【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

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新たな災難の始まり?

繰り返すはエルフのHな呪い?

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今夜は、冒険者組合が臨時会合を開くため、等級A以上の冒険者が街議会所に呼び出されていた。

内容は、焼失した冒険者組合庁舎の建て替えの件。建て替えるにあたり、福利厚生関連や、利便性について冒険者の意見を募りたいと言うのが趣旨。

等級Aとなったトランは、必然的に出席せざるを得ない。
トランはため息をついた。

「まったく面倒な…」

組合の主催した会合は本当の話であり、冒険者の意見を聞くのも偽りではない。ただし、狙いは、トランを屋敷から引き離すのが目的、それは冒険者組合局長代理、スーの画策。

どこか疲れきった様子のトランは、会合場所へと向かった。

……

さて、トラン邸への突入部隊は二手に分かれた。、リンナとシェーダが地下隠し通路から屋敷へ侵入、ネイルとシノが地上から、それも建物の上から突入することになった。

エムの居場所はわからない、恐らく建物上階にいるであろうと予測はしていた。ならばリンナ達が上から侵入した方が良いはずだが、理由はすぐにわかる。

夜半の鐘楼の音に合わせ、作戦行動を開始しする。

『エム救出作戦』

シノが街の中央にある一番高い鐘楼の上で、三角形の木の骨組みに布を張ったものを背に背負う。

「ほ、本当にコレで?」

そういったネイルは縄で腰をシノと繋がれていた。

「夜のトバリに出入りしている商人さんの品で、私も半信半疑だったんですけど、リンナさんと昼間に試しました。すごいですよこれ、『』って教えが吹っ飛びました」

「そんな事言っても鳥じゃあるまいし、ってだけで怖いんだけど……」

「少しコツは要りますけど、結構長く飛べます」

「うう」

2人は、街で一番高い鐘楼から空を飛んで、トラン邸の屋根まで行こうという作戦。

「行きますよ」

ネイルがうなずいた

ばっと踏み出すシノ、そのまま頭から自由落下する。

「!$%&!?&$!?」

ネイルが声にならない悲鳴を上げた。

「慌てないで」

ある程度の加速をつけたところで、シノが頭を上げた。

そこからフワリと空高く上昇を始めた。昇って昇って昇って、鐘楼よりも高い位置へと到達する。

それは三角翼のグライダーだった。

「ね?、凄いでしょ」

と、シノが笑う

「ひいい……」

眼下にポツポツと街の明かりが見える。足が地に着いていない感覚にネイルは小さく悲鳴を上げて青ざめた。

闇夜の中、二人を乗せたグライダーが街上空高くを住宅地方向へと旋回していった。


……

一方で、リンナとシェーダは地下道を進む、境界線にあった鉄柵のカギは、シノがあらかじめ開けてくれていた。

「シノさんは優秀ですね。魔法の施錠も難なく開けてました。彼女のおかげで色々と助かっています」

「ふふ、シノがいないとうちの徒党って回らないんですよねー」

滑空具グライダーも、畏れずにあっさり使いこなしてましたし」

「……リンナさん、本当にアレで鳥みたいに飛べるんですか?」

「ええ、原理は鳥が羽を開いて『滑空』するさまを形にしたそうです。速さが増すと、羽根を下から押し上げる風の流れも強くなって、上へ上へ持ち上がって飛ぶのだそうです。確か『揚力』と言ったかしら?。

「ようりょく?」

「そうそう、わかりやすい例えが帆船です。帆を羽根に見立てると実は同じ原理だそうです。帆船って前から風を受けても、前に進めますよね?」

そう言ってリンナは、手で帆と風の流れ、船体の向きを説明する。

「なるほど、博識ですねリンナ」

「いえいえ、お客様に教わったんです」

「リンナさんも滑空具は試したんですか?」

「いいえ、シノさんが試して飛べるのはわかりましたが、私は怖くて無理でしたね」

「リンナさんでもやっぱり怖いんだ……世の中変なこと考える人がいるんですね」

「滑空具は、西の大陸から伝わって来たそうです……」

リンナがある所まで来て足を止めた。

「……ここですね」

分かりにくいが屈まないと出入りできない細い幅の穴が有った、覗き込むと上がり階段がある。リンナを先頭に中に入る2人、その先は天板によりふさがれているが、押すと持ち上がる。

