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保護者の居ぬ間に
第490話
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本日は雷ちゃんが夢の中に作った桜の咲く丘でお花見です。
マンゴーはいいのかな?
「ドリちゃんにお願いしてお花見弁当も作ってもらったよ、唐揚げ多め」
「おおー美味そう」
『雷ちゃんこっちも』
「この餃子は俺らも手伝ったんだぜ」
「かぐや? 俺、涼玉、しんしゅのやくそー生えてるんだぞ」
「私も研究に携わっているよ、とても興味深い」
今日はなんと!
かぐやが初参加!
「母様パフェは?」
「見当たらない」
「デザートは最後」
「うむ、我が盛りつけたから楽しみにせよ」
パフェを求めて僕の周りをうろうろする双子、アカーシャと手分けしてお弁当を並べるタイガ、僕の子供が大集合。
刀雲をここにいつか呼べたらいいな。
「ヨムにいだっこー!」
「よし、こい!」
きゃぁきゃぁと丘の上で子供達が自由に遊んでいる。
雷ちゃんはそれを見ながらにこにこと幸せそうに笑っているけど、気のせいかどこか寂しそう。
「母上、母上、すごい、ヨムが涼玉抱っこした」
「ぬおおおおおおおお!!」
「うひゃひゃひゃ」
顔真っ赤にしてぷるぷるしてるけど、確かにヨムちゃんが涼玉を両手で抱えて抱き上げている。
かつてない快挙です、誰も抱っこ出来なかったのに!
『涼ちゃん重いの』
「夢の中でもあれが限界かー」
「ぐえ」
あっ、ヨムちゃんが潰れた。
「ふふふ」
それを見てかぐやがころころと笑う。
かぐやは僕の子供のはずなんだけど、この上品さは誰に似たんだろう?
あと身体が薄っすら光っている気がする。
隣ではイネスが対抗するようにぺかーっと光を放っているけど、あの子は何を対抗しているんだろうか。
「はふー」
「イネスおいで、ご飯の前にブラッシングしよう」
「はい! アカーシャ、あとね、それが終わったら僕もお兄ちゃんとお揃いのリボンしたい!」
「用意してあるよ」
魔力を消費して疲れたのだろう、ぐでっとしたイネスをアカーシャが回収した。
「タイガが作ったんだっけ、このロイヤルブルーのリボン」
「うむ」
「わふ!」
お互いのリボンを褒めあっていた三匹が満足したのか合流した。
『みんなお揃いね』
「雷はどこにつける?」
「そうだなぁ」
「俺は尻尾!」
ころころした幼児が四人揃った……眼福、眼福。
「用意できたよー」
『きゃーー!』
「飯だー!」
「涼玉はこっちだ」
「うお?」
……僕は見た。
いや、僕以外も全員見た。
タイガが片手で涼玉を持ち上げる瞬間を。
さすが魔王代理、握力が凄い。
マンゴーはいいのかな?
「ドリちゃんにお願いしてお花見弁当も作ってもらったよ、唐揚げ多め」
「おおー美味そう」
『雷ちゃんこっちも』
「この餃子は俺らも手伝ったんだぜ」
「かぐや? 俺、涼玉、しんしゅのやくそー生えてるんだぞ」
「私も研究に携わっているよ、とても興味深い」
今日はなんと!
かぐやが初参加!
「母様パフェは?」
「見当たらない」
「デザートは最後」
「うむ、我が盛りつけたから楽しみにせよ」
パフェを求めて僕の周りをうろうろする双子、アカーシャと手分けしてお弁当を並べるタイガ、僕の子供が大集合。
刀雲をここにいつか呼べたらいいな。
「ヨムにいだっこー!」
「よし、こい!」
きゃぁきゃぁと丘の上で子供達が自由に遊んでいる。
雷ちゃんはそれを見ながらにこにこと幸せそうに笑っているけど、気のせいかどこか寂しそう。
「母上、母上、すごい、ヨムが涼玉抱っこした」
「ぬおおおおおおおお!!」
「うひゃひゃひゃ」
顔真っ赤にしてぷるぷるしてるけど、確かにヨムちゃんが涼玉を両手で抱えて抱き上げている。
かつてない快挙です、誰も抱っこ出来なかったのに!
『涼ちゃん重いの』
「夢の中でもあれが限界かー」
「ぐえ」
あっ、ヨムちゃんが潰れた。
「ふふふ」
それを見てかぐやがころころと笑う。
かぐやは僕の子供のはずなんだけど、この上品さは誰に似たんだろう?
あと身体が薄っすら光っている気がする。
隣ではイネスが対抗するようにぺかーっと光を放っているけど、あの子は何を対抗しているんだろうか。
「はふー」
「イネスおいで、ご飯の前にブラッシングしよう」
「はい! アカーシャ、あとね、それが終わったら僕もお兄ちゃんとお揃いのリボンしたい!」
「用意してあるよ」
魔力を消費して疲れたのだろう、ぐでっとしたイネスをアカーシャが回収した。
「タイガが作ったんだっけ、このロイヤルブルーのリボン」
「うむ」
「わふ!」
お互いのリボンを褒めあっていた三匹が満足したのか合流した。
『みんなお揃いね』
「雷はどこにつける?」
「そうだなぁ」
「俺は尻尾!」
ころころした幼児が四人揃った……眼福、眼福。
「用意できたよー」
『きゃーー!』
「飯だー!」
「涼玉はこっちだ」
「うお?」
……僕は見た。
いや、僕以外も全員見た。
タイガが片手で涼玉を持ち上げる瞬間を。
さすが魔王代理、握力が凄い。
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