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三食昼寝、家族付き
第1021話
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どうも、引き続き夢の世界に作った空中庭園からお届けしますよ!
前回は空中庭園に魔境と桜並木、小さな山と川が作られ、メルヘンな家を配置した所で終了したんだよね。
お弁当作ったり、旦那様の休日前の濃い一晩に付き合ったりして、数日ほど間を開けて空中庭園にやってきたら景色が激変していた。
「誰、巨大キノコ設置したの! 桜がキノコで隠れて見えない! あと何で普通にハウスから出てくるかな、君は植物だよね!?」
「シャ~?」
何のことやらってジェスチャーされるのが若干腹立つ。
えっちゃんに促され、家の中に入ったら本で埋め尽くされていた。
家具の配置楽しみにしてたのに!!
「木のぬくもりを感じる室内だけど、せめてソファ設置したい!」
本に占領された狭い通路をスルスルと通り抜ける巨大花、住み慣れておる……。
奥に行ったらキッチンがあり、これまた手慣れた動作でお湯を沸かしている。
ツッコミが追い付かない。
あっ、上の階に上る螺旋階段にまで本が積まれてる!!
この乱雑さは刀羅でしょ!
ソファ周辺に山積みになっているのは魔術関連、この辺は鬼羅かな。
部屋を覗いたら本棚にギチッと商業系の本が詰まっていたので、あっちはアカーシャだろうな、僕がいない時に好き放題してるんだなぁ。
隣の部屋もきっと……と覗いたら窓際の日当たりがいい場所にハンモック、その下にふわふわの絨毯が敷かれ、巨大なダメになるクッションも置いてあったりと、ダラダラと本を読むスペースが確保されていた。
本棚には漫画本がぎっちり、空間拡張を使ってまで詰め込まれていた。
アー君が女神様から貰った本かなぁ、あのね、君達の本を詰め込むためにこのお家建てたわけじゃないんだよ?
心の中で苦情を呟きながらキッチンに戻ると巨大花がお茶を淹れてくれたけど、座るところがありません。
ソファの上にも本が積まれているんです、きっと読む時は魔法でどうにかするんだろうけど、クリーンしか使えないんだよね僕って。
仕方なく床に腰を下ろしたら、高々と積まれた本の間にいる誰かがいた。
目が合った途端サッと姿を隠したけど、こちらが気になるようでチラチラこちらを見ている気配。
「キーシャー」
良い匂いがするなぁと思ったら、巨大花が旗を立てたオムライスを片手に立っておりました。
料理することと、食材、どっちにツッコミを入れたらいいのだろうか。
タタタと巨大花に駆け寄って行ったのは先ほど目が合っただろう相手、背丈は多分僕の腰ぐらいまでかな、小さな少年は巨大花に近付くとその背後に隠れ、チラッと僕を伺った。
僕の分身かと思うほど僕の子どもの頃そっくりなんですが、いや、褐色肌で美少年だし、もしやアカーシャの子供とか?
オムライスをカウンターに置いた巨大花は、警戒心を顕わにする少年をひょいと抱き上げて子供用の椅子に座らせるとスプーンを手に取って少年の口元に運んだ。
「あー」
「シャ~」
当然のように口を開ける少年、「いい子だね」と言わんばかりに声をかけながら食べさせる巨大花。
口の周りが汚れれば自分の葉っぱを千切り取って拭う、巨大花、お前……オカン属性だったのか。
食事風景を何となく眺めながらお茶を飲んだ後、適当にその辺にある本を手に取ってみたけど小難しい描写で意味がよく分からなかった。
魔法陣とか書いてあるから鬼羅辺りの書物だとは思うけど、こんな本どこで手に入れたんだろう?
頭から煙が出る前に本を閉じ、視線を上げたら巨大花が床に座り、足部分の間に少年が座って二人仲良く絵本を読んでいました。
……よし帰ろう!
前回は空中庭園に魔境と桜並木、小さな山と川が作られ、メルヘンな家を配置した所で終了したんだよね。
お弁当作ったり、旦那様の休日前の濃い一晩に付き合ったりして、数日ほど間を開けて空中庭園にやってきたら景色が激変していた。
「誰、巨大キノコ設置したの! 桜がキノコで隠れて見えない! あと何で普通にハウスから出てくるかな、君は植物だよね!?」
「シャ~?」
何のことやらってジェスチャーされるのが若干腹立つ。
えっちゃんに促され、家の中に入ったら本で埋め尽くされていた。
家具の配置楽しみにしてたのに!!
「木のぬくもりを感じる室内だけど、せめてソファ設置したい!」
本に占領された狭い通路をスルスルと通り抜ける巨大花、住み慣れておる……。
奥に行ったらキッチンがあり、これまた手慣れた動作でお湯を沸かしている。
ツッコミが追い付かない。
あっ、上の階に上る螺旋階段にまで本が積まれてる!!
この乱雑さは刀羅でしょ!
ソファ周辺に山積みになっているのは魔術関連、この辺は鬼羅かな。
部屋を覗いたら本棚にギチッと商業系の本が詰まっていたので、あっちはアカーシャだろうな、僕がいない時に好き放題してるんだなぁ。
隣の部屋もきっと……と覗いたら窓際の日当たりがいい場所にハンモック、その下にふわふわの絨毯が敷かれ、巨大なダメになるクッションも置いてあったりと、ダラダラと本を読むスペースが確保されていた。
本棚には漫画本がぎっちり、空間拡張を使ってまで詰め込まれていた。
アー君が女神様から貰った本かなぁ、あのね、君達の本を詰め込むためにこのお家建てたわけじゃないんだよ?
心の中で苦情を呟きながらキッチンに戻ると巨大花がお茶を淹れてくれたけど、座るところがありません。
ソファの上にも本が積まれているんです、きっと読む時は魔法でどうにかするんだろうけど、クリーンしか使えないんだよね僕って。
仕方なく床に腰を下ろしたら、高々と積まれた本の間にいる誰かがいた。
目が合った途端サッと姿を隠したけど、こちらが気になるようでチラチラこちらを見ている気配。
「キーシャー」
良い匂いがするなぁと思ったら、巨大花が旗を立てたオムライスを片手に立っておりました。
料理することと、食材、どっちにツッコミを入れたらいいのだろうか。
タタタと巨大花に駆け寄って行ったのは先ほど目が合っただろう相手、背丈は多分僕の腰ぐらいまでかな、小さな少年は巨大花に近付くとその背後に隠れ、チラッと僕を伺った。
僕の分身かと思うほど僕の子どもの頃そっくりなんですが、いや、褐色肌で美少年だし、もしやアカーシャの子供とか?
オムライスをカウンターに置いた巨大花は、警戒心を顕わにする少年をひょいと抱き上げて子供用の椅子に座らせるとスプーンを手に取って少年の口元に運んだ。
「あー」
「シャ~」
当然のように口を開ける少年、「いい子だね」と言わんばかりに声をかけながら食べさせる巨大花。
口の周りが汚れれば自分の葉っぱを千切り取って拭う、巨大花、お前……オカン属性だったのか。
食事風景を何となく眺めながらお茶を飲んだ後、適当にその辺にある本を手に取ってみたけど小難しい描写で意味がよく分からなかった。
魔法陣とか書いてあるから鬼羅辺りの書物だとは思うけど、こんな本どこで手に入れたんだろう?
頭から煙が出る前に本を閉じ、視線を上げたら巨大花が床に座り、足部分の間に少年が座って二人仲良く絵本を読んでいました。
……よし帰ろう!
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