オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

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56.自分たちができること

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アンドレとリナはジュールの元を訪ねた。

「『おにぎり屋フジヤマ』のメニューの絵の為に、画材を貸してくれて、ありがとうございます」
リナが頭を下げると

「しばらく描く予定もないし、好きに使ってくれていいからな」
と言ってジュールは笑った。

「ジュールさんに教えて頂きたいことがあって来ました」

アンドレとリナは、『おにぎり屋フジヤマ』に絵本を置いて、文字覚える助けにしてもらおうと思っていること。
まずは、精霊事典を作ってみようかと考えていること。
精霊について知ってることがあったら、教えて欲しいことなどを話した。

「すごいな。フォレール村のために、すごい頑張ってくれてるな。ありがとう」
頭を下げるジュールに二人は慌てた。

「自分たちにできることを何かやりたいなって、それだけなので」
「僕も村のために何かやりたいから」

「そうか、そうか!村のことを考えてくれてありがとう」
ジュールはそう言って、自分が持っている本の中で何か参考になるものはないか探してみると約束してくれた。

「ジュールさん、絵を描く人なんですよね」
リナが訊ねると、ジュールは困ったように笑って
「昔ちょっと遊びで描いていただけだよ」
と言った。

「ジュールさんが描いた森の絵を、『おにぎり屋フジヤマ』の壁に飾らせて頂けませんか?」
「俺の絵を?」
「はい!母曰く、『おにぎり屋フジヤマ』を、この村のコミュニティプレイスにしたいそうなんです。そこにジュールさんの絵があれば、みんな喜びます!」

ジュールは少し思案して
「絵も探してみるよ」
と言った。
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