【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

文字の大きさ
上 下
95 / 127
交易都市にて?

精神世界のHはダイレクトすぎる?

しおりを挟む
地面に突き刺さる長槍から放たれている電撃を浴びた闇ドロは、体を硬直させ、ビビビっと感電した状態のまま動けなくなってる。

そうなのよね、感電ってそうなるのよね。

『あ、あがっ、がっ』

はー、雷撃槍にあんな使い方があるのね

「エム姉!」

ケティが満面の笑みで手を振ってる。

マティが大楯を拾い背に担ぐと、ケティと一言二言言葉を交わして、一緒にコチラに歩いて来た。

「マティ、ケティ早かったわね」

「ご無事で何よりです」

「相変わらず無事にも見えないけどねー」

そう言ったケティがマティに小突かれる。

ぶっちゃけ死にかけました。

とは言わない。

ワタシの横でスノウがクスクスと笑ってる。

「何よ」

「いいえ」

「それにしても酷いよエム姉、あんな人達の護衛をさせるなんてさ」

口を尖らせるケティが可愛い。

って?、あんな人達?

ワタシが首を傾げると

「冒険者ギルドの元オサと、オサ代理です」

「あの人達何かしたの?」

マティが説明する。

かくかくしかじか……以下略

話を聞いてワタシは耳を疑った。

……マジ?、あのオジ様、”マダムスレイヤー”って、クズ男か。

いや、この世界の男は等しく性癖がオカシイ、金獅子のオジ様だってまともそうに見えて、酒に酔うと人の女を平気でNTRする。牢屋プレイのスケべ感も凄かった、人の事言えないけど。

現れたマティとケティに、ドルガーと衛士隊が唖然としてる。

精鋭の衛士隊十数人でも闇ドロを仕留める事ができなかった。

それなのに、突然現れた戦乙女が一瞬の内に制圧してしまったからね。

アレはマティ達の不意打ちみたいなモノだから、正面切ってやり合ったキミ達は誇っていいのよ?

傷だらけのドルガーが神妙な顔をしてコチラに近づいて来た。すると、マティとケティの前に片膝をついたじゃあーりませんか。

いきなり何事?

「戦乙女殿とお見受けします。ワタシは衛士隊上級長ドルガーと申します。此度は街の治安維持のために御助力をいただき、衛士隊一同に代わり感謝を…」

ですけどね」

マティがため息混じりに肩をすくめた。と、言うかホント、戦乙女の存在ってなんなの?
どんだけ敬服されんの?

