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湯水のごとくお金を使おう

第601話

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 お昼は簡単に済ませ、今から夕食の支度に入ります。
 本日の夕食メインはズバリ「トルコライス」。

 女神様お勧めの一覧に出てたけど、種類がたくさんあって僕も食べてみたくなったんだよね。
 女神うんちくによると「ピラフ、スパゲティ、豚カツが一つの皿に載っているいるのが基本」、カレーやデミグラスソースをかけるのもあり、と。

 つまり、三種類がのるようなお皿を大量に用意する必要があるってことだね!
 お米は無限だから安心、あとはスパゲティの麺を大量に茹でて、各種カツも山のように用意するってことか。
 頑張ろうね、ドリちゃん!

「あれ、樹は遊ばないの?」」
「はい今から夕食の準備です、二度と見たくないって思うぐらい量を作る予定ですので、子供達をお願いしますね」
「いいよ~」

 子守りに使っていいような方ではないのは重々承知してるけど、騎士様の御子も含まれてるし特に問題ないよね!
 神様をも唸らせるような逸品が出来たら、それは騎士様に捧げますので許してください、あっ、ハンバーグをのせてもいいかも!
 そうなるとひき肉も用意しないとね、よぉし、今日はポイント荒稼ぎデーだ!

「うーん、トルコライスって野菜が足りない気がする、サラダも作らなきゃ」
「お任せください」
「うんお願いね」
「他には何を」
「デザート選びをお願い、僕そっちまで頭が回らないや」
「ハイ」

 ドリアンと前菜とデザートを任せている間にドリちゃんは巨大な中華鍋を複数召喚、ピラフをすでに作り始めていた。
 あの一度に五人前ぐらい作れるんだよね、コンロを使わなくても魔法陣で火を代用してるし、ドリちゃんのチートがドンドン料理に特化していっている。

 僕も女神様で稼いだポイントでスパゲティの麺を注文、出たそばからドリアンが回収して特製寸胴鍋に投入している。
 女神様ありがとうございます。おかげでポイントを気にすることなく料理に専念出来ます、あとでワインでも奉納しておこう。
 覚えていたら。

「かあちゃ、いい匂い」
「涼玉入ってきちゃ駄目だよ、向こうで遊んでてね」
「手伝うー」

 うぅ可愛い、でも火も使ってるから危な……無効持っているね。
 そうだ!

「今ドリアンにデザートをお願いしたんだけど、それに使う果物採ってきてもらっていいかな?」
「やるー」
「我もお手伝いしますぞ!」
「俺もやるー!」
「ぼくも」
「あれ、皆さん? 俺と遊んでくれるんじゃなかったの?」
「仕方ないパパだなぁ、ほら俺を抱っこしていいぞ!」
「アー君、歩くの面倒なだけだよね?」
「はーやーくー」
『アーくーん』
「今行く! パパ!」
「はいはい」

 キーちゃんに乗ったシャムスに呼ばれ、アー君と騎士様もリンゴ畑へと向かっていった。
 これでデザートが豪華になるし、しばらく静かになるな。

 よし、次は揚げ物に挑むか。
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