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巡り合い
第563話
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バザーを熱望するアー君が積極的に動き、もうじき開催できるかもしれないとのことです。
延びに延びている理由として、うちの子や神薙さんが詰め込むから仕分けが終わらないっていう事情があるんだなぁ。
「ぱ、ぱーぱっ!」
「シャムスは可愛いなぁ」
「とーぱ!」
「良くできまちたー!」
『きゃー!』
朝からイチャイチャしているのはシャムスと刀雲です。
本日は刀雲がお休みのため、朝からあんな空気。
「学園がお休みだからギレンとデートしてくる、なんでも新しい輸送方法を紹介してくれるんだって」
それは果たしてデートなのだろうか。
「俺とダロスも一緒だからダブルデートってやつだな!」
「そこに俺とイツキが参加する事でトリプルデートになるわけだな」
さらっと刀雲が参加発言。
「僕とラーシャも参加でくあどらぷー?」
「えっ、獣人国行くんじゃなかったの?」
「ならば我と涼玉様も共に!」
「くてぃぷー」
「可愛いければ全てよし!」
脳内で女神様が「それを言うならクアドラプル、クインティプル!」と叫んでいる。朝から人の家の団欒を覗くとはかなりお暇なようですね。
連鎖を起こして神薙さんが副官さんと、エムと子犬、キーちゃんと孔雀も一緒に行くと言い出した。
神薙さん、副官さんは今日お仕事ですよ。
結果。
迎えに来たギレンは付いていくと主張する全てをスルーし、当初の予定通りアカーシャとアー君、白熊さんだけを連れて出発した。
まぁ刀雲もその後に続いた声も、お邪魔虫と好奇心が理由だからね。
「イネス、そろそろ行こう」
「はいです。お弁当は?」
「ドリちゃんから受け取ったから大丈夫」
「ママ、行ってきます」
「いってらっしゃい」
こうして見ているとラーシャがイネスの扱いに慣れてきたのが分かる。
ご機嫌損ねると強制的に王子様モードにさせられるからね、喜んでいるのはイネスだけで、後は本人も含め不評です。
「予定が空いた。暇になったぞー」
「では涼玉様、我とお部屋デートでも……」
「とーちゃのりょーりたべたい」
「俺の? そうだな、休みだし料理作るのも楽しいか、何がいいかな」
「はいはいはいはいはい!!! 特盛食べ放題!!」
「神薙の料理作るだけで刀雲の休みが終わるでしょ!」
神薙さんが両手を挙げて主張、抑えるのは今日は騎士様にお任せします。
「シャム兄も参加出来るように捏ねないものがいいな」
「捏ねないものか」
『くるくる巻き巻き』
シャムスが小さな手で巻く動作をしている。
物凄く可愛い、刀雲の顔面が崩壊するぐらい可愛い。
「手巻き寿司にするか、海苔はあるか?」
「メニュー画面で買うから大丈夫、酢飯もすぐ用意できるよ」
「あとは具材だな。よし、皆で手分けして食材を集めるぞ」
「おお! たのしそー!」
「たくさん食べたい、ダンジョン行ってくる」
張りきった神薙さんが颯爽とダンジョンへと向かった。
あれは本気で食べるつもりだな。
ドリアンが動き始めたけれど酢飯間に合うかな?
そう言えば港で特大巻き寿司がヨムちゃんと神薙さんに捧げられた事があるけれど、あれは何で包んであったんだっけ?
あれを二、三本作っておけば、神薙さんに追い立てられることなくゆっくりお昼食べられそう。
『きしちゃま、釣りしましょ』
「樹、シャムスがモリを渡してくるんだけど」
「それタイガが作ったモリですよ、槍よりは魚突くのに向いてます」
女神様も覗いているようなので遠慮なく上半身脱いでもいいですからね、お魚は騎士様にお任せしました。
『ふれー、ふれー』
「はい、頑張ります」
「俺らも行くか」
「おー」
シャムスの声援を背に池に向かう騎士様、それを見て刀雲達も食材集めのために動き始めた。
僕はドリちゃんと連携して飲み物を用意しなきゃね、あと必要なものは何かなぁ。
延びに延びている理由として、うちの子や神薙さんが詰め込むから仕分けが終わらないっていう事情があるんだなぁ。
「ぱ、ぱーぱっ!」
「シャムスは可愛いなぁ」
「とーぱ!」
「良くできまちたー!」
『きゃー!』
朝からイチャイチャしているのはシャムスと刀雲です。
本日は刀雲がお休みのため、朝からあんな空気。
「学園がお休みだからギレンとデートしてくる、なんでも新しい輸送方法を紹介してくれるんだって」
それは果たしてデートなのだろうか。
「俺とダロスも一緒だからダブルデートってやつだな!」
「そこに俺とイツキが参加する事でトリプルデートになるわけだな」
さらっと刀雲が参加発言。
「僕とラーシャも参加でくあどらぷー?」
「えっ、獣人国行くんじゃなかったの?」
「ならば我と涼玉様も共に!」
「くてぃぷー」
「可愛いければ全てよし!」
脳内で女神様が「それを言うならクアドラプル、クインティプル!」と叫んでいる。朝から人の家の団欒を覗くとはかなりお暇なようですね。
連鎖を起こして神薙さんが副官さんと、エムと子犬、キーちゃんと孔雀も一緒に行くと言い出した。
神薙さん、副官さんは今日お仕事ですよ。
結果。
迎えに来たギレンは付いていくと主張する全てをスルーし、当初の予定通りアカーシャとアー君、白熊さんだけを連れて出発した。
まぁ刀雲もその後に続いた声も、お邪魔虫と好奇心が理由だからね。
「イネス、そろそろ行こう」
「はいです。お弁当は?」
「ドリちゃんから受け取ったから大丈夫」
「ママ、行ってきます」
「いってらっしゃい」
こうして見ているとラーシャがイネスの扱いに慣れてきたのが分かる。
ご機嫌損ねると強制的に王子様モードにさせられるからね、喜んでいるのはイネスだけで、後は本人も含め不評です。
「予定が空いた。暇になったぞー」
「では涼玉様、我とお部屋デートでも……」
「とーちゃのりょーりたべたい」
「俺の? そうだな、休みだし料理作るのも楽しいか、何がいいかな」
「はいはいはいはいはい!!! 特盛食べ放題!!」
「神薙の料理作るだけで刀雲の休みが終わるでしょ!」
神薙さんが両手を挙げて主張、抑えるのは今日は騎士様にお任せします。
「シャム兄も参加出来るように捏ねないものがいいな」
「捏ねないものか」
『くるくる巻き巻き』
シャムスが小さな手で巻く動作をしている。
物凄く可愛い、刀雲の顔面が崩壊するぐらい可愛い。
「手巻き寿司にするか、海苔はあるか?」
「メニュー画面で買うから大丈夫、酢飯もすぐ用意できるよ」
「あとは具材だな。よし、皆で手分けして食材を集めるぞ」
「おお! たのしそー!」
「たくさん食べたい、ダンジョン行ってくる」
張りきった神薙さんが颯爽とダンジョンへと向かった。
あれは本気で食べるつもりだな。
ドリアンが動き始めたけれど酢飯間に合うかな?
そう言えば港で特大巻き寿司がヨムちゃんと神薙さんに捧げられた事があるけれど、あれは何で包んであったんだっけ?
あれを二、三本作っておけば、神薙さんに追い立てられることなくゆっくりお昼食べられそう。
『きしちゃま、釣りしましょ』
「樹、シャムスがモリを渡してくるんだけど」
「それタイガが作ったモリですよ、槍よりは魚突くのに向いてます」
女神様も覗いているようなので遠慮なく上半身脱いでもいいですからね、お魚は騎士様にお任せしました。
『ふれー、ふれー』
「はい、頑張ります」
「俺らも行くか」
「おー」
シャムスの声援を背に池に向かう騎士様、それを見て刀雲達も食材集めのために動き始めた。
僕はドリちゃんと連携して飲み物を用意しなきゃね、あと必要なものは何かなぁ。
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