68 / 1,127
刀国学園
第67話
しおりを挟む
帰宅したら学園の子供達がいた。
春日さんは縁側で日向ぼっこをしながらお茶を飲み、子供達は一塊になって涙目で「俺冒険者になる夢諦める」とか「魔物に意志あるとか初耳だよ」など、苦労の一端が伺えるやり取りをしている。
お菓子とジュースを出してあげたらあっという間に懐かれて、何があったか一斉に語られた。
内容を要約すると、春日さんに縋りついた子供達は森の中に転移したらしい。
魔物を狩って肉でも持ち帰るか! そう提案した春日さんに、無装備の子供達は戦慄したそうな、まぁ気持ちは分かる。
無防備なまま森の中をずいずい進む春日さん、森の中に置き去りにされてはたまらんと必死に後を追いかけた子供達は直後に主っぽい魔物と遭遇し、体験学習にしては過酷過ぎだろと泣きたくなったとか。
「前に餌やったら出口まで護衛してくれた魔物いたって言ったろ」
「言ってましたね」
「そのうちの一匹に再会してさー、しかも子連れ!」
春日さんに善行をしたから子孫繁栄の祝福受け取ったのかな。
いつものセットもあったけれど、ドリちゃんから持たされているお弁当もあったのでそちらをあげたら大興奮だったそうな。
うん、ドリちゃんの世話焼きスキルがSSランク突破している気がする。
もちろん出口までご案内もしてもらっただけでなく、出口まで背中に乗せてくれたらしい、なにそれ羨ましい。
それで子供達のあのセリフかぁ。
釣りをしている騎士様もチラッとこちらを見た。
やはり羨ましいらしい、今度一緒に森にお出掛けしてみようかな、でもそうするとシャムとアー君、アカーシャにもふもふズも一緒に行くだろうし、ちょっとしたピクニックになっちゃうな、まぁいいか。
「ちびったガキもいたけど……な!」
「ふぇ」
「ドリアン、この子達にお風呂とお着換えお願い」
生還できた安心感と、お漏らしを指摘された羞恥で泣きそうになっている子供達をドリアンに託した。
お風呂でリラックスしてほしい。
「お昼は食べましたか?」
「まだ、肉焼いて食べようと思ったけどアイツに再会してタイミング逃した。だけど収穫はあったんだぜ?」
それはお腹でうごめくものに関係あるのでしょうね。
じゃあ春日さんと子供達にお昼出さないと。
騎士様は夕食に向けてのんびり釣り中だし、片手で食べれるものがいいかな、おにぎりとか、おにぎりとか、おにぎりとか。
「お披露目~」
取り出されたのは真っ白な猪。
やや乱暴に取り出されたにも関わらず、鼻提灯を膨らませながらぐーすか寝ていて、走る夢を見ているのかたまに足が動いている。
「アルビノですか」
「おう、野生で生きるの難しいだろうから引き取ってきた!」
ああ……春日さんって確かに騎士様の身内だわー。
「ちびすけ起きろー」
「ぷぴー」
「起きねぇな」
「寝かせておきましょう、ところで神薙さんは何をしているんですか?」
春日さんの横に羊羹を置き、隣に並んで庭に視線を送るとそこには庭でぽけーっとしている神薙さんが。光合成かな?
春日さんは縁側で日向ぼっこをしながらお茶を飲み、子供達は一塊になって涙目で「俺冒険者になる夢諦める」とか「魔物に意志あるとか初耳だよ」など、苦労の一端が伺えるやり取りをしている。
お菓子とジュースを出してあげたらあっという間に懐かれて、何があったか一斉に語られた。
内容を要約すると、春日さんに縋りついた子供達は森の中に転移したらしい。
魔物を狩って肉でも持ち帰るか! そう提案した春日さんに、無装備の子供達は戦慄したそうな、まぁ気持ちは分かる。
無防備なまま森の中をずいずい進む春日さん、森の中に置き去りにされてはたまらんと必死に後を追いかけた子供達は直後に主っぽい魔物と遭遇し、体験学習にしては過酷過ぎだろと泣きたくなったとか。
「前に餌やったら出口まで護衛してくれた魔物いたって言ったろ」
「言ってましたね」
「そのうちの一匹に再会してさー、しかも子連れ!」
春日さんに善行をしたから子孫繁栄の祝福受け取ったのかな。
いつものセットもあったけれど、ドリちゃんから持たされているお弁当もあったのでそちらをあげたら大興奮だったそうな。
うん、ドリちゃんの世話焼きスキルがSSランク突破している気がする。
もちろん出口までご案内もしてもらっただけでなく、出口まで背中に乗せてくれたらしい、なにそれ羨ましい。
それで子供達のあのセリフかぁ。
釣りをしている騎士様もチラッとこちらを見た。
やはり羨ましいらしい、今度一緒に森にお出掛けしてみようかな、でもそうするとシャムとアー君、アカーシャにもふもふズも一緒に行くだろうし、ちょっとしたピクニックになっちゃうな、まぁいいか。
「ちびったガキもいたけど……な!」
「ふぇ」
「ドリアン、この子達にお風呂とお着換えお願い」
生還できた安心感と、お漏らしを指摘された羞恥で泣きそうになっている子供達をドリアンに託した。
お風呂でリラックスしてほしい。
「お昼は食べましたか?」
「まだ、肉焼いて食べようと思ったけどアイツに再会してタイミング逃した。だけど収穫はあったんだぜ?」
それはお腹でうごめくものに関係あるのでしょうね。
じゃあ春日さんと子供達にお昼出さないと。
騎士様は夕食に向けてのんびり釣り中だし、片手で食べれるものがいいかな、おにぎりとか、おにぎりとか、おにぎりとか。
「お披露目~」
取り出されたのは真っ白な猪。
やや乱暴に取り出されたにも関わらず、鼻提灯を膨らませながらぐーすか寝ていて、走る夢を見ているのかたまに足が動いている。
「アルビノですか」
「おう、野生で生きるの難しいだろうから引き取ってきた!」
ああ……春日さんって確かに騎士様の身内だわー。
「ちびすけ起きろー」
「ぷぴー」
「起きねぇな」
「寝かせておきましょう、ところで神薙さんは何をしているんですか?」
春日さんの横に羊羹を置き、隣に並んで庭に視線を送るとそこには庭でぽけーっとしている神薙さんが。光合成かな?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
332
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる