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湯水のごとくお金を使おう
第699話
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雷ちゃんが迎えに来てくれたので、家出は終了、お家に帰ることにしました。
「やだ、トカちゃんも連れていく」
「そうだそうだ、我は主に生涯仕える!」
クルちゃんは銀ちゃんの従者として連れ帰ってもいいけれど、トカちゃんは置いてけと言われた。
僕をさらった相手をそばに置いておくことを、アー君やシャムスが受け入れないって理由。
さらわれたんじゃない、家出に付き合ってくれたんだよ!
お陰で知らない世界を旅できたし、見たことない子と交流もした。
有意義だったし、楽しかった。
「主、逃げよう、二人っきりでまた旅を――」
「させると思うか?」
雷ちゃん怖い、笑顔が怖いので引っ込めてください。
でも無表情もやっぱり怖そうだから普通でお願い。
「ハヌマーン、お前が乗ることを許そう。母の代わりに傍にいてやってくれ」
雷ちゃんの言葉に後光付きのお猿さんが両手を合わせ礼をした。
なんか聞いたことある名前だな、女神様に聞けば一発で分かるだろうけど、なんだっけ?
「そう言えば母よ」
「うんなぁに?」
「タイガの所にアラクネが群れを率いて保護を申し入れてきたらしい、何か知っているよな」
「住む場所なくしたから助けって言われて、ラセンに押し付けた記憶があるよ」
無言で頬っぺたむにーってされた。
「恍惚とした表情で語る様が気持ち悪くて殴ったら、もっと殴ってくれとすがられて森の外に捨てたら翌日には繊細な作りのレースが家の前に山積みなっていた。とタイガから苦情がきた」
「タイガの一撃も平気なんだ、トカちゃんの一撃受けてもノーダメだったんだよ。あの子、気持ち悪いよね」
群れの長っぽいのにドMってどうなんだろう。
もしかして異常に打たれ強くて、結果的に群れの長になっただけ?
蜘蛛の魔物に対して偏見もったらあの子のせいだね!
「他にもあるが、とりあえず母を野放しにすると被害が大きいと再認識した」
「あの子は気持ち悪いけど、蜘蛛の魔物からとれる糸は質が良いのは定番だよ! 産業、産業!」
無言で脇に抱えられ、自宅の庭に強制転移された。
トカちゃんと別れを惜しむ暇もなかったよ、酷いや雷ちゃん。
銀ちゃんとクルちゃんはちゃんと一緒に転移してきていました、しっかりしてる。
「あーあ、短い家出だったなぁ」
「はぁぁ」
ぽふぅんと音を立てて雷ちゃんが幼児姿に戻ってしまった。
強制的に転移をしたのは、成人姿を保つのが限界だったからかな?
「瑞獣を前に、もふもふにしか目がいっていない母上はある意味大物だな」
「色々貰ったけど何に使えるかなぁ」
「ママ゙ァァァ!!」
『がーじゃまぁぁ』
「があぢゃぁぁ」
三つの塊に体当たりされた。
あーあ、お顔が大変なことになってるね~。
「ククルー!!」
「ぴぃ」
「なんじゃその兎は! は? 従者? 下僕? 乗ればいいのか??」
金ちゃんは銀ちゃんに促され、クルちゃんの背に一緒に乗ってすぐイチャイチャし始めた。
うーん中々のカオス。
とりあえずお風呂で洗いっこして、温かいミルクとおやつ食べて落ち着こうか。
「やだ、トカちゃんも連れていく」
「そうだそうだ、我は主に生涯仕える!」
クルちゃんは銀ちゃんの従者として連れ帰ってもいいけれど、トカちゃんは置いてけと言われた。
僕をさらった相手をそばに置いておくことを、アー君やシャムスが受け入れないって理由。
さらわれたんじゃない、家出に付き合ってくれたんだよ!
お陰で知らない世界を旅できたし、見たことない子と交流もした。
有意義だったし、楽しかった。
「主、逃げよう、二人っきりでまた旅を――」
「させると思うか?」
雷ちゃん怖い、笑顔が怖いので引っ込めてください。
でも無表情もやっぱり怖そうだから普通でお願い。
「ハヌマーン、お前が乗ることを許そう。母の代わりに傍にいてやってくれ」
雷ちゃんの言葉に後光付きのお猿さんが両手を合わせ礼をした。
なんか聞いたことある名前だな、女神様に聞けば一発で分かるだろうけど、なんだっけ?
「そう言えば母よ」
「うんなぁに?」
「タイガの所にアラクネが群れを率いて保護を申し入れてきたらしい、何か知っているよな」
「住む場所なくしたから助けって言われて、ラセンに押し付けた記憶があるよ」
無言で頬っぺたむにーってされた。
「恍惚とした表情で語る様が気持ち悪くて殴ったら、もっと殴ってくれとすがられて森の外に捨てたら翌日には繊細な作りのレースが家の前に山積みなっていた。とタイガから苦情がきた」
「タイガの一撃も平気なんだ、トカちゃんの一撃受けてもノーダメだったんだよ。あの子、気持ち悪いよね」
群れの長っぽいのにドMってどうなんだろう。
もしかして異常に打たれ強くて、結果的に群れの長になっただけ?
蜘蛛の魔物に対して偏見もったらあの子のせいだね!
「他にもあるが、とりあえず母を野放しにすると被害が大きいと再認識した」
「あの子は気持ち悪いけど、蜘蛛の魔物からとれる糸は質が良いのは定番だよ! 産業、産業!」
無言で脇に抱えられ、自宅の庭に強制転移された。
トカちゃんと別れを惜しむ暇もなかったよ、酷いや雷ちゃん。
銀ちゃんとクルちゃんはちゃんと一緒に転移してきていました、しっかりしてる。
「あーあ、短い家出だったなぁ」
「はぁぁ」
ぽふぅんと音を立てて雷ちゃんが幼児姿に戻ってしまった。
強制的に転移をしたのは、成人姿を保つのが限界だったからかな?
「瑞獣を前に、もふもふにしか目がいっていない母上はある意味大物だな」
「色々貰ったけど何に使えるかなぁ」
「ママ゙ァァァ!!」
『がーじゃまぁぁ』
「があぢゃぁぁ」
三つの塊に体当たりされた。
あーあ、お顔が大変なことになってるね~。
「ククルー!!」
「ぴぃ」
「なんじゃその兎は! は? 従者? 下僕? 乗ればいいのか??」
金ちゃんは銀ちゃんに促され、クルちゃんの背に一緒に乗ってすぐイチャイチャし始めた。
うーん中々のカオス。
とりあえずお風呂で洗いっこして、温かいミルクとおやつ食べて落ち着こうか。
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