「シェーダさんお願いします」

シェーダは頷くと、リンナの横に来て、2人で一緒にゆっくりと持ち上げた。

ゴリっと持ち上がり、人ひとり通れるぐらいに横にずらした、外は真っ暗、少し様子を伺い、リンナが外に顔を出した。

シェーダが暗視の魔法をかけてくれていたので薄っすらと周囲が見える

そこは丸い狭い部屋だった。他には何もない

リンナは音も立てずにスルリと外に出た。

改めて周りを見るが、窓はない、何処から風が流れてくる、近くには気配は感じない。

リンナが手で合図すると、シェーダも出てきた。

リンナが指で声を出さないで、と指示をだすとシェーダは頷いた。

トラン邸は、基本ネイルの屋敷と同じ間取り。ネイル邸の見取り図で、大体は把握しているが、同じ意匠の建物といえ、トラン邸は内部構造が違う可能性もある、現に隠し通路の構造が、ネイル邸とはだいぶ異なる。

リンナが何かを見つけた。大きなレバーだ、リンナは躊躇なく、グイっと引いた。

すると連動してゴリっと壁に隙間が生まれる、横にならないと通れないほどに狭い。リンナはシェーダに頷くと、狭い隙間をカニのように横向きに侵入した。

程なくして、廊下に出た。

柱と柱、それと飾られた人の彫刻の陰に見えないように工夫された隠し通路、その位置はネイル邸とほぼ一緒だった。

リンナがスンスンと周囲の匂いをかいでいる

「お姉さまの匂いを感じる……こっちだわ」

……

その頃、トラン邸屋上にたどり着いた、シアとネイル。

「ああ、死ぬかと思った。なんてアホな物考えつくのかしら」

「大丈夫ですか?、ネイルさん」

「少しちびっちゃったわ……でも本当にここまで飛んできちゃったわ、凄いね」

飛んできた方向に、出発した鐘楼が影に見えた。深呼吸するネイル

「ふぅ、よしっ、シノ、行動開始ね」

「はい」

天窓に取り付いた2人、ネイルはショートソードを、シノはダガーを抜き、お互い頷いた。

「せーの」

ネイルとシノは、予め調べてあった魔法結界の掛かっていない天窓をこじ開けて、屋敷の中へと飛び込んだ。



エムの私室、ケティがエムの髪をすいていると、物音に気がついた。

「誰か来たみたいねー」

さも興味なさげにそう宣うケティ

反対に、エムのドレスを整えていたマティは険しい顔して手を止めた。

「エム様、少々失礼します」

マティは作業を止め、スタスタと部屋の入り口へと向かう。そこには、カートに乗せられた簡易鎧2セットと大きな盾と大振りなバスターソード、そして長い槍が立てかけられていた。

優雅で豪奢な部屋には似つかわしくない一式。

マティがその開かれた鎧の背中から、侍女服のまま腕を入れると、ガチャガチャッと、鎧が動き、あっという間にマティの上半身を鎧が覆った。

下は侍女服のままに頑丈そうな胸当ての鎧、身が隠せるほどの大きな盾と、刃が幅広いバスターソードを手にし、両側面に羽根飾りのような意匠がついたバイザー付きの兜を被る。

「ケティ、エム様お願い」

「ほーい」

マティはバイザーを下ろすと、エムの部屋を出て行った。

……

廊下を走るネイルとシノ、彼女達の役割は陽動、トラン邸の守衛達を引きつけるのが役目。

「建屋内の造りは、うちとほぼ一緒ね」
ネイルは周りを見ながらそう言った

「わざと騒がしくしてるのに誰も出てこない。やる気あるのかしら、この屋敷の連中」

「でも変じゃないですか?、外の門にはいましたよね?」

「外の守りに絶対の自信があるのか、間抜けなのか…」

ネイルが廊下の角を曲がろうとした、その時!

