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湯水のごとくお金を使おう
第703話
しおりを挟む朝起きたら扇子が鳥になっていた。
キングスライムを作ったのはシャムス、そのキングスライムの素材を使った扇子だから不思議ではないはずだ。きっと。
霊峰であったキラキラ鳥が小鳥になった感じで可愛い、能力は全く可愛くないけどね!
なんと!
意思が発現したことにより、自分で魔力を扱えるようになったのです!
知ってた!
予想の範囲内!
今日は楽しくワンコ親子と狩りに行きました。
シャムスとアー君の加護を受けパワーアップ、範囲魔法を使えるようになったのでお試しですって。
あと今朝はイネスと戦艦に乗って遊んでました。
もう何が何だか。
僕はイネスと小鳥が乱獲した魚と海老を捌いて料理するのが本日のお仕事です。
海老は全部エビフライでいいだろうか、魚は何がいいかなぁ。
アー君お気に入りの画面で素材をぐるぐるする物作り、料理にも適応出来ないだろうか。
ダメだな、アカーシャ並みの謎料理が爆誕する予感がする。
ハンバーグぐらいなら作れそうだけど、ドリちゃんが作った方が確実に美味しいだろうな、あれは無機物限定ってことにしておこう。
「ブリは照り焼き、サーモンはフライとムニエルかなぁ。刀雲に酒蒸しも作ろう」
お昼はみんな出掛けたので、その分、夕食に手間暇掛けられるのはいいのだけど、アイデアを捻りだすのに苦労するんだよね。
「戻りました」
「戻ったぞー」
「タダイマ」
すっかり顔が治ったマールスが金ちゃんと銀ちゃんと帰宅しました。
死地で浴びるほど瘴気を浴びた影響だろうか、銀ちゃんが片言だけど喋れるようになっている!!
「お帰りー、お昼は食べた?」
「いえ、まだです」
「貢いで貢いで」
「タベル」
「ちょうど鯛めしが出来た所なんだー、座って」
夕食が豪華な予定だから軽めにしよう、お吸い物とお漬物だけで我慢してもらおう。
「おお、胃に沁みる」
「ウマー」
「オイシ」
「夜には御膳にして出すからねー」
鯛めしには天ぷらもつける予定、そうだ、海老をえび天用にとっておかないと!
鯛づくし膳とか面白そう、あとはイネス用に海老づくし膳でしょ、他にはお疲れ刀雲の為に激辛づくしとか……いや、三匹や幼児が嫌がるから止めておこう。
「まずはイネスの海老づくしからかな、旅館風な感じで盛り付けようか」
「イツキ、次は俺! 鯛づくしがいい!」
「気に入ったの?」
「おう!」
好物出来て良かったねぇ。
「銀ちゃんは何かある?」
「エビ」
どうやら銀ちゃんも海老づくしが良いようです、イネスにライバルが出現した!
「じゃあ銀ちゃんには握りにしよう、ドリアンお願いね」
「ハイ」
「マールスはリクエストある?」
「サーモン料理が食べたいですな」
ふむ、なーにがいいかなー。
メニュー画面でサーモン料理を検索、アボカドとサーモンのユッケ丼とかあったので、これとスモークサーモンの野菜ロール、サーモンと玉ねぎのカルパッチョ、この辺がいいかな。
涼玉が食べたがる事を想定して、玉ねぎは甘めのを使っておこう。
あとはデザートだよね。
今夜は何にしようかなー?
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