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保護者の居ぬ間に
第440話
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なぜかそのまま聖なる干し芋を一から作る会が発足された。
試食担当は神薙さん、生でもどんとこいだって。
土地もどこでも自由に使って良いと太っ腹発言、聖なる干し芋をかなり楽しみにしているっぽい。
遊びの一環の上とは言え、ご都合主義がまかり通る世界観なので失敗はないだろう。
ドリちゃんもいるしね!
見守り隊はアカーシャと春日さんに任せて、夕食の用意があるので僕はいったん離脱!
みんなを見守りながら野菜の下拵えです。
そう言えばナーガと涼玉が静かだなと思ったら、二人仲良く卵状態でドリちゃんの足元にある温泉に浸かっていました。
多分こうちゃんが誘ったんだろうなぁ、花を船代わりにくつろいでたもの。
「まずはさつま芋を栽培する場所だよなー」
『どんな場所がいいのかなぁ?』
「春日ー」
「はいはい、ええと『水はけが良く通気性の良い土壌、日当たりの良い場所で育てましょう』だって」
春日さんの手にはドリちゃん提供のさつま芋栽培キット、説明書付き。
説明書も栽培キットも魔法でちょちょいと出していた。
もしかしてドリちゃんって魔法創造出来る?
騎士様の魔改造受けて魔力は無限、しかも忘れがちだけど神薙さんの傘下に入ってるんだよね。
『アー君、トラちゃんが呼んでる』
「んー?」
『んとねお池の近くに植えたら水やりしてくれるって』
「じゃあ蔵と池の間の土地にしよう」
『ここじゃだめ?』
「場所は良くても宴会とかの時に邪魔になるからな」
『あい』
本日の二人のお馬さん代わりになっているのは、長男エムとキーちゃんです。
ローとルドは夕食のための食材調達に出掛けました。
「ここらでいいか、えーっとまずは土の用意か、浄化ー、で次は植えればいいか」
アー君が欠伸ついでに大地に浄化をかけた。
現実逃避気味の春日さんがアカーシャをチラッと見たけれど、アカーシャはその二人のお兄ちゃんでこの世界出身だから同意を得るのは無理かなぁ。
『お兄ちゃんおろして』
「わふ」
『ありがと』
エムから降りたシャムスが地面に手を付けた。
『ドリちゃん、ここがいいの』
「!??」
シャムスが場所を指定すると同時にアカーシャが持っていた栽培キットが大地にダイブした。
自力で。
アカーシャが栽培キットを地面に叩きつけたんじゃない、栽培キット自らこう、地面に飛び込んだんだよ。
ちょっと意味わからない、思わず処理の手を止めるぐらい意味わからない。
僕から離れた位置だし、見間違えって事にしよう。
当然だけどそこで終わりじゃない。
栽培キットがぐわっと根を伸ばしたと思ったら、自分の上に土をかけ、次の瞬間には大地を突き破って天へと枝を伸ばした。
さつま芋なのになぜ木が生えるんだろうか。
アー君がガンガン成長する木に聖魔法をかけ続け、やがて柳っぽい木が庭の一角に出現。
枝にはたわわに実るさつま芋。
何か違う、何かっていうか全体的に間違ってない?
『おいもー』
「聖なる芋が完成した」
「へぇさつま芋ってこういう風に収穫するんだ」
違うからねアカーシャ、いやでも、ここ異世界だしいいのか?
一つだけツッコミ入れるとしたら……植え付けから収穫まで早っ!!
試食担当は神薙さん、生でもどんとこいだって。
土地もどこでも自由に使って良いと太っ腹発言、聖なる干し芋をかなり楽しみにしているっぽい。
遊びの一環の上とは言え、ご都合主義がまかり通る世界観なので失敗はないだろう。
ドリちゃんもいるしね!
見守り隊はアカーシャと春日さんに任せて、夕食の用意があるので僕はいったん離脱!
みんなを見守りながら野菜の下拵えです。
そう言えばナーガと涼玉が静かだなと思ったら、二人仲良く卵状態でドリちゃんの足元にある温泉に浸かっていました。
多分こうちゃんが誘ったんだろうなぁ、花を船代わりにくつろいでたもの。
「まずはさつま芋を栽培する場所だよなー」
『どんな場所がいいのかなぁ?』
「春日ー」
「はいはい、ええと『水はけが良く通気性の良い土壌、日当たりの良い場所で育てましょう』だって」
春日さんの手にはドリちゃん提供のさつま芋栽培キット、説明書付き。
説明書も栽培キットも魔法でちょちょいと出していた。
もしかしてドリちゃんって魔法創造出来る?
騎士様の魔改造受けて魔力は無限、しかも忘れがちだけど神薙さんの傘下に入ってるんだよね。
『アー君、トラちゃんが呼んでる』
「んー?」
『んとねお池の近くに植えたら水やりしてくれるって』
「じゃあ蔵と池の間の土地にしよう」
『ここじゃだめ?』
「場所は良くても宴会とかの時に邪魔になるからな」
『あい』
本日の二人のお馬さん代わりになっているのは、長男エムとキーちゃんです。
ローとルドは夕食のための食材調達に出掛けました。
「ここらでいいか、えーっとまずは土の用意か、浄化ー、で次は植えればいいか」
アー君が欠伸ついでに大地に浄化をかけた。
現実逃避気味の春日さんがアカーシャをチラッと見たけれど、アカーシャはその二人のお兄ちゃんでこの世界出身だから同意を得るのは無理かなぁ。
『お兄ちゃんおろして』
「わふ」
『ありがと』
エムから降りたシャムスが地面に手を付けた。
『ドリちゃん、ここがいいの』
「!??」
シャムスが場所を指定すると同時にアカーシャが持っていた栽培キットが大地にダイブした。
自力で。
アカーシャが栽培キットを地面に叩きつけたんじゃない、栽培キット自らこう、地面に飛び込んだんだよ。
ちょっと意味わからない、思わず処理の手を止めるぐらい意味わからない。
僕から離れた位置だし、見間違えって事にしよう。
当然だけどそこで終わりじゃない。
栽培キットがぐわっと根を伸ばしたと思ったら、自分の上に土をかけ、次の瞬間には大地を突き破って天へと枝を伸ばした。
さつま芋なのになぜ木が生えるんだろうか。
アー君がガンガン成長する木に聖魔法をかけ続け、やがて柳っぽい木が庭の一角に出現。
枝にはたわわに実るさつま芋。
何か違う、何かっていうか全体的に間違ってない?
『おいもー』
「聖なる芋が完成した」
「へぇさつま芋ってこういう風に収穫するんだ」
違うからねアカーシャ、いやでも、ここ異世界だしいいのか?
一つだけツッコミ入れるとしたら……植え付けから収穫まで早っ!!
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