「ネイルさん!」

シノがネイルの右腕を掴んで引き戻した。間一髪、ネイルの目の前に剣が突き出されていた。ネイルとシノは飛び退き距離を取る。

「賊にしては良い判断です」

ネイルとシノが構える

曲がり角から現れた人物を確認して、ネイルは訝しげな顔を一瞬するが、直ぐに散眼した。

「まさか……」

ネイルにはその姿に見覚えがある様だった。服装は侍女の服だが、胸当てに、羽根飾りを模した兜、背ほどもある大きな盾、幅広い刃のロングソード。

その出立ちに、ネイルがつぶやく。

戦乙女バルキュリア、なんでこんな所に…」

「え?」

シノがその名を聞いて驚く。

「その呼び名は、忘れて久しいです。よくご存知ですね」

「冒険者時代に、王都でその盾を見た事があるわ。代々、王王都騎士団で『戦乙女』の称号を与えられた者に受け継がれる大盾」

「なんでそんな人がココに?、偽物なんじゃ……」

シノのこめかみを汗が流れ落ちた。シノも戦乙女の事は知っている、一騎当千にして、伝説的存在であると。

「偽物か本物か、試してみますか?」

バイザーの下、マティの口元が笑う

「今世代の戦乙女は2人いて、歴代最強じゃないかと言われてたわ、でも数年前に騎士団をなぜかされてる」

ネイルが顔を顰めた。

「さすが、冒険者組合の受付嬢ですね、情報にお詳しい」

「私を知ってる?」

「隣家のお嬢様が、賊まがいの真似をするとは、どう言った了見ですか?」

「エムさんを攫っておいてよく言うわ」

「エム様を攫う?、……ああ、あなた方ですか、エム様を自分達で囲って性奴隷にしようと付きまとっているアバズレ連中とは」

「はぁっ!?、そんな事するわけないでしょ!?、誰よ!、そんなデマを吹聴してるのは」

「アバズレは皆そう言うんです」

「誰がアバズレよ!、エムさんを囲っているのはアンタ達じゃん!、私達は助けにきたのよ!」

「助けにきた?、なにを世迷言を」

マティはフンと鼻で笑う。

「何にせよ、不法侵入に、武器の携帯、明らかに強盗の類と判断します。当屋敷に仇なす不届き者は排除あるのみです」

「話にならないわ」

ネイルが足を踏み込むと、マティもまた盾を前に足を踏み込んだ。



一方、1階廊下は、リンナ、シェーダと、ラライラの4人が遭遇し、一瞬即発で威嚇し有っていた。

「貴方は確か夜のトバリの…」

「リンナです。お見知り置きを、セリンさん」

「それにシェーダさん!?」

「…セリン」

シェーダが4人を睨みつける。

「襲撃者って…」

ラライラのセリンは、『屋敷に不心得な侵入者が来る可能性がある、容赦なく殺せ』と、侍従長に言われていたが、それが知り合いの人物達に驚きを隠せなかった。

しかし、セリンはナックルを出すと構えた。ラライラ各位もそれぞれ武器を構えた。

「アンタ達、いい加減にしなさいよ!」

それを見たシェーダが、怒鳴りながらリンナの前に出ようとするも、リンナがそれを制する。

