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権力とは使う為にある
閑話 世界の理、乙女の秘密、全て無視
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我が名はアルジュナ、男が子供を産めるというとんでもない世界に生まれてしまった。
最初こそ色々葛藤はあったが今は全てを受け入れ、ザルな世界観を逆手にとって兄弟達と日夜どこまで無茶を出来るか模索中だ。
ひとまず前世は不可能だった相反する属性を操る事に成功。
能力や加護を共有出来るなら、属性も共有出来るんじゃないかと思って試したら出来た。
これで念願の氷龍を宿しながら炎を扱う事が可能に!
鍛錬を重ねた結果、お魚もこんがり!
繊細な魔力の操作でマシュマロもちょうどいい焼き具合!
『おいちい』
シャムスもにっこりな焼き加減!
『もう一個』
ならば今度はチョコを絡めて……どやぁ。
『んふー』
この幸せそうな顔の為ならダンジョン深層の突破だって楽勝だ。
しかし食べ過ぎで夕食を制限されても困るからな、この辺で止めておこう、母上は怖いがアカーシャも怖いからな。
『やーん、もっと』
『一個だけだからな、母上にバレたらおっかない』
『あい』
素直なシャムスも大変愛らしい。
『おやつも食べた所で始めようか』
『ん!』
私とシャムスがいるのは台所の奥にある隠し部屋、眠くなったら寝るベッドもあるし、世界を終わらせるような終焉魔法を放ってもびくともしない部屋もあれば、あらゆる世界の食べ物の調理法が記された料理本を詰め込んだ書庫もある。
物理法則は気にしたら負けだ。
前はこうちゃんと雪ちゃんが居て、一緒に遊んだものだが今は住処を移してしまったので少々寂しい。
と思う暇もなく踊る兎や、母のポンチョに同化する狐、異世界の魔王候補、リッチと呼ばれる魔物が増えたのはどうなんだろう。
リッチは言動が煩いので魔物が無限に湧く部屋に放り込んでおいた、あれがシャムスに移ったら困るからな。
それは置いといて、これからやろうとしている事に必要なアイテムがある。
この世界では到底手に入らないが、ある方法を使えばとても簡単に手に入る品だ。
『あ、あー、ごほん』
喉の調子良し、これなら大丈夫だろう。
『ヴィシュタル、ヴィシュタル、聞こえるかー』
(へい!)
秒も置かず返答が聞こえた。
『母上の怒りを解く手助けをしてやる、報酬寄越せー』
(な、なにがお望みで?)
この女神って賄賂に弱い気がするのは気のせいだろうか、まぁ俺の父親が上司という理由もあるだろうけど、それにしてもごますりが露骨なんだよな。
『魔物図鑑』
ひぇっと悲鳴のような声が聞こえたが無視する。
『この世界に存在する魔物の一覧表で構わない、本が無ければ知識(データ)で構わない』
(勘弁してくださいよ~、イツキにバレたらどんな目に合うか……)
謹慎解けたのに宴会に呼ばれないし奉納品も凍結されてるからな、世界を管理する女神なのに立場弱いよなぁ。
まぁいいや、ぐだぐだ迷っている間に勝手に知識を覗いてしまえ。
やり方は知っているんだ、父上におねだりしたからな!
メニュー画面開いて、女神の知識に接続、魔物のデータ抽出ー、ポチ!
(宴会出たい、けどバレて凍結が延期されたら……ひぃぃ)
ポンコツ女神で助かった。
『分かった分かった。無理を言ってすまなかったな、また何かあったら呼ぶ』
接続を切ってシャムスに向き直る。
『どーお?』
『くくくく、魔物の情報は我が手に!』
『きゃーー!!』
他人の頭の中を読むなどこの私には朝飯前!
こうも簡単に情報を盗める女神に不安を覚えるが、まぁこの知識を悪用しなければ大丈夫だろう。
『どれにしよっか』
『強そうなのがいいな』
私とシャムスの理想の筋肉はタイガだ。
これから作る予定のモノもあれぐらいの筋肉は欲しい、武器はレイアの強さにあやかって斧がいいだろう、属性はどうしたものか。
『一から作る?』
『土台があれば成功率は高まるんだが……』
「ふはははは、幼児らよおやつの時間だ!!」
飛んで火にいるなんとやら、こいつを使おう。
『リッチお座り』
「はいっ!」
『リっちゃん使うの?』
『不死だからな、失敗しても死なない』
『うん!』
「え、あ、あの?」
よしおやつを食べたらリッチの魔改造だ!
