【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

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交易都市を後にして?

魔力でHに悶えます?

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熊スケの埋葬も終わり、彼の持っていたイシユミ竜の魔石の処遇をどうしたものかと、相談していると、街の方向から馬が近づいて来た。

「待て!、お前達!!」

今度は衛士隊が来た。それも上級長のエドガー氏以下、その部下

何よ次から次へとメンドクサイな。

全力で逃げたろかっ!、…とも思ったけど、コチラはやましい事は何もないのでやめた。

衛士隊が乗馬したままワタシ達を取り囲み、馬上から見下ろして来た。

「ベアデアールはどうした?、お前達を追って来ていた筈だ」

ワタシは無言で指を差した、熊スケを埋めた場所を…

エドガーがそれを見て目を散眼させる。

「こ、殺したのか!?」

「殺意を持って襲って来たから全力で反撃したわ、冒険者も落ちぶれるとダメね、AAとか眉唾だわ」

「馬鹿な、奴は……いや、お前達ならそれも可能なのだろう」

なによ、随分物分かりがいいじゃん。

「それで、『魔石』はどうした?、奴が持っていた筈だ」

なんだ、そういうこと。

「コレのこと?」

ワタシは、素直にエドガーの前に件の魔石をかざして見せた。

手のひらに乗る、普通よりやや大きく紅い魔石。

エドガーが目を見張る。

「……形、色、間違いない、確かにソレだ、その魔石は衛士隊が接収する、こちらに渡したまえ」

』ときましたか。なんとまぁ、自分から墓穴を掘りましたよ、この人

「なんでコレがアイツが持っていた魔石だってわかるの?」

エドガーが目を細める、すると

「……魔石は全て王都錬金技術院で管理されている、ベアデアールの魔石も……」

自信満々に説明しようとするエドガーの言葉をワタシは遮った。

「コレ、未登録品なんだけど?」

「もー、…な、なに?」

「未登録品である以上、今ワタシの手にあるコレは、所有者がいないわけ、つまり貴方に渡す必要がないわけ、おわかり?」

「そんな、馬鹿な…」

一瞬、エドガーに焦りの色が見えたけど、直ぐに居住まいを正し、衛士隊上級長としての威厳を見せたいのか、平然とした態度に戻した。

「…未登録品などと世迷言を、なぜお前にそんな事が解るのだ」

ワタシは鼻で笑ってやった。

「ちょっと詳しい者が見ればすぐに解るわよ、登録品と、未登録品の違いなんてね」

実際に登録品は、光にかざすと内部に錬金術による紋様と数字に当たる記号が刻まれてると、ニクに教えてもらった。素人には分からんけどね。

苦虫を噛み潰したかの様に、顔を顰めるエドガー

うーん、この人魔石にあまり詳しくないようね。

「ところで、この魔石がどんな代物かエドガーさんは知ってるの?」

「ベアデアールから尋問で聞いている、だがそんな事をお前に話す必要はない」

「なーんだ、知らないのね」

「一介の冒険者ごときが知る必要はないと言ってるんだ」

「その一介の冒険者如きは、これがどんな魔石なのか知ってるわよ?」

「何!?」

ワタシはニヤッと笑って見せた。

「コレはイシユミ竜の幼体の魔石、ベアデアールは何処ぞで子竜を狩り、その魔石を街に持ち込んだ、あの親竜は、この魔石を追って来たのよ、いわばこの魔石はあの街を恐怖のドン底に突き落としそうとした、いわば『呼水』」