「別に助力をしたわけではありません」

「そうそう、エム姉を助けに来ただけだしねー」

真顔のマティに対して、ケティがカラカラと笑う。

「エム?、そこの犯罪奴隷をですか?」

ドルガーのその言葉に、マティとケティの雰囲気が変わった。

殺気にも似た覇気を撒き散らす。

かしずくドルガーは、地面に視線を落とし、汗ダラダラ。

「今なんと?、エム姉様の事を奴隷と?」

「あ、いえ…」

「……エム姉、このおじさんのチンP、もいでいい?」

「は?」

ドルガーが顔を上げて、ケティを見た。

こらこらこらこら、ケティ、純潔なる戦乙女殿が何を口走るか。

「ダメでしょ」

……

衛士隊、特にドルガーから、闇ドロの身柄を引き渡して欲しいと要請されたけど、ワタシはこれを拒否。

理由として、衛士隊は未だ洗脳されてる可能性があるとの、スノウの主張を尊重した。

それに、たとえ洗脳が解けていたとしても、彼らにどうこうできる相手じゃないわ。

衛士隊としても、この騒動を起こした闇ドロを即座に殺処分したいのも解るけど、まだフィロドロの意識が存在してる以上、そうはさせられない。

どちらかと言えばこちらがワタシの本音。

ワタシ達は取り敢えず、適当な理由をつけて説得し、最後は魔族と戦乙女の威を借りて、その場から追い払った。

衛士隊は怪我人の手当て、半壊した侯爵家邸宅の調査を始めてる。

ワタシはそれらを見届けて、マティ達に向き直った。

「色々聞きたいこともあるけど、先ずはコレをどうしよう?」

ワタシ達は闇ドロを取り囲んだ。

アババババって、今も痙攣してる。

いやー、電気の力は凄いわ。

「単体の賊を拘束するのに便利なんですよ」

「どのくらい持つの?」

「そんなには持たないです」

「拘束解いたら逃げられそうだしなー」

眠らせる?、いや魔法が効くような奴じゃないし、薬も解毒されそう。

「うーん、仕方ない、潜るか」

「潜る?」

スノウが訝しげな顔をする。

「闇ドロの深層精神にね」

『!?』

マティ、スノウが驚きを見せた。

「危険です!!」

「なにを言ってるんですかエム姉!!」

ケティだけキョトンとしてる。

「ルナの精神支配を解くには、闇ドロとの繋がりを断つしかないでしょ?」

「だったらこの者を殺すべきです!」

「スノウ、それじゃあ解決にならないわ。あなただってわかってるでしょ?」

ルナリアの中には駆除できない闇ドロの分体がいる。本体を倒しても分体は残る可能性がある。そうなれば本体を滅しても意味がない。

…それに根拠もある。

「……フィロドロですか?」

「闇ドロにHされてわかったけど、まだフィロドロの意識は残ってる」

「だからって……」

「スノウはワタシの意を汲んでくれるんじゃなかったの?」

「それは……」

「エム姉、私も反対です」

もう、マティまで

「まあまあ、二人ともエム姉に従おうよ」

「ケティ!、状況がわかって言ってんの!」

「エム姉の考えてることはわからないけど、それだけじゃ無さそうだし」

『え?』

ケティの言葉に、マティとスノウが驚いた。

普段のほほーんとした脳筋系なのに、変なところでケティは鋭い。

「それだけじゃないって、なによケティ」

「えー?、わかんなーい」

「アンタね!!」

うーん、いい漫才コンビだわ。ハハハ

「ケティさんの言われる通り、他にも何かあるのですか?、エムさん」

「それを知りたいのよ」

言い出したケティ含め、3人が首を傾げた。

……

ドルガーを呼び戻し、野営用の大型テントを持って来てもらった。

なにをする気なのかと問われたけど、ヒミツと答えた。

当然ドルガー君は顔を真っ赤にして憤慨したけど、此方にはなぜか彼のタマQをキュッと萎縮させちゃう怖~いマイシスター達がいるからねー。

ドルガー君は顔を赤く染め上げワタシを睨んでる。血圧高いの?、死ぬよ?

「#御三方の、要請には応じるが、もしさらなる災厄を呼び込むなら容赦はせぬぞ」

「ハイハイ」

ん?、御三方?、マティとケティはわかるけど、なんでスノウまで?、あなたドルガーに何したん?