「セリンさんでしたか?、私達の目的はここに囚われているエム様を救出することです。邪魔をするなら容赦しません」

「は?」

「エム様はどこですか?」

「な、なんの話よ!?、なんでエムさんの話しがここで出るのよ!?」

「ご存じない?」

「し、知らないわよ!」

リンナとシェーダが顔を見合わせる。

「ラライラは別件のようですね、シェーダさん」

「予測はしてましたが……」

「な、何よ!?、なんなのよ!?」

「では、シャイアさんはどちらにいらっしゃいますか?」

「なっ!?……」

「エム様は、トランの辱めを受け、精神支配されてここ捕まっています」

「は?、トランが!?」

「貴方のリーダー、シャイアさんも同じ様な状態なのでは?」

セリンは一瞬驚いたが、口を閉じ平静を装う。

「もしくは人質に取られているのではありませんか?」

「セリン、全部バレてるわよ、アンタ達ラライラが……」

「シェーダさん」

リンナは、それ以上はダメだと言う意味を込め、口に人差し指を当てた。

「あ…すみません」

ラライラを操っている者が、息を潜めて様子を伺っている可能性がある。不用意に情報を漏らすと、シャイアに危害が加えられるか、最悪主犯に逃げられてしまう可能性もある。

彼女達が脅されて犯罪に手を染めている証拠を掴むためにも、侍従長とやらは押さえておく必要があった。

「だ、だからなによ!!、屋敷に入り込んできた賊の戯言に付き合っている暇はないのよ!、皆んな!、コイツらを取り押さえるわよ!、私達のために!」

『わ、私達のために!か

セリンの掛け声に、ラライラ達は其々に武器を構えた。

「では、仕方ありませんね。こちらも威力行使します」




エムの私室

ぼんやりとソファに座っていたエムが、すくっと立ち上がり、スタスタと歩いて行く。

「エム様、どうされました?」

ケティが声を掛ける。

するとエムは、壁に備え付けられている装飾品のロングソードに手をかけた。

「エム様!?」

マティは一瞬、その身に戦慄が走るのを感じた。

『殺気』、それも尋常じゃない気配がエムから放たれていたのだ。

「!」

ケティは素早い動きで、入り口へ周り、装飾品に偽装されていた立て掛けてある大槍を手にして振り回し、穂先をエムに向け構えた。

「何をする気ですかエム様!、その剣から手をお離し下さい!」

「……」

エムは背を向けたまま答えない

「…手荒な真似は……したくありません」

エムは壁から剣を抜き取ると、クルリと廻し、首だけを後ろに倒す様に振り向き、視線をケティに向けた、その口元は笑みに歪んでいた。

ゾッとするケティ



ドガーンっ!!

エムの私室の扉に衝撃が伝わる。

扉がゆっくりと開き、ケティが背中から倒れ出る。

失神していた。

エムはケティの首根っこを掴むと、引きずっていった。

……

元冒険者のネイルと、限冒険者のシノは苦戦していた。2人の前に現れた侍女メイドは、王都騎士団に所属する最強の女性に与えられる『戦乙女』と呼ばれる称号を持つ人物だった。