神話級の魔物作るぞ~。
最初こそ色々葛藤はあったが今は全てを受け入れ、ザルな世界観を逆手にとって兄弟達と日夜どこまで無茶を出来るか模索中だ。
ひとまず前世は不可能だった相反する属性を操る事に成功。
能力や加護を共有出来るなら、属性も共有出来るんじゃないかと思って試したら出来た。
これで念願の氷龍を宿しながら炎を扱う事が可能に!
鍛錬を重ねた結果、お魚もこんがり!
繊細な魔力の操作でマシュマロもちょうどいい焼き具合!
『おいちい』
シャムスもにっこりな焼き加減!
『もう一個』
ならば今度はチョコを絡めて……どやぁ。
『んふー』
この幸せそうな顔の為ならダンジョン深層の突破だって楽勝だ。
しかし食べ過ぎで夕食を制限されても困るからな、この辺で止めておこう、母上は怖いがアカーシャも怖いからな。
『やーん、もっと』
『一個だけだからな、母上にバレたらおっかない』
『あい』
素直なシャムスも大変愛らしい。
『おやつも食べた所で始めようか』
『ん!』
私とシャムスがいるのは台所の奥にある隠し部屋、眠くなったら寝るベッドもあるし、世界を終わらせるような終焉魔法を放ってもびくともしない部屋もあれば、あらゆる世界の食べ物の調理法が記された料理本を詰め込んだ書庫もある。
物理法則は気にしたら負けだ。
前はこうちゃんと雪ちゃんが居て、一緒に遊んだものだが今は住処を移してしまったので少々寂しい。
と思う暇もなく踊る兎や、母のポンチョに同化する狐、異世界の魔王候補、リッチと呼ばれる魔物が増えたのはどうなんだろう。
リッチは言動が煩いので魔物が無限に湧く部屋に放り込んでおいた、あれがシャムスに移ったら困るからな。
それは置いといて、これからやろうとしている事に必要なアイテムがある。
この世界では到底手に入らないが、ある方法を使えばとても簡単に手に入る品だ。
『あ、あー、ごほん』
喉の調子良し、これなら大丈夫だろう。
『ヴィシュタル、ヴィシュタル、聞こえるかー』
(へい!)
秒も置かず返答が聞こえた。
『母上の怒りを解く手助けをしてやる、報酬寄越せー』
(な、なにがお望みで?)
この女神って賄賂に弱い気がするのは気のせいだろうか、まぁ俺の父親が上司という理由もあるだろうけど、それにしてもごますりが露骨なんだよな。
『魔物図鑑』
ひぇっと悲鳴のような声が聞こえたが無視する。
『この世界に存在する魔物の一覧表で構わない、本が無ければ知識(データ)で構わない』
(勘弁してくださいよ~、イツキにバレたらどんな目に合うか……)
謹慎解けたのに宴会に呼ばれないし奉納品も凍結されてるからな、世界を管理する女神なのに立場弱いよなぁ。
まぁいいや、ぐだぐだ迷っている間に勝手に知識を覗いてしまえ。
やり方は知っているんだ、父上におねだりしたからな!
メニュー画面開いて、女神の知識に接続、魔物のデータ抽出ー、ポチ!
(宴会出たい、けどバレて凍結が延期されたら……ひぃぃ)
ポンコツ女神で助かった。
『分かった分かった。無理を言ってすまなかったな、また何かあったら呼ぶ』
接続を切ってシャムスに向き直る。
『どーお?』
『くくくく、魔物の情報は我が手に!』
『きゃーー!!』
他人の頭の中を読むなどこの私には朝飯前!
こうも簡単に情報を盗める女神に不安を覚えるが、まぁこの知識を悪用しなければ大丈夫だろう。
『どれにしよっか』
『強そうなのがいいな』
私とシャムスの理想の筋肉はタイガだ。
これから作る予定のモノもあれぐらいの筋肉は欲しい、武器はレイアの強さにあやかって斧がいいだろう、属性はどうしたものか。
『一から作る?』
『土台があれば成功率は高まるんだが……』
「ふはははは、幼児らよおやつの時間だ!!」
飛んで火にいるなんとやら、こいつを使おう。
『リッチお座り』
「はいっ!」
『リっちゃん使うの?』
『不死だからな、失敗しても死なない』
『うん!』
「え、あ、あの?」
よしおやつを食べたらリッチの魔改造だ!
神話級の魔物作るぞ~。
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