拘束された闇ドロごとテントで覆い、気を失ったルナリアを中へと連れ込んだ。

「スノウ、ウィンドベール使える?」

「はい出来ます」

「じゃあそれでテントを覆って、マティとケティは外で見張ってて、誰も中に入れないように」

『畏まりました』

騎士の礼をするマティとケティ

「それからスノウ…」

ワタシはスノウにだけ耳打ちした。途端にスノウの顔が暗くなる。

「……わかりました」

「大丈夫、ちゃんと戻って来るわよ」

「あなたを信じます」

……


さて、それじゃあ始めますか。

アババの闇ドロ君が何するつもりかって感じで目だけこっちに向けてる。

テントの中には、ワタシ、控えるスノウ、そしてルナリア。

ルナリアは、スノウがヒールをかけてくれた。でも精神ダメージまでは治せない。

後はワタシ次第

ワタシはワンピースを脱ぐと全裸になる。下には何も付けていないから簡単。

眠ったままのルナリアの前へ

「ごめんねルナ、ちょっと失礼しまーす」

ルナリアの足側に周り、彼女の足を開いてそこに膝立ちなる。

そして、スノウから渡されたエルフ呪具を手にした。夜のトバリの法具ではなく、呪具。

キツイけどこちらの方がシンクロ率が高い。

ワタシはそれを自らの秘穴に差し込んだ。

「んっ」

すると間髪入れずミチミチっと触手が伸びて尻の穴に入ってくる。相も変わらず卑猥な道具よね。

「ひあっ!」

気を抜くと意識が飛びそうになる。

呼吸を整え、丹田の魔力炉に力を入れる。

コレが慣れてしまった自分もどれだけビッチかと思うけどね。

怖い怖い

ルナリアに体を重ね、呪具を握り、闇ドロの分体が潜む彼女の秘穴にその先を宛てがう。

「ルナ」

ワタシは腰に力を入れ、呪具を彼女の中へと突入させた。

「んぐっ!!」

闇ドロの分体がワタシの呪具チンPにまとわりついてくる。

呪具を通して、ヌメリと吸い付き、しごかれる感触が伝わってくる。

エルフスライムの秘穴とは段違い。ワタシは我慢出来ず、腰を突き動かしてしまう。

キモチイイ、ヤバい、ナニよコレ

クソ、闇ドロめ

「うくっ…んふっ」

スノウがじっと見てる。

ああ、ダメダメダメ、これ以上は呑まれる。

「あ、いっ!、ひあっ!!、す、スノウ、お、お願い」

スノウがワタシの背中に両手をついて、ワタシの首筋にキスをして来た

「ひあっ」

やめて、そんなの事しないでよ、もー。

「いきます」

スノウはそう言って、ワタシのマジックチャージャーに魔力を注ぎこんだ。

ワタシの意識が呪具を通して、ルナへと接続される。

周りのノイズ音が小さくなり、視界が引くように狭まって……

身体という呪縛から魂が解放される……

そして、下方に向かって、闇の中へと落ちていく……

………………
…………
………
……

.

はっ

周囲は暗闇、どっちが上でどっちが下なのか、地面が有るのか無いかも、感覚が曖昧、宙に浮いている感じ。

ワタシはメインフレーム

現在、セカンドサブフレームに身体の方で魔法コントロールを、サードに身体そのものを担当させてる。

お互い独立モードで動いてるけど、繋がってはいる、股間がムズムズする。

コレは呪具プレイで暴走中だわ。多分一心不乱にルナリアを犯してるのね。

ごめんルナ…

フィロドロ君は更に下ね

『貴様、どうやってここまで来た』

闇ドロの声だ、どこにいるのやら分からん。

「アンタと同じ方法よ」

『馬鹿な、人がそんな真似をできるはずが無い』

「本当は、屋敷でHした時に気づいたんじゃないの?、ワタシの能力に」

『……まさかとは思ったが、貴様も分体を生み出せるのか?』

「半分当たり、半分ハズレ」

『何?』

「隷属支配されてアンタに壊されたワタシの精神は、確かにもう一人の自分」

『分霊か!』

「違うわよ、魂は一つよ」

『……貴様の言ってることが分からん』

馬鹿なの?

