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女神の呪い
第867話
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カイちゃんの芸術方面の才能は……あるのかもしれないけれど、ピ〇ソみたいな一般人には理解しがたい超越した何かだった。
「えび」
『えびね』
「すぷらった」
ウェディングケーキを参考にしたんだろうケーキは高さおよそ3m。
8段に重ねられた各種チーズを生クリームでコーティング、一番上にはロブスターが仁王立ちし、足元から流れるイチゴソースが生クリームを鮮血に染める演出をしている。
しかも仁王立ちしているロブスターはその手の先に生肉を持ち、二つに引き裂いているのですが。
怖い。
綺麗に淡い色の花が飾られていて可愛いはずなのに鮮血演出が怖い。
あとケーキのあちこちにモザイクがかかっているのも気になるんだよね、僕の精神に影響があるどんな演出がされているのか、知りたいような知りたくないような。
芸術の才能はタイガに集中して、全員に行き渡らなかったに違いない、うん。
今後カイちゃんに料理関係お願いするのやめとこ。
「フルーツ選びは終わったの?」
「とりあえず全種、でも黄金の果実はやめておいた。ラーシャがまたダメージ喰らったら可哀想だしな」
『ぎゃーってなっちゃう』
「イネスは喜びそうだけどな」
頷き合いながら収獲した果実を床に広げていく、中にはアボカドや洋梨、バナナなど。
「種類増えたねぇ」
「涼玉が無茶した」
『異世界のふるーちゅもあるの』
「豊穣のドラゴン、俺!」
中には僕が神薙さんに押し倒される原因になった最高級メロンまでいた。
えっ、これ食べ放題になったの?
しかもさらに品質改良もしてある?
涼玉の力って日本の農家さんが泣きそうだよね。
実際、刀国の農民も過剰な豊作に泣きながら作業しているらしいし。ちょっと意味違うか。
「チーズフォンデュに使いたいから一口サイズに切って」
「たのちみ」
「次はなにやる?」
「僕も手伝うよ」
幼児三人とカイちゃんが手伝いたそうにこちらを見ている。
イネスとセティの手伝いしてもらおうかな、いや、あまり一度に収獲してもスラちゃんが大変か。
「うーん、じゃあ……」
幼児の手でも出来る作業で、アカーシャ並みに自作が危険なカイちゃんでも安全にできる料理……なんだろう、助けてドリちゃん。
「こちらを」
僕が視線で助けを求めたら指令を受けたのだろうドリアンが、テーブルの上に薄い肉や餃子の皮、春巻きの皮、具に使う食材を並べていく。
ちなみに幼児が床に置いた果物類は、すでにスラちゃんが種類ごとに回収しています。
「好きな具を巻くんだね」
「ハイ」
確かにこれなら!!
「俺、肉とチーズ!」
『カイちゃん、春巻き作りましょ』
「なら俺はマールスと餃子作る!」
アー君に任せておいたら肉巻きチーズオンリーになりそうだから、僕は肉巻き野菜を作ろうかな、衣をつけて揚げれば中身分からないだろうしね。
「ふんふんふーん、チーズ、チーズ祭り~」
『カイちゃん、中にソース入れるの?』
「これはイチゴソースですよ」
「ちょっと待ったぁぁ!」
誰だイチゴソースをカイちゃんのそばに置いておいたのは!!
未知の味を作るのはアカーシャだけで十分だから、やめてーー!
「えび」
『えびね』
「すぷらった」
ウェディングケーキを参考にしたんだろうケーキは高さおよそ3m。
8段に重ねられた各種チーズを生クリームでコーティング、一番上にはロブスターが仁王立ちし、足元から流れるイチゴソースが生クリームを鮮血に染める演出をしている。
しかも仁王立ちしているロブスターはその手の先に生肉を持ち、二つに引き裂いているのですが。
怖い。
綺麗に淡い色の花が飾られていて可愛いはずなのに鮮血演出が怖い。
あとケーキのあちこちにモザイクがかかっているのも気になるんだよね、僕の精神に影響があるどんな演出がされているのか、知りたいような知りたくないような。
芸術の才能はタイガに集中して、全員に行き渡らなかったに違いない、うん。
今後カイちゃんに料理関係お願いするのやめとこ。
「フルーツ選びは終わったの?」
「とりあえず全種、でも黄金の果実はやめておいた。ラーシャがまたダメージ喰らったら可哀想だしな」
『ぎゃーってなっちゃう』
「イネスは喜びそうだけどな」
頷き合いながら収獲した果実を床に広げていく、中にはアボカドや洋梨、バナナなど。
「種類増えたねぇ」
「涼玉が無茶した」
『異世界のふるーちゅもあるの』
「豊穣のドラゴン、俺!」
中には僕が神薙さんに押し倒される原因になった最高級メロンまでいた。
えっ、これ食べ放題になったの?
しかもさらに品質改良もしてある?
涼玉の力って日本の農家さんが泣きそうだよね。
実際、刀国の農民も過剰な豊作に泣きながら作業しているらしいし。ちょっと意味違うか。
「チーズフォンデュに使いたいから一口サイズに切って」
「たのちみ」
「次はなにやる?」
「僕も手伝うよ」
幼児三人とカイちゃんが手伝いたそうにこちらを見ている。
イネスとセティの手伝いしてもらおうかな、いや、あまり一度に収獲してもスラちゃんが大変か。
「うーん、じゃあ……」
幼児の手でも出来る作業で、アカーシャ並みに自作が危険なカイちゃんでも安全にできる料理……なんだろう、助けてドリちゃん。
「こちらを」
僕が視線で助けを求めたら指令を受けたのだろうドリアンが、テーブルの上に薄い肉や餃子の皮、春巻きの皮、具に使う食材を並べていく。
ちなみに幼児が床に置いた果物類は、すでにスラちゃんが種類ごとに回収しています。
「好きな具を巻くんだね」
「ハイ」
確かにこれなら!!
「俺、肉とチーズ!」
『カイちゃん、春巻き作りましょ』
「なら俺はマールスと餃子作る!」
アー君に任せておいたら肉巻きチーズオンリーになりそうだから、僕は肉巻き野菜を作ろうかな、衣をつけて揚げれば中身分からないだろうしね。
「ふんふんふーん、チーズ、チーズ祭り~」
『カイちゃん、中にソース入れるの?』
「これはイチゴソースですよ」
「ちょっと待ったぁぁ!」
誰だイチゴソースをカイちゃんのそばに置いておいたのは!!
未知の味を作るのはアカーシャだけで十分だから、やめてーー!
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