エドガーと、部下の衛士隊員が驚きを隠せないでいる。やっぱり全てを把握してはいなかったようね。

「どうなのよ?」

エドガーは、ハッと我に返った。

「……そ、その通りだ。ベアデアールはその危険な魔石を持って街から逃げ出したため、こうやって我らが追って来たのだ」

「ところでエドガーさんは、イシユミ竜がどんな地竜か知ってる?」

エドガーは、ワタシの質問に訝しげな顔する。

「……イシユミ竜は、『要塞殺し』と言う凶悪無比な恐ろしき地竜だ」

「そうね、怒らせなければね」

「怒らせなければ??」

「うちの徒党パーティーには、魔石にチョコっと詳しい者と、地竜にめっちゃ詳しい者がいるのよ」

ニクとスノウのこと。

「……」

「イシユミ竜はね、見た目は怖いけど、凄く温厚らしいわ、こちらから手を出さない限り、近づいても暴れることも、攻撃してくることもないそうよ」

「馬鹿なっ!、要塞殺しだぞ!?」

「それは人が勝手に名付けた通り名よ、ベアデアールはそんなイシユミ竜の生態に目をつけて、イシユミ竜の幼体を殺して魔石を手に入れた。そりゃ親竜はブチ切れるわ、当然殺された亡きわが子の仇を取ろうとするわよね?」

完全に知らなかったって顔してる。

「エドガーさんは、ベアデアールになんて言われたのよ?」

「街に向かって来ているイシユミ竜は2体いると、1体は討伐したが、もう1体はさすがに大きすぎてベアデアールの徒党だけでは倒しきれなかった、と……」

時系列がおかしいじゃん、あいつずっと街に居たし、その頃はワタシをレイプしてたんだけど?

「その話を鵜呑みにしたの?」

「奴の冒険者としての実力は本物だ。信じるに値する」

「それで、地竜の魔石が手に入れば、王都騎士団員になれるとか、考えたわけ?」

「べ、ベアデアールがそう言ったのか!?、あいつ、そんな事一言も…」

あーあ、ベアデアールとの繋がりをバラしちゃったよ、この人。

「さあね」

と、言ってやる。

コッチは黙って街から立ち去ってあげたのに、蒸し返すようなマネしやがって。

対してエドガー氏は怒りに震えてる、このままだと逆ギレしてワタシ達に切りかかってくるかもね。

「……ねぇ、取引しない?」

「取引?」

「この魔石は貴方に渡す、ワタシ達は今話した事は忘れる。その代わりワタシ達にはかまわないで」

「…どう言う意味だ」

「そのままの意味よ、エドガーさんはワタシ達に難癖つけて、犯罪者にでも仕立て上げようとか考えてるみたいだから」

「そんなことは考えていない!、我々は、逃走したベアデアールを追って来ただけだ!、何を根拠にそんなことを言う!」

「この魔石をきっかけに、一連の事件が明るみに出ると、元クズ冒険者ベアデアールと、エドガーさん、強いては衛士隊の愚行が知られることになるわよね?、そうしたら、冒険者組合と王都騎士団はどう出るかしらね?」

「わ、我らを脅す気か!」

「脅してないわよ、こっちは問題になるのを避けたいだけよ。ワタシ達の身の安全を保証してくれるなら、交換条件として証拠になる魔石を渡すって言ってんでしょうが、衛士隊って、考える脳ミソもないわけ?」

ワタシの最後の煽りの言葉に衛士隊の面々がワタシを睨んできた。

「…言ってくれる………」

エドガーが、ワタシの言葉に思考し始めた、脳筋じゃあるまいし、少しは考えろ。

「わかった、言う通りにしよう、魔石を渡してもらおうか」

「渡してくださいでしょ?」

「……クッ、渡して頂けますか?」

「その前に、宣言して」

「なに?」

「『衛士隊は、エムとその徒党のみが地竜討伐を果たしたとは考えない。街の防衛を結実させたのは、尽力した全ての冒険者達である』とね」

「!?」

「ちょっとエム!?、何を言い出すの!?」

ワタシは手でルナリアを制した。

「…お前達は地竜討伐の功績を要らないと言うのか!?、称号だぞ!?」

「ワタシ達は最後に止めを刺しただけよ、冒険者組合にもそう伝えてあるわ」

それでも聞かないから黙って逃げて来たんだもの。

「何故だ、冒険者」

地竜討伐者ドラゴンスレイヤー』なんて、ワタシには重荷にしかならないわ、ましてやイシユミ竜は人為的な方法で誘き寄せ、狩ってしまった形になってる。もし地竜が街に攻めて来た原因が明るみになれば、衛士隊はワタシ達に責任を押し付けてくる可能性がある。

それを避けたい。

……本音は目立ちたくないんだけどね。

そんなワタシの真意をエドガー氏は理解できないでしょうね。

故に…

「ワタシは冒険者等級『C』、地竜討伐なんて、分不相応だからよ」

そう、うそぶいておく

「………あいわかった」



『魔石』を手にしたエドガー氏は、顔には出さなかったけど、相当嬉しかったのか、小躍りでもしそうな雰囲気で街に戻っていった。

実はあの魔石、熊スケが余計な施術をしたおかげで、魔石としての価値は無いに等しい、いわゆる傷物。わかってるのかしら?

とりあえず、問題というか、面倒クサイ案件は片付けた。

「あれで良かったの?」

とルナリア

「悪かったわねルナ、地竜討伐の功績を無しにしてしまって」

「それはいいんだけど……私が倒したわけじゃないし」

するとスノウが…

「しなくても良い殺生をさせられて、気分が良くありませんしね」

それもある。

「そうね」

と、言っておく

「エムの冒険者等級を上げる実績になったのに…」

ルナリアは少し残念がってる、ごめん。

「でも、ワタシはこれ以上等級を上げるつもりもないし、安定した仕事を見つけたら、冒険者家業から足を洗うわよ?」

『え?』

皆が一様に驚いた。

「何よ」

「冒険者を辞める!?」

「そういった環境が整ったらね。嫌よ、いつまでもこんな殺伐とした仕事するなんて、ヤロー共には強姦されるし…」

「辞めて何をするんですか?」

「さあねー、なんかない?」

ワタシは食うに困らぬよう冒険者をしているだけで、ひっそり静かに暮らしたいのよ。特に素敵な殿方オジさまに囲まれて、毎日気持ちのいいHができればなお良し。

あ、パトロンじゃないからね?

ちなみに『娼婦』は嫌。

……

他に何か追っかけてこないだろうか?、と警戒しつつ馬車を進める。

そこで地竜戦を思い出す。

あれは今考えてもやり過ぎた。人の噂もなんとやら、ワタシ達のやったことは、いずれ冒険者を通して知れ渡るわよね…

それにしても……

「雷魔法やっぱりいいなー」

魔法という定義もおかしな術なんだけどね。

「エムは、神聖術は使えないのよね。なんで?」

知らんがな、こっちが聞きたい。

一応、術の組み立て方法とかはルナリアに聞いたけど、まるで発動しない。

「女神に嫌われてるのかしら?」

「ビッチだからねー」

そう言ってケティが御者席で笑う

女神だって相当ビッチ臭いけどねぇ

そんな事考えてるから力を貸してくれないのかしら?

……では、物理法則的に考えてみる。

雷=静電気

確か原理は同じ、プラス電荷とマイナス電荷が集まって、その間をバシッと行く。

魔法で『静電気』を生み出すことは物理的に出来る。ただし雷までのエネルギーへ持っていくには、どうやるか?、なのよねー

『摩擦』

ワタシは手のひらの上で土魔法と風魔法を駆使して静電気を生み出してみた。

パチパチと毛が逆立つ。

それを見て、スノウとルナリアが目を丸くさせてる

「何それ?」

そう言ったルナリアの腰に、ワタシは人差し指を近づけた。

パチっ!

