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三食昼寝、家族付き
第1076話
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孤児院の子供が元気なのは素晴らしいと思います。
ただ元気すぎて疲れた。
花ちゃんや子供達と用意したクッキーは一枚残らず終了、うちの子の分はアー君がアイテムボックスに入れて隠してたから残っているけど、何というか鬼気迫る食べっぷりでした。
お腹が満たされた子供達は本来の目的、庭園の花を摘みに散会していった。
エロ教皇様もカゴを持たされ労働力として連れて行かれました。
「帝国の孤児も逞しいね」
「俺らが帝国に介入したことでシヴァが少年を守れるようになったからな。……子供の守護神としてシヴァにも声かけた方がいいのか?」
『ご利益はあるの』
「性別が限定されるのは暗黙の了解ってやつか」
そうだよね、さすがに神様の説明文に「未成年の絶対的な守護神です、ただし男児に限る」って書くわけにもいかないだろうし……スルーしたいよね。
ご利益だけはあるから考え物です。
「ちょっと遅くなったけどお昼にしようか、串焼きでいいかな?」
「腹減ったぁ」
『へったの』
「体がおっもい!」
「エビの串焼きあります?」
マールスがサッと焚き火台を設置、花ちゃんと協力して串焼きをせっせと並べ、アー君らは出来上がるのを待つ間シヴァさん談議が再開していた。
「帝国って広いからなぁ、難儀している子供も多くて、保護したらポイポイ孤児院に放り込むからあっという間に財政難になったみたいだな」
『あっちゃー』
「それを解決したのもシヴァだからたち悪いよなー」
賃金と経営資金はダンジョンで稼ぎ、余ったお金で周囲の土地を購入、孤児院を立て直してるらしいです。
どうやらシヴァさん、刀国基準でものを考えているらしく、でっかい孤児院を作ってそこに孤児を集めて育てさせようと思いついたみたい。
それを始めとしたあまりに無茶な要求に、雇われた人が教会に助けを求めることもしばしばあるんだって。
刀国の孤児院は国営だから事情が違うと思うんだよね、いやシヴァさんのことだから国に金を出させるつもりかもしれない、なんたって皇后となるのうちの女神様だし。
お金がなきゃ稼げばいいだろと言って、皇帝をダンジョンに放り込んでもおかしくない気がする。未成年だからそんな暴挙はしないと言い切れないんだよなぁ。
「経営者をイグちゃんに片付けさせて、代わりに子を亡くした親を雇いいれる。表面は取り繕っていますけれども、ただの乗っ取りですよね」
「のっとり!」
「キッシャァ」
イネスの言葉にロンちゃんとオプちゃんが同意している。
そして何気に手をつないでいるんだけど……ラブなのか友情なのか、判断に迷うところです。
「子供にもっと肉を食わせろっていうのも、当たり前のことを要求しているだけのつもりだからなぁ」
『ばーばのレシピ集を参考にするのは無茶よね』
「花ちゃんもう焼けたか?」
「キッシャ」
涼玉の催促に葉っぱを一枚千切り、出来上がった串焼きをのせて差し出す。
最近気付いたんだけど、気軽に千切っては便利に使っているあの葉っぱ、減らないんだよね。
「おおいい匂い」
『ドリちゃんのタレなの』
「ウマー」
バクバク食べる幼児三人の横で、ロンちゃんとオプちゃんは互いに食べさせあっていた。
なんだろう、女神様の笑顔が背後に見えが気がした。
ただ元気すぎて疲れた。
花ちゃんや子供達と用意したクッキーは一枚残らず終了、うちの子の分はアー君がアイテムボックスに入れて隠してたから残っているけど、何というか鬼気迫る食べっぷりでした。
お腹が満たされた子供達は本来の目的、庭園の花を摘みに散会していった。
エロ教皇様もカゴを持たされ労働力として連れて行かれました。
「帝国の孤児も逞しいね」
「俺らが帝国に介入したことでシヴァが少年を守れるようになったからな。……子供の守護神としてシヴァにも声かけた方がいいのか?」
『ご利益はあるの』
「性別が限定されるのは暗黙の了解ってやつか」
そうだよね、さすがに神様の説明文に「未成年の絶対的な守護神です、ただし男児に限る」って書くわけにもいかないだろうし……スルーしたいよね。
ご利益だけはあるから考え物です。
「ちょっと遅くなったけどお昼にしようか、串焼きでいいかな?」
「腹減ったぁ」
『へったの』
「体がおっもい!」
「エビの串焼きあります?」
マールスがサッと焚き火台を設置、花ちゃんと協力して串焼きをせっせと並べ、アー君らは出来上がるのを待つ間シヴァさん談議が再開していた。
「帝国って広いからなぁ、難儀している子供も多くて、保護したらポイポイ孤児院に放り込むからあっという間に財政難になったみたいだな」
『あっちゃー』
「それを解決したのもシヴァだからたち悪いよなー」
賃金と経営資金はダンジョンで稼ぎ、余ったお金で周囲の土地を購入、孤児院を立て直してるらしいです。
どうやらシヴァさん、刀国基準でものを考えているらしく、でっかい孤児院を作ってそこに孤児を集めて育てさせようと思いついたみたい。
それを始めとしたあまりに無茶な要求に、雇われた人が教会に助けを求めることもしばしばあるんだって。
刀国の孤児院は国営だから事情が違うと思うんだよね、いやシヴァさんのことだから国に金を出させるつもりかもしれない、なんたって皇后となるのうちの女神様だし。
お金がなきゃ稼げばいいだろと言って、皇帝をダンジョンに放り込んでもおかしくない気がする。未成年だからそんな暴挙はしないと言い切れないんだよなぁ。
「経営者をイグちゃんに片付けさせて、代わりに子を亡くした親を雇いいれる。表面は取り繕っていますけれども、ただの乗っ取りですよね」
「のっとり!」
「キッシャァ」
イネスの言葉にロンちゃんとオプちゃんが同意している。
そして何気に手をつないでいるんだけど……ラブなのか友情なのか、判断に迷うところです。
「子供にもっと肉を食わせろっていうのも、当たり前のことを要求しているだけのつもりだからなぁ」
『ばーばのレシピ集を参考にするのは無茶よね』
「花ちゃんもう焼けたか?」
「キッシャ」
涼玉の催促に葉っぱを一枚千切り、出来上がった串焼きをのせて差し出す。
最近気付いたんだけど、気軽に千切っては便利に使っているあの葉っぱ、減らないんだよね。
「おおいい匂い」
『ドリちゃんのタレなの』
「ウマー」
バクバク食べる幼児三人の横で、ロンちゃんとオプちゃんは互いに食べさせあっていた。
なんだろう、女神様の笑顔が背後に見えが気がした。
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