神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

文字の大きさ
244 / 1,271
第二章 聖杯にまつわるお話

第240話

しおりを挟む
 スタンピードによる食糧難解決のため、涼玉が兄弟とロデオしながら農村地帯を爆走した。
 回収は大変だったようだけど、アー君が想定した量は一日で回収できたらしい。

「学業が終わって駆け付けたら死屍累々」

 移動は牛さんに乗ったので省けたけれど、回収だけは自分達でしなければならなかったため、アー君が学園から駆け付ける頃には動ける人が一人もいなかった。
 ひよこ豆のスープでドーピングするのは可哀想なのでやっていません、ああでも、疲労回復の為には配ってあげた方がいいのだろうか。

「アー君お帰り」
「ただいま」

 黄金の牛があっちでもぐもぐ、こっちでもぐもぐと、行く先々で食事を楽しんだので、結局子供たちと合流出来たのは夕方になっちゃいました。
 お昼のお弁当はえっちゃんが届けてくれたけど、僕も一緒に食べたかったなぁ。

 村の視察を一旦切り上げ、シャムスらに合流したらあちこちに農民が倒れているのを見た時は驚いた。
 全員ただの疲労だったけど。

「この米で作った焼き団子とパンケーキも我が領地で食べたい」
「契約さえすれば商業ギルドを通してここから米を買えるぞ、レシピもその時に申請すれば手に入るから」
「分かった」

 温かいご飯を潰して作った米団子が気に入ったようです。
 タレは砂糖醤油より甘めの味噌ダレが好みのようで、今は五平餅をもぐもぐ中。

 凄い食べるな、黄金の牛。

『楽しかったー!』
「満足した!」
「亀はちょっと酔いますね」
「あれに乗る先生ちょう凄い」

 一日遊び倒した子供たちも満足げに笑っています、涼玉が楽しそうに笑うから背後で稲やら麦やらわさわさ再生してるけど……収穫は明日以降でも大丈夫だろう。

「指一本すら動かせないと収穫物回収できないな、えっちゃんアイツらの口にひよこ豆突っ込んでくれるか?」
「キ!」

 ゾンビのような声があちこちで聞こえる中、影がざーーっと動いて農民の口をこじ開け、ひよこ豆を強引に食べさせた。
 辛うじて動けるようになるとアー君の指示に従って鞄を影に置き、フラフラしながら近くにいた牛の背に乗って村へと帰っていった。
 一日お疲れ様でした。

 明日も頑張ってください。

「今日回収したのはどうやって配るの?」
「加盟国には最低一店舗、商業ギルドがあるからそこに納品して、後はギルドが適切に配ってくれる」
『おおー』
「今日の分で足りるか?」
「最低限は回収できたかな」
「じゃあ明日もやりましょう!」
「やろー! でも亀は先生に返す」

 ネヴォラの一言に亀が絶望の表情を浮かべた気がするけど、亀だから表情良く分からない。
 とりあえず明日は君の出番ないって。

「ならば明日はヨモギ餅というのを食べるか」
「……明日も来るの?」

 黄金の牛は明日も食べるようです。
 目的が村の視察ではなく、食べ物の視察になってますよ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】ただの狼です?神の使いです??

野々宮なつの
BL
気が付いたら高い山の上にいた白狼のディン。気ままに狼暮らしを満喫かと思いきや、どうやら白い生き物は神の使いらしい? 司祭×白狼(人間の姿になります) 神の使いなんて壮大な話と思いきや、好きな人を救いに来ただけのお話です。 全15話+おまけ+番外編 !地震と津波表現がさらっとですがあります。ご注意ください! 番外編更新中です。土日に更新します。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼不定期連載となりました。 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

もふもふ獣人に転生したら最愛の推しに溺愛されています

  *  ゆるゆ
BL
『もふもふ獣人転生』からタイトル変更しました! 白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で息絶えそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。 本編、完結済です。 魔法学校編、はじめました! リクエストのお話や舞踏会編を読まなくても、本編→魔法学校編、でお話がつながるようにお書きしています。 リトとジゼの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 Youtube @BL小説動画 アカウントなくてもどなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! 第12回BL大賞さまで奨励賞をいただきました。 読んでくださった方、応援してくださった皆さまのおかげです。ほんとうにありがとうございました! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

目が覚めたら宿敵の伴侶になっていた

木村木下
BL
日本の大学に通う俺はある日突然異世界で目覚め、思い出した。 自分が本来、この世界で生きていた妖精、フォランだということを。 しかし目覚めたフォランはなぜか自分の肉体ではなく、シルヴァ・サリオンという青年の体に入っていた。その上、シルヴァはフォランの宿敵である大英雄ユエ・オーレルの『望まれない伴侶』だった。 ユエ×フォラン (ムーンライトノベルズ/全年齢版をカクヨムでも投稿しています)

親友と一緒に異世界転生したら俺だけ神獣だった件 ~伝説の召喚術師になったあいつの溺愛が物理的に重すぎます~

たら昆布
BL
親友と異世界転生したら召喚獣になっていた話 一部完結

聖獣召喚に巻き込まれた俺、モフモフの通訳をしてたら冷徹騎士団長に外堀を埋められました

たら昆布
BL
完璧っぽいエリート騎士×無自覚な愛され系

処理中です...