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保護者の居ぬ間に
第463話
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アカーシャが作った謎おやつを色々出してみた。
皆が雷ちゃんを置いて早々に立ち去った最大の原因とも言う。
「これは?」
「ホット珈琲にアイスを浮かべようとして、浮くまで繰り返した結果の珈琲」
熱い珈琲が冷めるまでアイスを投入し続けた結果、ドロドロっていうかね、面白半分に提案したアー君は逃げました。
アイスはバニラ、ストロベリー、チョコ、ミントと数種類投入していたかな、味を変えても結果は同じだとツッコミを入れる人材はいなかった。
「うわぁこの珈琲、聖属性がついてる」
今はこんな状態だけど聖水を使用した珈琲ですから。
「この緑のパイは? なんか微弱な回復効果があるっぽい」
「味はともかく効果はきっとある、薬膳パイ。薬草を使ってあります」
「効果的には捨てたくないような……誰かに食べさせるよ」
神薙さんに色々食べて検証してもらう前に作ったものなので、食用には向いてない薬草も混ざっているのが困りもの。
「これは薬草クッキーか」
「うん」
「せめてすり潰すとか、刻むとかあるだろう、なぜ原型」
こちらのクッキー、葉っぱをそのまま使用しているので素材の味を楽しめます。
僕もまさか天ぷらみたいに葉に生地を塗り付けて焼くとは思わなかったんだよ!
葉が消し炭になっていないのはドリちゃんのお陰です、止めない時点でドリちゃんも僕もアカーシャを甘やかしているとは思っている。
「プリンもあるよ」
怒るかなと思って出さなかったけど面白いから出してみよう。
「出す前に言っておく、プリンへの冒涜だ!」
緑溢れるプリンの登場です。
溢れ方が物理的。
いっそ生えていると言ってもいい。
「アカーシャはどうしてこう、前衛的なものばかり作るんだろうか」
「美的センスがタイガの斜め上にいった結果?」
タイガが神の匠なら、アカーシャは試練の使者かな、ギレン限定だけど。
「このショウガが沈んだのはなんだ」
「ジンジャーエール」
ショウガが溢れるサイダーにしか見えないけどアカーシャがそう言っていた。
「丸ごと使うなよ! せめて刻め!」
今日の雷ちゃんツッコミが冴えわたってるね。
「カレーライスに焼きそばが浮いている。ありなのか無しなのか悩む」
「同じお皿でも横に添える形にしないで中央に置くのがアカーシャクオリティ」
どちらも作ったのはドリちゃんだから安心はしていいと思う。
「おにぎりならと思ったら中身がプリン、おにぎりにプリン」
「雷ちゃんの好きなものを作ろうとしたみたい」
「気持ちは嬉しいけど無理がある」
主食とデザートは一緒にしちゃいけないよね、このプリンを挟んだパンとか。
フランスパンの上にプリンを乗せたものもあるよ!
「今すぐ御簾の向こうに突撃して説教したい、はぁプリンを挟んだパンはまだマシか」
盛大に溜息を吐きながらパンを手に取った。
どうやらツッコミを入れるのに疲れたみたいだ。
「アカーシャの創作料理は危険だな、全部ギレンに譲るよ」
「うんそうだね」
「アカーシャの料理はあれだ、回復値は高いけど副作用で状態異常がランダムで付くイメージ」
ギレンの胃って丈夫なんだなぁ。
アカーシャの創作料理が許されているのは、作ったものがどんな物であろうとも完食する条件が付いている。
嫁の趣味を守るため、ギレンはこの数々のアカーシャ料理を食べなきゃいけない。
ギレン……頑張って!
皆が雷ちゃんを置いて早々に立ち去った最大の原因とも言う。
「これは?」
「ホット珈琲にアイスを浮かべようとして、浮くまで繰り返した結果の珈琲」
熱い珈琲が冷めるまでアイスを投入し続けた結果、ドロドロっていうかね、面白半分に提案したアー君は逃げました。
アイスはバニラ、ストロベリー、チョコ、ミントと数種類投入していたかな、味を変えても結果は同じだとツッコミを入れる人材はいなかった。
「うわぁこの珈琲、聖属性がついてる」
今はこんな状態だけど聖水を使用した珈琲ですから。
「この緑のパイは? なんか微弱な回復効果があるっぽい」
「味はともかく効果はきっとある、薬膳パイ。薬草を使ってあります」
「効果的には捨てたくないような……誰かに食べさせるよ」
神薙さんに色々食べて検証してもらう前に作ったものなので、食用には向いてない薬草も混ざっているのが困りもの。
「これは薬草クッキーか」
「うん」
「せめてすり潰すとか、刻むとかあるだろう、なぜ原型」
こちらのクッキー、葉っぱをそのまま使用しているので素材の味を楽しめます。
僕もまさか天ぷらみたいに葉に生地を塗り付けて焼くとは思わなかったんだよ!
葉が消し炭になっていないのはドリちゃんのお陰です、止めない時点でドリちゃんも僕もアカーシャを甘やかしているとは思っている。
「プリンもあるよ」
怒るかなと思って出さなかったけど面白いから出してみよう。
「出す前に言っておく、プリンへの冒涜だ!」
緑溢れるプリンの登場です。
溢れ方が物理的。
いっそ生えていると言ってもいい。
「アカーシャはどうしてこう、前衛的なものばかり作るんだろうか」
「美的センスがタイガの斜め上にいった結果?」
タイガが神の匠なら、アカーシャは試練の使者かな、ギレン限定だけど。
「このショウガが沈んだのはなんだ」
「ジンジャーエール」
ショウガが溢れるサイダーにしか見えないけどアカーシャがそう言っていた。
「丸ごと使うなよ! せめて刻め!」
今日の雷ちゃんツッコミが冴えわたってるね。
「カレーライスに焼きそばが浮いている。ありなのか無しなのか悩む」
「同じお皿でも横に添える形にしないで中央に置くのがアカーシャクオリティ」
どちらも作ったのはドリちゃんだから安心はしていいと思う。
「おにぎりならと思ったら中身がプリン、おにぎりにプリン」
「雷ちゃんの好きなものを作ろうとしたみたい」
「気持ちは嬉しいけど無理がある」
主食とデザートは一緒にしちゃいけないよね、このプリンを挟んだパンとか。
フランスパンの上にプリンを乗せたものもあるよ!
「今すぐ御簾の向こうに突撃して説教したい、はぁプリンを挟んだパンはまだマシか」
盛大に溜息を吐きながらパンを手に取った。
どうやらツッコミを入れるのに疲れたみたいだ。
「アカーシャの創作料理は危険だな、全部ギレンに譲るよ」
「うんそうだね」
「アカーシャの料理はあれだ、回復値は高いけど副作用で状態異常がランダムで付くイメージ」
ギレンの胃って丈夫なんだなぁ。
アカーシャの創作料理が許されているのは、作ったものがどんな物であろうとも完食する条件が付いている。
嫁の趣味を守るため、ギレンはこの数々のアカーシャ料理を食べなきゃいけない。
ギレン……頑張って!
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