367 / 1,127
ダンジョン
第365話
しおりを挟む
薄く切ったパンに好きな具材を挟むサンドイッチ。
シャムス達が大人しく屋台を諦めるとは思っていなかったので、どっさり用意しましたよ~。
丘にシートを敷いて子供達ともふもふズを呼び寄せ、ちょっと早いおやつの時間です。
一日三食プラスおやつ二回、それでも太らない我が子達の体が神秘。
イブは油断すると食べ過ぎて太ってしまうらしい、でもシャムス達のお誘いは断れないし、美味しいものは食べたいので、その分運動量を増やしたようだ。
忍者修業はその延長みたい。
『きょーのおやつはなんだろなー』
「俺には分かる、チーズがあると!」
「デザートはプリンで、あるよな?」
おやつを出す前から三人がそわそわしていて動きにくい。
「まーま」
「はやくー」
「まだかなー」
シャムスはともかく、アー君と雷ちゃんの精神が幼児退行起こしているような。
いや幼児だけど。
「母様の邪魔をしない」
まとわりつく三人をアカーシャが引き離した隙に、作ってきたサンドイッチを取り出す。
エビフライ、コロッケ、メンチカツなど揚げ物を挟んだものから、野菜やハムを使った定番、スモークサーモンとチーズを挟んだもの、果物ぎっちりフルーツサンドもあるよ。
飲み物はオニオンスープと紅茶、果汁100%のオレンジジュース。
もふもふズの分もあるので好きなだけ食べてね~。
「シャムスあーん」
『あーん』
「シャムスずるい、俺も俺も」
「我も我も」
「アカーシャごめんね、ありがとー」
「大丈夫だよ母様」
うちの子で一番上は三匹だけど中身がワンコ、子守りはしてくれるけどご飯を食べさせるのはちょっと無理。
四男のルカは他国で、しかも土地に縛られているので滅多に会えない。
実質、アカーシャが長男のようなポジションなんだよね。
生まれてすぐお嫁に行っちゃったけど、戻ってきてくれて本当に助かっている。
ギレンもアカーシャに会う為に色々差し入れを持ってきてくれるのがありがたい、賄賂だろうが貢物だろうが奉納品だろうが、うちの子のお腹が膨れるならば問題ない。
「シャムスこの小さいサンドは自分で食べれる?」
『んふー!』
「次はアー君だね、どれがいい?」
「焼いてあるの! チーズ入り!」
休日はアカーシャが一緒にいてくれることが多いので、幼児三人もその日はアカーシャに甘え倒す勢いだ。
僕はちょっとだけ楽、な訳がない。
いつもは遠慮している三匹がここぞと甘えてくるからね。
「雷ちゃんは何にする?」
「んーイチゴ入り」
「はいあーん」
「あー」
……神薙さんがいない、おやつなのに寄って来ないとは、もしやダンジョンに入ったのかな?
もしやルール違反者が出たら食べる気だろうか。
気になって視線を上げたらもふもふズに混ざって、麦な魔物がサンドイッチを食べていた。
多分色々な人が僕らを見ているだろう、でも幸いと言うかもふもふ壁のお陰で周囲は見えない。
「イブいる? 食べてるー?」
「はーい」
近くにはいるようだ、ただもふもふズに埋もれているのか姿は見えない。
「アカーシャ様ぁぁ~」
「ダメです、今日は遠慮する日ですよ」
「うおーん」
「静かに食べろ」
っご。と鈍い音がして佐助が静かになった。
才蔵のツッコミスキルが上がっている気がする。
シャムス達が大人しく屋台を諦めるとは思っていなかったので、どっさり用意しましたよ~。
丘にシートを敷いて子供達ともふもふズを呼び寄せ、ちょっと早いおやつの時間です。
一日三食プラスおやつ二回、それでも太らない我が子達の体が神秘。
イブは油断すると食べ過ぎて太ってしまうらしい、でもシャムス達のお誘いは断れないし、美味しいものは食べたいので、その分運動量を増やしたようだ。
忍者修業はその延長みたい。
『きょーのおやつはなんだろなー』
「俺には分かる、チーズがあると!」
「デザートはプリンで、あるよな?」
おやつを出す前から三人がそわそわしていて動きにくい。
「まーま」
「はやくー」
「まだかなー」
シャムスはともかく、アー君と雷ちゃんの精神が幼児退行起こしているような。
いや幼児だけど。
「母様の邪魔をしない」
まとわりつく三人をアカーシャが引き離した隙に、作ってきたサンドイッチを取り出す。
エビフライ、コロッケ、メンチカツなど揚げ物を挟んだものから、野菜やハムを使った定番、スモークサーモンとチーズを挟んだもの、果物ぎっちりフルーツサンドもあるよ。
飲み物はオニオンスープと紅茶、果汁100%のオレンジジュース。
もふもふズの分もあるので好きなだけ食べてね~。
「シャムスあーん」
『あーん』
「シャムスずるい、俺も俺も」
「我も我も」
「アカーシャごめんね、ありがとー」
「大丈夫だよ母様」
うちの子で一番上は三匹だけど中身がワンコ、子守りはしてくれるけどご飯を食べさせるのはちょっと無理。
四男のルカは他国で、しかも土地に縛られているので滅多に会えない。
実質、アカーシャが長男のようなポジションなんだよね。
生まれてすぐお嫁に行っちゃったけど、戻ってきてくれて本当に助かっている。
ギレンもアカーシャに会う為に色々差し入れを持ってきてくれるのがありがたい、賄賂だろうが貢物だろうが奉納品だろうが、うちの子のお腹が膨れるならば問題ない。
「シャムスこの小さいサンドは自分で食べれる?」
『んふー!』
「次はアー君だね、どれがいい?」
「焼いてあるの! チーズ入り!」
休日はアカーシャが一緒にいてくれることが多いので、幼児三人もその日はアカーシャに甘え倒す勢いだ。
僕はちょっとだけ楽、な訳がない。
いつもは遠慮している三匹がここぞと甘えてくるからね。
「雷ちゃんは何にする?」
「んーイチゴ入り」
「はいあーん」
「あー」
……神薙さんがいない、おやつなのに寄って来ないとは、もしやダンジョンに入ったのかな?
もしやルール違反者が出たら食べる気だろうか。
気になって視線を上げたらもふもふズに混ざって、麦な魔物がサンドイッチを食べていた。
多分色々な人が僕らを見ているだろう、でも幸いと言うかもふもふ壁のお陰で周囲は見えない。
「イブいる? 食べてるー?」
「はーい」
近くにはいるようだ、ただもふもふズに埋もれているのか姿は見えない。
「アカーシャ様ぁぁ~」
「ダメです、今日は遠慮する日ですよ」
「うおーん」
「静かに食べろ」
っご。と鈍い音がして佐助が静かになった。
才蔵のツッコミスキルが上がっている気がする。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
332
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる