オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

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87.算盤を作るのでござる-3

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オヤジは宗長の図面を見ながら、時には宗長に相談しながら、算盤を作っていく。

「ジュール様も、もの好きだな。わざわざこんな道具を作ってまで、村人たちの教育をするなんてな」
オヤジは笑った。

「字が読めない。計算ができないとなると、不利益を被るばかりでござる」
「あぁ、そうだな」
「今、フォレール村では、村人たちの生活が改善されるように、ジュール殿、マルタン殿、ロナ殿たちが頑張ってくれているのでござる。拙者も何か力になりたいのでござる」
宗長はオヤジに言った。

「そうか。ジュール様とマルタン様が。ロナ殿とは誰なんだ?」
「ロナ殿は『おにぎり屋フジヤマ』の女将でござる。此度『寺子屋フジヤマ』の校長になるのでござる」

「おにぎりとはなんだ?」
「米と呼ばれる穀物を炊いたモノに、様々な具を入れて、握ったものでござる。東の国のおむすびと同じものでござる」
「あぁ、むすび飯か。昔食ったな」
「東の国に行ったことがござるのか」
「昔な炭坑で働いていた時にな」
「そうでござったか。今度はおむすびを持参して参る」
「あぁ、頼むよ」

そんな会話をしているうちに、算盤の試作品が出来上がった。

「失礼するでござる」
宗長が指でパチパチと弾くと、小気味いい音がした。

「なかなか良い品でござる」
「そうか」

「できた?ムネナガ、どう?いい感じ?」
「いい感じでござるよ。ジャン殿」
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