの食事は』とかさ」
と言った。
「そうね。作者がまだ生きていたら、イメージが違うとか。著作権の侵害だとか言われてしまうかもだものね」
アリシアも同意した。
「作者がもうお亡くなりになっているような作品だとしたら、問題ない?それとも、その作品について権利を相続している人がいて、その人たちの了解が必要なのかしら?」
とリナが質問した。
「そうね……今まで、そういったことを考えた人がいないだろうから……どうかしらねぇ」
アリシアもハッキリとは分からない様子だ。
「いっそさ、今売れている作家さんとコンタクトを取って、ちゃんと趣旨を説明して、コラボして下さいってお願いして、作品使用料をお支払いした方が、お互いに納得できるっていうか、争いにならなそうだよね」
「コラボ???」
「コラボっていうのは……利的協力っていうんだけど、作家さんにしてみれば、自分の作品に登場した食事をモデルとしたメニューがレストランとかで食べられて、それでこの食事のモデルになった小説を読んでみたい!って思われたら、利になるでしょ?レストランもあの小説の食事を再現してくれてるなら食べてみたい!と思う人が沢山来てくれたら利になるでしょ?そんな風に立場が違う人がお互いに協力してものをつくる感じのことをいうのよ」
リナの説明に、イザックは驚いた。
28
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる