結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん

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本編後の小話 全19話

おまけ 喧嘩

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 エドワードとニーナ様が仲違いをしている。

 はっきり言って面倒だ。

「クリフ、何とか言ってやってくれ。もう手がつけられれない。」

 エドワードで無理なのに俺が何とか出来るわけないだろ…。

「自分達で解決しろ。俺は殴られたくない。」
「クリフはまだ1度も殴られた事が無いだろ。」
「回数の問題じゃない。」
「めちゃくちゃ痛いんだぞ…。」
「そんな事は見てればわかる。」

 怪我をしていた俺を容赦なく殴ろうとするんだから、加減なんてするはずもない。恐ろしい王妃だ…。


 次の日

「っ!?…馬車を止めろっ!!」

 俺は城に向かう途中、街でニーナ様を見つけた。

 侍女も護衛も連れずに何をやってるんだっ!
 また脱走してきたのか!?

「ニーナ様っ!!」
「クリフ、どうしたの?青い顔をして。」
「『どうしたの?』って、それは此方の台詞です!」

 エドワードと喧嘩をしたくらいで脱走する事はないと思っていたのに…。

「ここで何をしているのですか?」
「必然を装ってエドワードに会いに行こうと思って。」
「会いに…って、エドワードは城にいますよ。」
「それは知ってるわ。だけど、私はこういう性格だから『ごめんなさい』って言いたくてもなかなか言えないの。だから、何かきっかけを探しに街に下りてきたの。大丈夫よ、お勉強の時間までには帰るから!」

 俺が突っ込みたいのはそこじゃない。

「クリフに何か良い案はない?」
「そうですね、ハンカチを一枚持って会いに行くのをお勧めします。」
「ハンカチ?」
「ハンカチを渡すのは『仲直りしたい』…という意思表示です。」
「そうなのっ!?では、渡したら気持ちは伝わるって事よね。ありがとう、クリフ。」

 何も心配しなくても、ニーナ様が会いに行けばエドワードから謝るに決まってる。

 ハンカチに『仲直りしたい』なんて意味は全くない。
 だが、『仲直りする方法』としてどちらにも伝えておけば、俺の仕事が1つ減る。

 因みに、何故プレゼントをハンカチにしたか…、エドワードがニーナ様に殴られた時に冷やすのにちょうど良いと思っただけだ。
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