『ここは我の精神世界、お前は我の内なる宇宙にいるとわかっているのか?』

インナースペースと来ましたか。

「そんな事わかってるわよ」

『この様な芸当は、王都にいる賢者にさえ出来ない事だ』

あ、いるんだ賢者

『貴様が我と同じ高位の……』

「ああ、いい、いい、そう言う口上はいらないから、とにかくフィロドロ君を解放してよ」

『ふざけた事を、何故そんな事をしなければならない?』

「アンタが解放しないなら、この空間ごと消し去るだけよ」

『そんな事をすればフィロドロの魂も消滅するぞ』

「それはどうかしら?」

『何?』

「ここはアンタの内宇宙って言ったわよね?」

『……そうだ』

「ワタシは今アンタと精神で繋がってる。心の壁を遮るものがない」

『!?』

「アンタの思考もわかるわよー?、どれどれー?……ほほう、なるほど、なるほど、負の感情、魂ね、それを集めるのが目的だったのね…ああ、混沌の神?…糧?……」

『や、止めよ!!』

闇ドロは慌てて、ワタシとの接続を切った。

「あれ?、もしもーし……まあ、いいわ」

考えが読めるのは本当、糧の話はハッタリ。スノウから影法師伝説の話を聞いたのでこれは憶測だった。

闇ドロは何か、異界の神の眷属とかそんな感じだと思ってた。

どうやら当たりのようね。だけどそんな事は興味ない、どーでもいい。

ワタシは一方的に話しかけてやる

「精神世界は、よね?」

闇ドロは答えない。

ワタシは周囲を見渡した。

周囲に満ちた漆黒は、闇ドロに取り込まれた魂が変質し魔素化したもの。長い年月をかけ、どれだけ取り込んだのか見当もつかない。

肉体を失い、自我を失った魂はもう救えない。

「……貴方達の魂、使わせてもらうわ」

ここでは肉体を縛ってる犯罪奴隷の枷も無効、周囲に満ちる魂のリソースも潤沢、そして今、闇ドロの知識から面白いモノを見つけたわ

パンっ!

ワタシは胸の前で手を叩き、その手を前に出す。

そして闇ドロから得た知識に従い、呪文を唱えた。

“無は原始の理の始まりに、素は原初の理の終末に、無限に満ちたる混沌よ、深淵なる暗闇よ、我が意にしたがい、光を纏え、光よ集え、刻の縛りの永久とこしえに”

暗闇の中で一瞬だけ目の前が光る、そして暗黒が出現した。周囲より尚も黒い球体が。

『な、貴様!?』

再びの闇ドロ君のご登場

『その術は人が扱える代物ではないのだぞ!、わかっているのか!?』

えーえー、わかってますとも。この魔法がどんなもので、どんなヤバイモノなのか。

ワタシの最大戦術級魔法、”アトミックブレイク”なんてかわいいモノ、この術は更に上をいく。

まさに宇宙の始まり。

ワタシの魂が黒い球体に引き寄せられる。

ウフフ、最高だわこれ。

光さえも脱出出来ない極悪究極魔法。

“グラビティテンペスト”

周囲を満ちていた黒い負の魔素、魂が吸い込まれていく。

『や、止めよ!!、術を解け!!』

「今さら止まんないわよ」

『あ、あああ、世界が、私の内なる宇宙が……』

闇ドロの気配が消えていく、同時に周りの魂達も薄くなっていく、何かが透けて見え出した。

え?、ちょ、やば、ワタシまでも飲み込まれる!?

ぐはっ、制御が効かない。

足を踏ん張り、吸い込まれまいとしたけど、足元の闇がずるっと、剥がれた

ええーっ!!

足が浮いた、身体が浮き上がり錐揉みになる

きゃああああああーっ!!

ワタシは洗面台の排水口に吸い込まれる水のように、黒い球体に向かって


……

ドサッ!

いてっ!

ワタシはどこぞに放り出され尻餅をついた。

尾てい骨をしこたま打ってもがく、涙目のワタシは眩しさに目を細め周囲を見回した

…えー?

今度の場所は当たり一面真っ白、地面も上も、境界線がわからない。

2001年宇宙の旅

ってなんだっけ?

ん?

遠くに誰かがしゃがみ込んでる。

裸の男性?、何故に裸?