「くっ!」

マティは1人で、ネイルとシノ相手と切り結ぶ。

即席とは言え2人の連携は見事だった。しかしそんな2人相手にマティはあからさまに手を抜いている。軽くあしらわれるも、ネイルとシノはそれでも攻めあぐねていた。

「バカにしてる、でも防御が崩せない」

ネイルがチッと舌打ちする。実力差がありすぎた。

「ネイルさん」

シノがネイルに耳打ちする、ネイルが小さく頷いた。

シノが後ろ手に、小さな玉を2つ握っている。

ネイルが背を低くして走る。ネイルはマティの前に閃光玉を炸裂させた。

「!」

盾で防御するマティ

「取った」

一瞬で回り込んだネイルは、剣を突き出した。

しかし…

そこにマティはいなかった。

「ふふ、惜しかったですね」

マティは、いつのまにかネイルのうしろに回り込んでいた。

「!?」

ぶおっと、ネイルの首にマティの剣が迫る。

ネイルは死を悟った。

と、その時だった。

突然何かが飛んできた、その物体はマティに激突し巻き込んで吹っ飛び、彼女は壁に激突した。

「え?、何?」

マティともう1人が折り重なるようにして倒れている。

それはマティとケティ、2人共ぶつかった衝撃で気を失っていた。

「え?、なにこれ」

ケティが飛んできた方を見たネイルは目を丸くする。

「え、エムさん!?」

ドレスを着たエムが、ロングソードを片手にそこに立っていた。

…だが様子が変だ。

ネイルはエムの放つ得体の知れない気配、その異様さに動けない。

エムが不気味に笑った。

……

リンナ達は、あっさりとラライラを制圧していた。

一瞬の戦いだった。

彼女達はリンナの前に魔法さえ使うこともできず、打ち倒された。

シェーダが唖然としている。

「全く見えなかった」

リンナの動きが凄すぎて、魔法で援護するとかそんなレベルではなかった。

「シェーダさん、彼女達の拘束を」

「あ、はい」



「う……」

「気がつきましたか?、セリンさん」

「な、魔法縛鎖!?」

「あまり時間がないので担当直入にお聞きします、エム様はどこですか?」

「し、知らないわよ!!、なんなのよ貴方は!?、なんなのよあの動き!、あんなのまるで……」

リンナはため息をついた。

「シェーダさん、ここをお任せします。貴方はシャイアさんを……」

リンナが、言いかけて振り向き目を見開いた。

そこに立つロングソードを携えた、ドレス姿の女性、エムだった。

「……お姉さま」

リンナの胸を耐え忍んでいた思いが締め付ける、目から涙が溢れ落ちた。

しかし…

ふっと視界から消えたエム

次の瞬間、彼女のロングソードの切っ先が、一瞬でリンナを貫いた、そのま壁まで押し込まれ、壁に接触したロングソードがへし折れ弾け飛んだ。

「リンナさん!!」
シェーダが叫ぶ

「だ、大丈夫です」

エムの剣はリンナを貫いていなかった。リンナは刹那の刺突を僅かに避け、エムの右腕をガッチリとホールドしている。

「なんで…どうして……どういうおつもりですか!、お姉さま!」

「……五月蝿い」

エムは空いている左手でリンナの首に手をかけようとするも、リンナはその手首を掴んで阻止する。

「身体強化もしてないのに、な、なんて膂力なの……」

ギリギリっと押し込んでくる。

リンナはシェーダにかなり強力な身体能力向上の魔法をかけてもらっている。それなのに力が拮抗するほどに、エムの力は凄かった。

リンナに顔を近づけてくるエム、彼女の目にはまるで意思が感じられない。

「トラン様はワタシの全て、ワタシのスベテはトラン様のモノ、邪魔するモノは、全てナギハラエとトラン様はイッタ」

「くっ!、あの男!、よくもお姉様にこんな真似を!、しっかりして下さい!、お姉さま!!、私です!、リンナです!!」

「ウルサイ、さえずるな、ソノクチヲ閉じろ、なんびとタリトモ、ワタシとトラン様の愛は壊させない」

「トラン…絶対に許さない!……シェーダさん!!」

シェーダがエムの背に両手を突き出した、エムは後ろ向きにシェーダに蹴りを入れようとする。だがエムの注意がシェーダにそれた隙をつき、リンナはエムの腕を捻り、彼女達の首をヘッドロックしてひき倒した。

