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三食昼寝、家族付き
第1043話
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フライングでレモンが届いた。
十箱ほど。
「母様、これどうするの?」
「ご近所におすそ分けする!」
我が家では消費しきれないので、お城と冒険者&商業ギルド、教会、学園に寄付した。
まだ半分残っている、そうだ孤児院にも寄付しよう、我が家は一箱あればいい。
あと三箱……よし、マシュー君と春日さん、あとはそうだ、ヘラ母さん!!
「売ってもいいかな?」
「値段はアカーシャに任せるよ」
でも我が家、まだ在庫があるんだよな、一箱は多い。
うーん、そうだグラちゃんに半分引き受けてもらおう、社務所や食事処で大いに消費してください。
「ご近所さんがたくさんいて助かった!!」
「ごめん、俺もまさかあんなに届くとは思ってなかったわー」
『空気がすっぱいの』
「いくら品質が良くても消費に限界があるよな、だけど夏になったらお中元とか言ってさらに届くもんな」
「あ~~、忘れてたぁ!」
まさかこの世界に御中元、御歳暮があるとは思わなかった。誰だ日本文化漏らしたの!
「という話を聞いて、ラミアの所から豆の詰め合わせセットが届いたんだ」
嫌がらせかな?
『ぎっちり』
「一応、種類ごとに箱は分けてあるみたいだな!」
「ぎゃーー! お豆祭りぃぃ!!」
「ネヴォラちょうどいい所に、レモンと各種豆持って帰ってくれ」
「いやぁぁ」
飛んで火にいるネヴォラというべきか、転移で逃げようとしたのをアー君に捕まったようだ。
『消費手伝ってね』
「大丈夫だ、この豆は一般に流通しているものより味はいいぞ!」
「いーーやーー!!」
「分けるの大変そう、でも我が家で消費するのは無理かなー」
「ひよこ豆は冒険者ギルドの酒場でもらっていいか? 人気メニューなんだ」
「どうせなら全部でもいいよ」
「珈琲と烏龍茶は僕がもらおうかな、モールにあるカフェで出せば簡単に消費出来るし」
アカーシャありがとう!!
「残りの豆は種類ごとに小袋に詰めて、レモンと一緒に配ろう」
『恐怖のお豆尽くし』
「俺、豆そんなに嫌いじゃない、イネスもな! ネヴォラだって大豆パスタ美味いって言ってたろ」
「ぶー」
嫌いなものを美味しいということに抵抗があるようです、この間ネヴォラが美味しいと言って食べてたクッキーが実は大豆粉で作られてると知ったらどんな顔するんだろうか。
うちの子もまだ気付いてないんだよねー、いやぁ、ヘラ母さんとゴブリンじいちゃんが共同で出した食育レシピ集、買ってよかった。
「そうだ! どうせならこの豆で作った料理を屋台で出したらどうだろう、宣伝になると思うんだ」
『素敵! お豆食べなくて済むね!』
「シャム兄、世の中には試食っていう単語があるぞ!」
『いやぁん』
「じゃあわたし食べなくてもいいね!」
「待て待て、レモンは持っていけ」
「はぁーい」
それならいっかーと、ネヴォラはちょっと大きめのザルに盛られたレモンを抱えて帰っていった。
十箱ほど。
「母様、これどうするの?」
「ご近所におすそ分けする!」
我が家では消費しきれないので、お城と冒険者&商業ギルド、教会、学園に寄付した。
まだ半分残っている、そうだ孤児院にも寄付しよう、我が家は一箱あればいい。
あと三箱……よし、マシュー君と春日さん、あとはそうだ、ヘラ母さん!!
「売ってもいいかな?」
「値段はアカーシャに任せるよ」
でも我が家、まだ在庫があるんだよな、一箱は多い。
うーん、そうだグラちゃんに半分引き受けてもらおう、社務所や食事処で大いに消費してください。
「ご近所さんがたくさんいて助かった!!」
「ごめん、俺もまさかあんなに届くとは思ってなかったわー」
『空気がすっぱいの』
「いくら品質が良くても消費に限界があるよな、だけど夏になったらお中元とか言ってさらに届くもんな」
「あ~~、忘れてたぁ!」
まさかこの世界に御中元、御歳暮があるとは思わなかった。誰だ日本文化漏らしたの!
「という話を聞いて、ラミアの所から豆の詰め合わせセットが届いたんだ」
嫌がらせかな?
『ぎっちり』
「一応、種類ごとに箱は分けてあるみたいだな!」
「ぎゃーー! お豆祭りぃぃ!!」
「ネヴォラちょうどいい所に、レモンと各種豆持って帰ってくれ」
「いやぁぁ」
飛んで火にいるネヴォラというべきか、転移で逃げようとしたのをアー君に捕まったようだ。
『消費手伝ってね』
「大丈夫だ、この豆は一般に流通しているものより味はいいぞ!」
「いーーやーー!!」
「分けるの大変そう、でも我が家で消費するのは無理かなー」
「ひよこ豆は冒険者ギルドの酒場でもらっていいか? 人気メニューなんだ」
「どうせなら全部でもいいよ」
「珈琲と烏龍茶は僕がもらおうかな、モールにあるカフェで出せば簡単に消費出来るし」
アカーシャありがとう!!
「残りの豆は種類ごとに小袋に詰めて、レモンと一緒に配ろう」
『恐怖のお豆尽くし』
「俺、豆そんなに嫌いじゃない、イネスもな! ネヴォラだって大豆パスタ美味いって言ってたろ」
「ぶー」
嫌いなものを美味しいということに抵抗があるようです、この間ネヴォラが美味しいと言って食べてたクッキーが実は大豆粉で作られてると知ったらどんな顔するんだろうか。
うちの子もまだ気付いてないんだよねー、いやぁ、ヘラ母さんとゴブリンじいちゃんが共同で出した食育レシピ集、買ってよかった。
「そうだ! どうせならこの豆で作った料理を屋台で出したらどうだろう、宣伝になると思うんだ」
『素敵! お豆食べなくて済むね!』
「シャム兄、世の中には試食っていう単語があるぞ!」
『いやぁん』
「じゃあわたし食べなくてもいいね!」
「待て待て、レモンは持っていけ」
「はぁーい」
それならいっかーと、ネヴォラはちょっと大きめのザルに盛られたレモンを抱えて帰っていった。
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