あ、ワタシもか。

ワタシは男性の所に向かった。警戒するような感じでもない。ワタシには背を向け、膝を抱えて遠くを見つめている。どこまでも白いけどね。

ワタシは男性の前に回った。やつれた顔をしてる。イケメンのイの字もない。それよりも随分幼い感じがする。

「フィロドロ……さん?」

「…遠くに行ってしまった」

「へ?」

「アレは僕の欲望、僕の色欲、僕の未来」

「色欲?」

「僕の願望が呼び寄せたモノ、全てを奪い、全てを体現した」

「貴方は街を滅ぼそうとしたの?」

フィロドロはこくりと頷いた

「なんで?」

「人間は汚れと欲望に満ちている」

「同意するわ」

「僕は、人々に絶望した」

「それでアレと手を組んだの?」

フィロドロは再びこくりと頷いた。

「僕は、人々が幸せになれる街を目指した。
だけど、人は欲望のままに行動し、裏切り、僕の大切なものを奪った」

「何があったの?」

「父の名で、僕は法人課税と貴族相続税の改正案を王都の財務局に提出した。だけど、それをよく思わない輩が父を暗殺し、病弱だったアドレー兄様をも毒殺したんだ」

おー、それはまたサスペンスな…

「一時的な増税だけど、内容を正しく理解すれば、不満なんて出るはずなかったんだ!」

「税金って難しいわよね、増税ってだけで毛嫌いするもの」

それはワタシがいた世界でも同じ、それに一度増税してしまうと減税するのは難しい。だから還付や、免税と言った措置を講じるんでしょうけどね。

でもそれは、おそらく『不満』と言う言葉で片付く話じゃない。

「確かに……僕の説明不足は否めない」

そう言った事にワタシはアドバイスはできない。専門外もいいとこ

「挙句に、僕は婚約者を人質に取られ、あらゆる方面から改正案の撤回を要求された。多額の身代金までも要求されて……」

ああ、まさに四面楚歌ね

「それを飲んだの?」

フィロドロはコクリと頷く

「でも彼女は、帰ってこなかった。彼女もまた殺された、見せしめの為に……」

フィロドロ君が涙を流す。

「政策は失敗に終わり、オッペケペイ家は、信用を無くし、失墜した」

「それで復讐のためにアレを呼んだの?」

「呼んでない、絶望した僕の前にアレが現れた。『全てを解決してやろうと』…」

ああ、やっぱりそういう事。

「僕はアレにすがった、でも復讐は望んでない」

「なんで?」

「…全てが恨めしい、憎い、なのに、なぜかそうは心が動かなかった。望んだのは全ての巻き戻し、街の発展」

んー

「ねえ、婚約者ってどんな人?」

「優しくて、可愛らしくて、いつも僕の側に…」

「名前は?」

「名前?」

「侯爵家の許嫁なんだから、それなりの家柄の人よね?」

「名前は……」

「顔は?、覚えてる?」

「顔…」

フィロドロ君は目を泳がせ、必死に婚約者の記憶を引き出そうとしてる。

「顔…名前??」

たぶんそんな人は実在しない。

「それ、最初から全部アイツの仕業よね?」

「……ち、違う」

「闇ドロ…あ、いえ、闇の魔物が偽の記憶を植え付けて誘導したのよ、そうなるように」

「…そんな、まさか」

「婚約者なんて本当はいない、最後の最後に決定的な絶望を貴方に与える為に、存在しない人物を仕立て上げたのよ」

「違う!!、彼女はいた!、僕の記憶に、記憶に……」

フィロドロ君は泣き出してしまった。

ワタシは彼に残酷な事実を突きつけた。でも知らなければ始まらない、この事件は終わらない。

闇ドロの意識に触れて、その記憶の断片が垣間見えた。

闇の魔物は、オッペケペイ家3代も前から暗躍してた。

気の長い話というか、回りくどいというか。

何故そこまでしたのか。

闇ドロが願いを叶えたとする『巻き戻しリセット』についてだけど、それはすなわち時間の逆行。さまざまな魔法が行使できるこの世界で、そんな事が可能なのかと言うと、不可能……だと思う。

まあ、その講釈はちょっと置いといて

まず、現領主であるフィロドロ君のお父上、兄上2人、…婚約者フラグは今初めて聞いたけど、スノウの調べでは存在の事実確認が出来なかった。

どういう事かって?

