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湯水のごとくお金を使おう

第756話

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 三つの卵は雷ちゃんのお嫁さんであるヒューちゃんが他の卵一緒に温めているそうです、両親、兄弟、周囲ともに高ランクばかりだしきっと大丈夫だろう。
 水属性の子は滝周辺を縄張りにして、雷ちゃん一家を守っているらしい。
 いい子っ!

「次はこの二人か」
「ダメだぞ雷ちゃん! 二人はお嫁に出さないからな!」
「きゃぅ」
「んべー」

 生意気な所もあるけれど、この二人は僕が産んだので養子先は見つけなくていいんだよ?

「しかし父よ、アー君が二人増えるようなものだぞ?」
「……そ、それでも」

 あっ、刀雲ちょっと迷ったね。

「せめてこの成長速度なんとかならぬものか……」
「ならぬ~」

 胡坐をかき、腕を組んで悩む雷ちゃんの隣に座り、小学生低学年ぐらいまで成長した子が笑いながら雷ちゃん真似をしている。
 数日前までは幼児だったんだけどなぁ。

「俺は父の番の代わりに砂漠に行く!」
「?」
「セティの番は精霊みたいにふわっとした子で、どうも結界外で暮らせないみたい。ねぇタイガ」
「うむ、訓練をしようとしたがまず精神がか弱い」

 ラセンが色々頑張った結果、絶対安全圏で包み込むように守ってあげなければ、空気に溶けて消えそうなほど存在が弱い存在。という事が判明した。
 そりゃぁ性欲魔神であるセティの相手は無理だねぇ。

「とりあえず、ラセンの街と別荘にいる限りは問題ない。とは言え、セティにはあの地は狭すぎるだろう」
「ああ」
「俺の魅力で砂漠の民をメロメロにするんだ!」
「ケルスティン、汗をかいたから服を着替えような」
「あいっ!」

 ヨムちゃんに似てとても元気な子だけど、刀雲の言うことは素直に聞く所が血の繋がりを感じる。

「番に代わって俺が父の子を沢山産む!」
「ほらバンザイ」
「ザーイ」
「ちょうど服脱いだし、父、俺に入れる?」
「我の相手をするにはまた小さい」

 ぷりっと向けられたお尻を真顔で撫でるセティはただのエロ親父にしか見えません、あれはもう脳内がエロモードに切り替わってるんだろうなぁ。
 雷ちゃんごめん、また卵増えるかも。

「じゃあ俺とする?」
「ヨムの相手なら喜んで」
「セティに断られたなら我が慣らしてやろうぞ!」
「おおタイガ兄、太っ腹ー!」

 ちょっと待って、刀雲に着替えさせてもらいながら会話が不穏!

「どうせなら雷も参加するか?」

 っふ、と不敵な笑みを浮かべて雷ちゃんを挑発するセティ、止めなさい、雷ちゃんが胃痛で倒れたらどうするの。

「参加……」
「俺は蛇の化身だからな、すっごい奥まで入るぞー」
「ごくり」
「見学するー!」

 ああ雷ちゃんが流されそう、嫁を得てからと言うもの、欲望に正直になった気がする。
 ケルちゃんも見学しようとしないの、そっちはいいから刀雲とお風呂入ってきなさい。
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