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権力とは使う為にある
第251話
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この話をマシュー君はお断りをしようとはしたんだって、一領主として立身出世よりもシャムスともふもふズのお世話を優先したいとはっきりと言ったのだけど、「あーあー聞こえないー」とやったのは国王様とその他の貴族や重臣。
大人達が子供に仕事を押し付けるとは何事!
どれだけ引っ越ししたくないんだ……。
「俺、孤児だと主張したんですけど」
「意味なかったでしょ」
「はい、「だから?」って顔されました」
「刀雲も孤児なんだよ、でも今将軍やってる。神様が好き勝手やってるこの国じゃ、生まれ何て些細な問題なんだよきっと」
生まれよりも優秀な人材確保する方が大事なんだろうな、優秀なほど自由な人生選ぶから中々役人をやってくれる人がいないと前に刀雲が言ってた。
そして生まれる権力の押し付け合い……普通逆だよね。
「話を聞いた魔王様が魔物の方々を追加で派遣してくれる予定です」
「相変わらず一番頼れる大人」
「本当に」
マシュー君が遠い目で遠くを見ている。お疲れー。
「って、こら王太子二人組!!」
他人事のように言ってるけど主犯格は君らでしょ!
「だってマシューなら信頼できるし」
「刀国初の領地持ち! 名誉!」
「え、初なの?」
貴族って皆領地を持っているイメージだった。
「じじが褒賞代わりに領地を押し付けようとした事はあるんだって」
「片っ端から拒否されて、魔王様の領地が拡大し続ける結果に」
「貴族ってなんだっけ」
「他国の貴族の接待役?」
絶対違うと思う。
でも刀国の貴族限定で否定しきれない部分がある。
「仕事が山積みになると誰かが「貴族なんて辞めてやるー」って叫んでる」
「じじもたまに叫んでる」
国王様……。
「今回の政策でさらに仕事増えた」
「国の為にはなるけどゾンビ増殖したよね」
「そうは言っても子供だけで領地の維持って出来るものなの?」
「じじが伝手を使って何とかするって言ってた」
「数日内に解決するから大丈夫!」
まぁ細かい事は上の方、騎士様だと行きすぎだから国王様や貴族な大人に任せよう。
僕はそうだなぁ、お米バンザーイって言われるような美味しいレシピをたくさん提供して、需要を確実なものにする手伝いをしようかな。
あっ、混ぜご飯を候補に入れるのを忘れてた!
「イツキ! イネスが泥で黒豹になった!」
「刀雲……いないと思ったら」
子供達と田んぼで遊んでたんだね。
「ままー、自慢の毛並みがー」
「母様ごめん、僕も」
白猫アカーシャが泥んこアカーシャに、これはこれで可愛い!
「はいはいクリーン」
「っは、艶々になったです!」
「僕もお肌がすべすべ」
「泥パック効果だね」
シャムスとアー君は……電池が切れたようだ。
子供達と一緒になって泥だらけのまま眠ってる、シヴァさんが慈愛の表情でクリーンをかけてくれているのはありがたい。
でも一人一人触れる必要はあるのだろうか、あの人はなんていうか不安が残る人だよね。
「イツキ、これってこのまま食えるのか?」
「稲は確か稲刈りしたら数日干して、脱穀からの精米だったかな? 僕そこまで詳しく知らないんだよね」
「母様そこは僕らにお任せ!」
「稲を精米する魔法を開発したから!」
「騎士様が?」
「「うん!!」」
アー君達のマッサージフルコースに加え、シャムスの絵本読み聞かせ、もふもふズの添い寝のオプションも付けて全力で労わろう。
大人達が子供に仕事を押し付けるとは何事!
どれだけ引っ越ししたくないんだ……。
「俺、孤児だと主張したんですけど」
「意味なかったでしょ」
「はい、「だから?」って顔されました」
「刀雲も孤児なんだよ、でも今将軍やってる。神様が好き勝手やってるこの国じゃ、生まれ何て些細な問題なんだよきっと」
生まれよりも優秀な人材確保する方が大事なんだろうな、優秀なほど自由な人生選ぶから中々役人をやってくれる人がいないと前に刀雲が言ってた。
そして生まれる権力の押し付け合い……普通逆だよね。
「話を聞いた魔王様が魔物の方々を追加で派遣してくれる予定です」
「相変わらず一番頼れる大人」
「本当に」
マシュー君が遠い目で遠くを見ている。お疲れー。
「って、こら王太子二人組!!」
他人事のように言ってるけど主犯格は君らでしょ!
「だってマシューなら信頼できるし」
「刀国初の領地持ち! 名誉!」
「え、初なの?」
貴族って皆領地を持っているイメージだった。
「じじが褒賞代わりに領地を押し付けようとした事はあるんだって」
「片っ端から拒否されて、魔王様の領地が拡大し続ける結果に」
「貴族ってなんだっけ」
「他国の貴族の接待役?」
絶対違うと思う。
でも刀国の貴族限定で否定しきれない部分がある。
「仕事が山積みになると誰かが「貴族なんて辞めてやるー」って叫んでる」
「じじもたまに叫んでる」
国王様……。
「今回の政策でさらに仕事増えた」
「国の為にはなるけどゾンビ増殖したよね」
「そうは言っても子供だけで領地の維持って出来るものなの?」
「じじが伝手を使って何とかするって言ってた」
「数日内に解決するから大丈夫!」
まぁ細かい事は上の方、騎士様だと行きすぎだから国王様や貴族な大人に任せよう。
僕はそうだなぁ、お米バンザーイって言われるような美味しいレシピをたくさん提供して、需要を確実なものにする手伝いをしようかな。
あっ、混ぜご飯を候補に入れるのを忘れてた!
「イツキ! イネスが泥で黒豹になった!」
「刀雲……いないと思ったら」
子供達と田んぼで遊んでたんだね。
「ままー、自慢の毛並みがー」
「母様ごめん、僕も」
白猫アカーシャが泥んこアカーシャに、これはこれで可愛い!
「はいはいクリーン」
「っは、艶々になったです!」
「僕もお肌がすべすべ」
「泥パック効果だね」
シャムスとアー君は……電池が切れたようだ。
子供達と一緒になって泥だらけのまま眠ってる、シヴァさんが慈愛の表情でクリーンをかけてくれているのはありがたい。
でも一人一人触れる必要はあるのだろうか、あの人はなんていうか不安が残る人だよね。
「イツキ、これってこのまま食えるのか?」
「稲は確か稲刈りしたら数日干して、脱穀からの精米だったかな? 僕そこまで詳しく知らないんだよね」
「母様そこは僕らにお任せ!」
「稲を精米する魔法を開発したから!」
「騎士様が?」
「「うん!!」」
アー君達のマッサージフルコースに加え、シャムスの絵本読み聞かせ、もふもふズの添い寝のオプションも付けて全力で労わろう。
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