誰に聞いても、現領主は病に伏せてる。フィロドロが領主代行である、長兄は病死、次兄は犯罪に手を染め追放、生死不明。

である。

統一された解答、一見なんて事ない内容。

でも、誰一人領主の顔を覚えていない。

衛士隊はおろか、一番近しい屋敷の者達でさえ。

“現領主は屋敷にいる”

と答えたそうな。

では屋敷のどこに?

それは誰も答えられない。

この街の者達は、等しく認識を阻害され、無意識下で支配されていた。

刻を巻き戻したわけじゃない、そう思い込まされているに過ぎない。

結果的に、フィロドロ君の願いは偽装されていたわけ。

そして、街は発展という流れの水面化で人々の魂は少しづつ搾取され続け、最終局面の破滅へと導かれていた。

更に闇ドロは、貿易都市を踏み台に、王国の内側から支配域を広げていこうと考えてたみたい。

下地を整えて、長い期間かけて人々の負の感情や魂を搾取する安定した盤石な農場とするために。

要するに人々のが目的。

他にも闇ドロの記憶情報に気になるものがあったけど。それはこの件とは関係なさそう。

いまこのインナースペースで、あの気持ち悪い闇ドロの気配は感じない。ブラックホールに飲み込ませて滅したと思って間違いない。

だけど闇ドロが消えた事で、フィロドロ君は、自我を取り戻し、事実を知り、人生2度目の絶望を味わった事になるのよね。

ワタシのせいじゃない、ワタシを巻き込んだ君らが悪い。

膝を抱えて咽び泣くフィロドロ君。

こんな状況で、彼をカワイイと思ってしまった。

ワタシはつくづくビッチだなぁと思ったわ。

フィロドロ君の前にしゃがみ込むと徐に彼の唇にキスをした。

「ね!?、んなっ!!、な、何をいきなり!」

フィロドロ君は、ワタシの肩を掴んで引き離した。

「裸の女を目の前にして、欲情しないわけ?、ワタシなら男女関係なくするわ」

ワタシは縮込んだ彼のチンPをタマ筋からさすり上げた。

「あっ!」

腰を引いたフィロドロ君

それだけでムクムクって起き上がり、太く硬くなっていく。

「フフ、ここは正直ね」

手でしごく

「ウッあ」

そしてワタシは彼のチンPをしゃぶった。

「あ、こ、こんな、あっ、あっ!」

あー、凄い反応、脈打ってビクビクしてる。

「で、出る!」

え?、もお!?

どぷっ

ンプっ!?

モノ凄い量の命の液がワタシの口内に吐き出された。

溢れんばかりのその量に、ワタシは焦ったけど余さず吸い上げ飲み込んであげた。

チュる、ジュルルル。

……

ワタシは何度も彼のチンPを嬲り、性感帯を刺激してやった。

仰向けでビクビクと体を震わせるフィロドロ君。

ここは敢えてフィロ君と呼んであげよう。

「ご、ごめん、ああ」

「フフフ、いいのよ、昂ってきた?」

「ぼ、僕こんなの初めてで……」

「じゃあ、お姉さんが優しく導いてあげる」

彼は本物のフィロドロなのか?、闇ドロの罠じゃないか?、とワタシは最初に勘繰った。

チェリーな感じも、演技ではないかと。

ワタシの精神は既に闇ドロに支配され、淫欲に犯されているのではないかと。

ま、ここまで来たら、交わってみればわかるわね。

ワタシ達は白い精神の部屋で、お互いの性欲を解放し、ただただ体を重ねて、Hに及んだ。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

世界を越えたら貞操逆転

トモ治太郎
ファンタジー
愛車に乗ってトンネルを抜けた先は別世界だった。 その世界は女性だらけの世界だ。俺の愛車は骨董品レベル? とは言え近未来的な話はありません。 よくある多数の女性とイチャイチャするお話です。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

処理中です...