「ひゃっ!」

ルナリアが飛び上がる

「何すんのよエム!!」

「ここまでは、ワタシもできる」

「まさか、今のは神聖術ですか!?」

スノウが驚いてる。

「ただの土と風の魔法よ」

『え?』

物理法則の概念がない世界で、それを説明するのは簡単じゃない。電気だの、電磁だの、量子だの、彼女達には理解出来ない。

ワタシがした事を簡単に説明すると…

土魔法で細かい砂粒を作りだし、風魔法で異なる2つの回転を作り出して、砂同士をぶつける。砂粒は摩擦を起こして帯電し、手に電荷が貯まる。

はい、静電気の出来上がり。

天雷もほぼ同じ原理。

雲が雷雲へと成長する過程で、昇る氷と落ちる氷の粒子がぶつかり合って摩擦で静電気が発生する、そしてある程度溜まると地上の電荷と引き合い天雷(落雷)となる。

雷雲は、ワタシの静電気を帯びたこの手と同じ。

「魔法ではないという事ですか?」

「魔法は事象を起こさせてるだけで、手のひらに自然の雷を作り出したのよ」

「……少しエムさんの、魔法体系がわかった気がします」

さすがスノウ。

「精霊の力を必要としないのはよくわかりませんが」

ガクっ

「なんでそんな事を思いつくの?」

と、ルナリアが不思議がる。

ワタシからすれば、神聖術の発動原理の方が不思議でならない、四属性や無属性は『魔力』というエネルギー源を還元して発動する。でも神聖術は、魔力は使わないらしい。

全ての発動が『女神の加護』なる胡散臭いチート術。

で、どうやるかと言うと……

「女神様の姿を思い描くのよ」

「見たことない女神なんて思い描けないわよ」

心象イメージでいいのよ、こんなお姿をしてるという自己の心象」

なんじゃそりゃ

「偶像崇拝しろってこと?」

「そうね、それが一番わかりやすいわ」

「うーん、イメージし難いわ。絵とか像とかないの?」

「そういうのは禁じられてるから」

ワタシはジーとルナリアを眺めた。

「……ちょっとエム、誰をイメージしてるのよ」

「ルナ」

「あなたねぇ…」

と言うルナリアは、どこか嬉しそうにしてる。

「……ダメだ、ルナじゃ、ダ女神になる」

「んなっ!?」

スノウを見てイメージしてみる……ビッチな女神。ワタシがタメ息をつくと、スノウが目を細めた。

「何か物凄く失礼をされた気がします」

Oh!

マティ、ケティ、サンに、ニク、をイメージしてみる、皆カワイイけど、なんか違う。

女神=美しい、は間違い?

そもそも、女神の姿をイメージしただけで、なぜか萎える。なんで神聖術が使えるようになるのか、そもそも意味フ。

「……ん、無理だわ」

ワタシは早々にサジを投げた。

……

さて、トンデルダルトトロリアーナを出てからここまで来て、ワタシはふと思う。

気持ちいいHをしていない。

心身的にも、精神的にも、苦痛すぎるHしかしていない。

…されたと言うべきかしら?

とにかくここしばらく素敵な殿方との出会いがない。金獅子のオジ様が恋しい。

と、言っても、こんな場所でそんな出会いがあるわけでもないし、出会うのはせいぜいクズな盗賊。

「ストレスたまるわー、発散したい」

思わず口から漏れた。

「すとれす?」

ルナリアが首を傾げる。

「なんかこー、楽しいことしたい。Hでも良いわ」

するとルナリアとスノウがいそいそし始めた。

「あんたらとHしたいんじゃないわよ」

2人とも『ガーン』と、擬音が聞こえて来そうな顔をした。

コイツら……

「ぼ、僕はダメだからね!!」

ニクはそう言って尻を隠した。

「するか」

「サン、エムと、えっちしてもいい」

「嫌よ、物欲しそうな顔するな」

「はいはーい、じゃあ、わたし相手するー」

御者席のケティが和かに手を挙げた。

「ケティは、尻を開拓するからね」

「え?」

ケティの顔から「さぁっ」と血の気が引いたのが見えた。

御者席でケティの隣に座るマティは、ケティを肘で小突いた。

マティは手を挙げないか。

カンカンカン

木槌の音3回は、『警戒』

「前方馬車群」

む、この間と同じシチュエーションだわ。

「どんな感じ?」

「…見覚えのある商隊ですね」

「え?」



それは、ロジャー隊が護衛する商隊でした。ニクのいた商隊でもある。

ロジャー達は休憩を終え、出発する直前だったみたい。

そこへ、ワタシ達が急ブレーキ気味に馬車を横付けしたものだから、ギョッとしてた。

窓から顔だけを出して挨拶する。

「こんな所で奇遇ですねー、ロジャーさん」

「……奇遇でもなんでもないだろう、街を出てここまで街道はほぼ一本道だ」

確かに。

そういえば、地竜討伐戦にロジャー隊はいなかったなーと、今気がついた。

で、会話すると、ロジャー護衛の商隊は、地竜が来る前に街を出ていたそうな。

「俺たちの任務は王都までの商隊護衛だ、その商隊を地竜にやられるわけにはいかなかったからな」

まぁそうよね、正しい判断だわ。

「それで?、討伐できたのか?」

「まあねー、街の皆の努力で倒したわ」

と嘯く

「そうか、それは何よりだ……俺たちは逃げたようで軽蔑するか?」

「別に、……あ、ルナリアを強姦したのは軽蔑するけどね」

「そ、それは……」

ワタシはゾクリとして、後ろを振り返った。

「ひっ」

思わず小さく悲鳴をあげてしまった。

無表情で、静かに殺気を放つルナリアがワタシの後ろに立っていた。

ロジャーも後ずさる。

「る、ルナ、この人達も街の往来で土下座までしたんだしさ…」

「許した覚えはないわ」

「だそうです」

ワタシは肩をすくめた。

「……」

ロジャーは無言で頭を下げた。

した事は最低なんだけど、ムーア君共々、妙に潔いよいのよねこの人達…

アレ?、そう言えばムーア君が居ないわ??

「ムーア君は?」

「…あ、アイツはあの街で徒党を抜けた」

そう言って目を逸らすロジャー

あれま。

「なんで?」

「……あの一件で変な方向に目覚めちまってな」

へー…

「え?」

「女の穴じゃ満足できなくなっちまったんだよ」

マジかー

「徒党連中が、ムーアにカマ掘られそうで怯えちまって、仕方がないからクビにした」

ロジャーが恨めしそうにワタシを見る、彼も冒険者としては中々の手練れだった。抜けたのは確かに痛いかも。

でも…

「私達のせいだとでも?」

「……そうは言わないが、キッカケはアレだったからな」

アレとは、幻影でロジャー氏の尻にムーア君のチンPを突っ込ませた。スノウの話だと、そうとは知らず、ムーア君はめっちゃ気持ちよさそうにロジャー氏をファックしていたそうな。

ワタシがヤレと指示したんじゃないわよ?