そこに、シェーダがエムの背中に両手をかざした。

エムの背中が光る。

「んああっ!!、ああああああっ!!」

エムが身をのけぞらせた。

シェーダがエムの背中に魔力を強制的に流し込んだのだ、彼女にかけられたエルフの呪いが発動する。

「ひあっ!いやあん、あ、あああっ!!」

エムは股間押さえて、悶えまくる。リンナはそんなエムを泣きながら抱きしめた。

「ごめんなさい、お姉さまごめんなさい!」

「あああっ!!ひっ、あ!、ひっ!、イクッ、イ、イクッっ!!」

ビクビクと痙攣するエム、リンナはそんなエムを抱き上げ、近くの部屋へと入った。

覆いがされ使用されていないソファーがある。その覆いを取り、喘ぎ悶えるエムをソファーに寝かせた。

「あ、あああっ!、いっ!!、あああああっ!!」

そして、部屋の入り口へと戻った。

「シェーダさん、ここでやります、見張りをお願いします」

「ここで!?、あ、はい、わかりました」

リンナは扉を閉め施錠し、ソファーへと戻った
ベッドの上に横たわり、恍惚な顔をして喘ぎ悶えているエム

「お姉さま…」

リンナは、腰のポーチからある物を取り出した、それは法具、いや違う

エルフの呪具、『寄生チンP』

リンナは、忍び装束の下を脱ぎ、下着をも下ろした。そして深呼吸をすると、呪具を自らの股間にあてがった。

リンナは少し躊躇したが、意を決して手に力を入れ……ズヌっと、呪具を秘穴へと挿入した。

「ふぅ、くっ、んっ!」

法具とは違う異様な感覚、勝手に中で太く膨れ上がり、根元からギチッギチッと細い触手が伸び始めた。

それが股間を這い回り、何本もリンナの尻の穴へと入っていく。

「んなぁっ!、あ、イヤァ」

リンナはよろけ、ベッドのヘリにしがみついた。膝立ちになり、喘ぎ悶えた。

「こ、こんな凄いの、お姉さまは…耐えて…む、無理、こんなの私には無理ぃ!!、た、助けて…」

エムの前で、リンナは悶絶する。

「んはぁっ!あ、ひぁ!!、い、イクッ!、いっちゃう!!、ダメ、んくっ」

だけどリンナはなんとかそれを耐え凌ごうと必死に我慢した。

「ほ、法具と同じよ、呼吸で、制御できいっ!、」

リンナがのけぞった。

いつのまにか、エムがリンナの後ろから抱きつき、下から手を入れ、乳房を揉みしだいたのだ。

「な、は、あっひいっ!、な、なんでお姉さま、や、やめてぇ」

エムは、リンナの首筋にキスをして来た

「ひっ」

そのままソファーに引き摺り込まれる。

エムが、リンナにキスしてきた。

舌を絡ませ、2人は抱き合った。

泣き出すリンナ。

「ああ、お姉さま、お姉さまぁぁ、ンブ、ん」

ちゅば、ちゅっ

エムがリンナをそのままベッドに押し倒す。

「お、お姉さま…」

「ワタシを犯していいのは、トラン様だけ…」

「ち、違う…お、お姉さまぁは、操られて……」

「黙れ」

エムは、リンナの寄生チンPを握った、そして触手に沿って撫で回す。

「い、いやっ!あ、あああ!!」

さすり、弄り、そして握って擦る

「んいゃあっ!!んなあ!、ああ、あひっ!」

寄生チンPへの手コキが、リンナのアソコに直に伝わり、リンナは身をのけぞらせた

「はあっ!んあああっ!!ひあぁっ!んなにコレっ、ひ、で、出る、なんか、でちゃうっ!!」

びゅびゅっと、寄生チンPの先端から、濁った琥珀色の粘液が噴出した。

ガクガクと腰を痙攣させるリンナ

「おね…おねえさまぁ……」

ベッドの上で、涙とよだれを垂らしぐったりとしてしまったリンナ

エムが寄生チンPを握ると、リンナの尻に入り込んでいた触手がずるずると抜け、じゅぽっと、彼女から抜ける。

「んああ」

リンナがビクビクっと痙攣する。

リンナの中にも濁った粘液が放たれていた、それがつうっと尻の方へと流れ出る。

そしてエムは、その寄生チンPを自らに差した

「ん……あ、ああ」

寄生チンPが、今度はエムの尻にぎちぎちと巻き付いていく、そしてエムは呼吸を荒くさせて興奮する。

横たわるリンナの耳元に口を近づけすると、エムは、リンナの股を割り、腰をいれ、寄生チンPを彼女の濡れて冷めやらぬ秘穴へと挿入した

「あ!ああ……お……おねえ……様」

こうしてリンナは、助けようとしたエムに返り討ちにされてしまった。

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