サキュバスクラブ~最高ランクの精気を持つボクは無数の淫魔に狙われ貪られる~

ウケのショウタ

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1章

1章4話 淫欲のクラブ4

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「サリナよ。よろしくね」

 女性……サリナさんはそう言って僕の隣に座った。
 僕の左腕にサリナさんの右腕がぴっとりとくっつくくらいの近距離まで詰めてきて、僕は思わず肩をすくませて視線を下に逃がした。

「こ、小作清太です……」
「ふふ、清太君かぁ。かわいい名前ね」

 かわいい、は今まで学校の女子たちから散々言われてきた言葉だ。
 同学年の女子から見てもそうなのだ、こんな妖艶な大人の女性からすれば本当に可愛い子供にしか見えていないだろう。

「それじゃあ、まずは乾杯しましょうか」
「は、はい……」
「お酒は大丈夫?」
「あ、ぼ、僕、まだ未成年で……」

 女性は興味深そうに一度頷く。

「ほんとに未成年なんだ、君。さっき聞いたときは冗談だと思ったけど、あのシャリアーデがあっさりとルールを破るとはね」
「え、じゃ、じゃあやっぱり……!」

 このお店……本当は未成年は入店禁止なんだ。

「い、いいんですか、僕、その……」
「いいんじゃない? シャリアーデはここの支配人だからね。彼女が今日を『特別キャンペーンの日』に決めたんなら、それがルールってことになるから」
「し、支配人!?」

 支配人って、ここで一番偉い人なんじゃないの!?
 なんでそんな人があんな……ほとんど全裸みたいな格好で僕みたいな子供の接客を!?
 何もかも謎過ぎるよこのクラブ……。

「まあいいじゃない。あなたは気にせず、この時を楽しめばいいのよ。はい、かんぱーい」
「か、乾杯……」

 グラスとチン、と合わせてドリンクを飲む。
 アルコールは入っていない、普通のオレンジジュースみたいだ。

「ごく……ごく……」

 味も美味しい。コンビニに売ってるような普通のオレンジジュースじゃない。
 すごく濃厚なのにさっぱりとしていて、こんな美味しいジュースが無料だなんて、

「それ、一杯5000円よ」
「ブゥーー!!!」

 ジュースを吹き出しゲホゲホとむせる僕を見て、サリナさんは楽しそうにケタケタと笑った。

「冗談よ冗談。このお店は基本的に円で取引しないわ。クラブポイントっていうポイントで……ちょっと、ほんとに大丈夫?」
「ケホッ! ケホッ!」

 長くむせる僕の背中を、目を細めながらさすってくれるサリナさん。
 ドリンク一杯5000円って……普通にあり得そうだから怖いよその冗談!

「あの、僕本当にお金持ってなくて……」
「大丈夫大丈夫、ちゃんと聞いてるわ。今日はだからあなたはお金の心配しなくていいのよ」
「……キャ、キャンペーンってどこまで無料なんですか?」
「本当に心配症なのねえ。――そうねえ」

 サリナさんは少し考えるそぶりを見せたあと、

「――逆に、あなたは何がしたい?」

 ゾッとするような妖艶な笑みをこちらへ向けてきた。
 今までは冗談も言う気さくな女性だと感じていたけど、今は……見ているだけで股間が固くなってしまうような妖しい大人の女性の顔だった。

「あなたのしたいことを教えて? それが無料かどうか、そのとき教えてあげる」
「…………僕の、したいこと……」

 ちらり、と視線が胸に向いてしまう。
 乳首以外ほとんど丸出しの、美しい巨乳。
 なにがしたいかと聞かれたら、あのおっぱいでいろんなことをしてほしいけど……。

「……」

 でも、そんなこと言って「そんなサービスが無料なわけないでしょ?」なんて笑われたら恥ずかしい……。
 うぅ……僕はなんでこう意気地がないんだ。

「あ、握手……とか」

 おずおずと僕がそう言うと、サリナさんは一瞬きょとんとした顔を浮かべ、すぐに可笑しそうに笑った。

「ふ、ふふっ……あ、握手……? そうね、ふふ……握手、無料よ。もちろん。ふふ……じゃあ、握手しましょ?」

 クスクスと笑いながら右手を差し出すサリナさん。
 うぅ……なんかこっちの方が馬鹿みたいで恥ずかしい!

 手を握り返すと……その柔らかさに驚く。
 女性の手って、こんなに柔らかいんだ。男の手と全然違う。
 すべすべで、ハリがあって、握手しているだけで十分過ぎるくらい気持ちがいい。

「ほら、ぎゅ、ぎゅ~♡」

 サリナさんが軽く握力を込めて僕の手を握る。
 手をマッサージされているような感覚に、頭がポーっとしてくる。

「…………」

 ――こんな柔らかい手で……。

 脳裏によぎるのは、さっき左右からキャストに抱き着かれながらおちんちんをシゴかれていた男性の姿。
 もしあんなことをサリナさんのこの手でしてもらえたら、どれくらい気持ちいいんだろう。

「……ごくっ」

 聞いてみたい。

 『手でシゴいてもらうのは無料ですか?』
 って聞いたら……サリナさんはなんて答えてくれるんだろう。

「……」
「……ふふ」

 チラリとサリナさんの顔を窺うと、彼女は僕が何を考えているのか全て見透かしたようにいやらしい笑みを返してきた。

「……て」
「ん?」
「……手、で」
「手で、なに? なんでも聞いて? 聞くだけなら、それこそタダなんだから」

 サリナさんが更に体を寄せてくる。
 大きな胸が僕の左腕にもにゅん、と押し付けられ、耳に吐息がかかるくらいの距離でサリナさんが囁いてくる。

 その間も、握手したままの右手を、サリナさんはいやらしく絡めていた。

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