「ロジャーさんはお尻には目覚めなかったのね」

「目覚めるか!!」

普通掘られた方が気持ちのよさに、どうかなっちゃうもんだけど。

ワタシだって尻は嫌よ。

尻ねぇ……

ワタシはチラッと御者席のケティを見た。

……

ロジャー隊は、慌ただしく出発して行ってしまった。彼の徒党連中が興奮し始めてしまったとの事。

ワタシ達のせいかよ。

「丁度男が恋しかったのに、残念ね、ロジャー氏に嫌われたわね」

とルナリアがワタシを見ながらいやらしく笑う

「嫌われたのはルナでしょ、ワタシは別に彼らとは、なにも関わってないわよ」

少なくともHした関係にはないわ。

「ルナこそもう一度Hしたかったんじゃないの?」

「私だって相手を選ぶわよ」

「嘘つけ、あいつらに股開いたのはアンタじゃん」

「開いてないわよ!、アレは魔香のせいよ!!」

ルナリアが語気を荒げ、怒る。

「はいはい」

「エム!、あなたねぇ!!」

「マティ、ケティ、場所も丁度良いし、ワタシ達もここで休憩しますか」

「仰せのままに」

「はーい」

ケティが御者席で手を挙げると、馬車から飛び降りた。マティも続く。

「ちょっとエム!!、話は終わってないわよ!!」

うるさいなー、どうでもいいわ。



チェレスタを馬車から切り離してやると、彼女は近場の草地へ赴きムシャムシャ食べ始めた。

チェレスタは、ただの馬ではなく『ナイトメア』という魔獣、普段は魔素を取り込んで栄養にしてるらしいけど、本来の食事は馬とあまり変わらない。

馬らしく橙色の根菜が大好物。

その姿を微笑ましく眺めるワタシ、ルナリアは後ろからぎゃあぎゃあと吠えてる。

マジやかましい。

静かにして欲しい。

……ほんと、疲れる…

気分が悪い…

「ちょっとエム聞いてるの!?……エム?」

突然視界がグルンと回った。

ワタシは後ろに倒れそうになったけど、誰かが支えてくれた。

「ス、ノウ?」

ルナリアかと思ったら、スノウだった。

「…エムさん落ち着いて、……体内に魔素が溜まり過ぎて魔力が澱んでます。ゆっくり炉を開放して、深呼吸して下さい」

ワタシはスノウに言われるまま、魔力炉がある丹田の力を抜いた。

「んぁっ、あ、イクっ……」

何かがワタシの全身を通り抜けでた抜けた。

剥き出しの性感が刺激され、ワタシは瞬間で絶頂に達し、意識を失った。

……

気づくと馬車の中にいた。

カーテンが閉められ薄暗い。

目の前には全裸のスノウ、魔族スタイル。

ワタシも全裸だった。

「……スノウ?」

スノウが潤んだ目で優しくキスしてきた。ワタシは無意識にそれに答え、舌を絡める。

深く抱き合う。

スノウがワタシの魔力経路に干渉してくる。

ワタシは怖くなって唇を離し、スノウを押し返した。

「す、スノウ、ダメ……」

「大丈夫です、身を委ねて」

スノウの唇がワタシの首筋に触れる。

「んあっ…」

ゾクゾクっとする。

スノウの手がワタシの乳房を包むように揉み上げ、指先で乳首をなぞってくる。その指がワタシの鳩尾をなぞりながら下へと降りていき、ヘソを通り、更に下へ

その指先には魔力が込められてる。魔力経路が近い身体がピクピクと反応してしまう。

「いやん、ああん」

体内を掻き回される。

魔力経路を通じて性感を刺激される。

「ああ、らめぇ、スノウ、こんな、ああ…」

魔族領でもこんなの経験しなかった。

スノウの指が、ワタシの秘穴に到達した。

「フフ、洪水ですね」

「ひあっ!」

中指の腹で、秘穴の口をなぞり回され、クリPさんも剥かれた。

クチュっと音がする。

「ひっ!」

ワタシは思わず腰を引いてしまった。だけどその動きを追い、スノウの指が中に入ってきた。

ぢゅぷ

「ひあっ!!」

ズプププっとスノウの指が入ってくる。

ナニこれ、キモチイイ!!

「アッ!、んああっ!!」

ぢゅっぷ、ちゅぷっ、と、イヤラシイ音が車内に響く、ワタシめっちゃ濡れてる。

尻を伝って愛液が床に垂れ落ちてる。

「あ、やん、あ、いやん、んあっ!」

信じられないほどの絶頂感アクメが迫まってくる。

「いいんですよ耐えなくて#__・__#、全てを吐き出して下さい」

「だって、こんなぁっ!、はひっ、ひっ!!」

 スノウの指テクが凄すぎる。

「イ、イクっ、んああっ!」

ワタシがイキそうになったところで、スノウが指を抜いた。

「ああ、いやぁん」

スノウが悪戯っぽく笑う

「あら?、さっきは嫌がってませんでしたか?」

「……い、いじわるぅ」

スノウが再び指をワタシの股間に充てがってきた。でも指の腹で秘穴口をなぞるだけで、中に入れてこない。

それだけでも身体が痺れてくる。

「お、お願い、スノウ、入れてぇ、掻き回してぇ」

「ダメですよ、ビッチなエムさん、まだです」

スノウが指でなじってくる。魔力を纏う指でワタシの秘穴は、我慢できなくてダラダラと愛液を垂らし続けてる。

「ひぁ、こ、こんな、やぁ、んなぁ」

魔力経路を弄られてる。それが性感帯と連動していて、とてつもない悦楽を味あわされてる。ワタシの身体に施された魔改造と、それを操る事が出来る魔族とだけのプレイ。

入れて

お願い

掻き回して

いやぁん

……
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